福島医大は7日の会見で、被ばくの影響を否定したいが為?に、「今回の調査で、1万人に1人の割合」
「被曝(ひばく)の影響とは考えにくい」と。

 しかし、疑い含めると25万4千/75人で、1万人に2.95人ともなり、小児がん全体の罹患率の2倍以上。 

 直近では2万8千人に対し確定が7人で1万人あたり2.5人にも・・罹患率の急上昇が気になるところだ。
 
 福島医大・甲状腺外科・鈴木眞一医師の書かれた、原発事故後の福島県内における甲状腺スクリーニングについてには、

 小児の全甲状腺がんに占める割合は極めて少ない割合で、小児甲状腺がんの年間発生率は、
人口10万人あたり約 0.2名
とある。1万人に1人でも、なんと50倍に!

 通常の状態では、小児が甲状腺がんに罹ることは殆どない。本来なら大人の罹るがんだ。

 小児がん情報ステーションの資料を見ても、甲状腺がんという分類さえないほど稀のようだ。

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 今回の調査で明らかになった、福島の子供たちの甲状腺がん罹患率はきわめて高く、
福島医大の「被曝(ひばく)の影響とは考えにくい」との見解は、医師にあるまじき恥ずべき物と言える。

 被ばくの影響があったと判断しない方が不自然だろう。

 県や福島医大は、何のためにこの調査を行っているのか? 県民ではなく原子力ムラを守るために行っているとしか思えないが・・
 
参考資料 小児がん:罹患数および罹患率の年次推移
       
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 テレ朝ニュースより
福島県子ども甲状腺がん 7人増え33人に
【原発事故を受けて行われている福島県の子どもたちへの健康調査の結果が、7日に発表された。震災当時18歳以下だった子どもたちについて、甲状腺がんと確定したのは33人となり、前回の26人から7人増えた。
 「県民健康管理調査」検討委・星北斗座長:「これが放射線等の影響かどうかは今後、きちんと検証する必要があると思うが、これまでの知見から言うと、『考えにくい』という表現を使っています」
 これまで子どもの甲状腺がんは、極めてまれな病気だとされてきた。今回の調査で、1万人に1人の割合で甲状腺がんが見つかっていることに対し、検討委員会は。
 「県民健康管理調査」検討委・星北斗座長:「想定される範囲だというのは申し上げた通りですので、多いとも少ないともいうことにはならないと思います」】

 朝日新聞デジタルより
甲状腺がん、疑い含め75人 福島の子、県が調査
【福島県は7日、東京電力福島第一原発の事故当時に18歳以下だった子どもの甲状腺検査で、結果がまとまった25万4千人のうち75人が甲状腺がんやがんの疑いがあると診断されたと発表した。昨年11月より検査人数は約2万8千人、がんは疑いも含めて16人増えた。県は「被曝(ひばく)の影響とは考えにくい」としている。

 また福島県立医科大は、被曝の影響の有無を解明するために、手術で切除した子どもの甲状腺がんの遺伝子を解析する研究を始める方針を明らかにした。

 県によると、新たにがんと診断されたのは7人。これで計33人になった。良性腫瘍(しゅよう)とわかった1人も含めた75人の事故当時の年齢は平均14・7歳だった。】