運転開始から40年を超えた福島第一原発に、延長許可がおりたのは、
あの大事故のわずか一月前。
もし、福島第一原発が40年の寿命通りに臨終していたなら、福島原発事故は起きなかった。

 もし 06年に東電が想定した大津波に備えた 防潮壁の建設費80億円をケチらなければ・・・

 もし 3.11直前の 「貞観の地震」を考慮した大津波想定を、東電が握りつぶさなければ・・
原発だけでなく、津波の犠牲となった多くの方々の命も救えていたかも知れない。

 安全軽視の東電は、原子炉6機の注水ポンプや予備発電機を含む33ヶ所で安全点検を行わず、
ディーゼル予備発電機には 腐蝕による多数のひび割れが・・

 津波に襲われずとも、全電源喪失に備えたディーゼル予備発電機は発電不能だった可能性も。

 福島第一原発と同様 本来の寿命を終えた、運転開始から「40年超え」の高浜原発を、
官民 共謀して20年も運転延長を画策?? とても正気の沙汰とは思えない。

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 Yahoo!ニュース・毎日新聞より
<高浜原発>運転延長を検討 「40年規定」特別点検で
【関西電力が運転開始から40年を迎える老朽原発の高浜原発1、2号機(福井県、出力はいずれも82.6万キロワット)の運転延長に向けて原子炉圧力容器の耐久性などを調べる「特別点検」を行う方向で検討を進めていることが12日、分かった。年内にも判断する見通しだ。政府は原発の運転期限を原則40年と規定。例外的に運転の延長を認める条件として、特別点検や安全対策の大幅な強化などを義務づけている。国内には運転開始から40年前後経過した原発が7基あるが、関電が高浜1、2号機の特別点検を決めれば、老朽原発の運転延長を目指す初のケースとなる。

【地図で見る】老朽原発と廃炉決定の原発

 ただ、特別点検は通常の定期検査より基準が格段に厳しく、関電の想定以上に対策費用がかさむ可能性もある。また、老朽原発の稼働には地元住民らの安全性への不安がより大きいと見られ、高浜1、2号機の運転延長がスムーズに進むかは分からない。

 高浜原発は、1号機が今月、2号機が来年11月に営業運転開始から40年となる。政府は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受けて原発の運転期間を原則40年と規定。特別点検をクリアした上、ケーブルの難燃化など安全対策に万全を図ることを条件に20年の運転延長を認める例外を設けた。

 高浜1、2号機など老朽原発7基について、電力会社が運転延長を目指す場合は来年7月までに特別点検を行い、その後、原子力規制委員会の新規制基準をクリアする必要がある。政府は今年10月、電力各社に対し、これら老朽原発を廃炉にするか、運転延長を目指すのか、早期に判断するように要請した。

 関電は高浜1、2号機について「出力規模が大きく、安全対策費用がかかっても運転できれば収益性が見込める」(首脳)と判断。特別点検を行う方向で検討している。一方、運転開始から43年前後が経過した福井県の美浜1号機(出力34万キロワット)、2号機(同50万キロワット)は出力規模が小さく安全対策に多額の費用を掛けても、収益効果が見込みづらいことなどから、廃炉を検討する見通しだ。】