比較的安全な未使用燃料の取り出し作業でも、一日間の作業員の最大被ばく線量は0・16ミリシーベルト、

 超高線量の放射線を発する核のゴミ・使用済み核燃料の移送は、未使用燃料の比ではない。
果たして、作業員の被ばくを抑えつつ、安全な移送は可能なのか??

 1331体の核のゴミ【放射性物質の集合体】の移送先、共用プールも仮の住まい。
核のゴミの安住の地?は、日本には存在していない。

 世界でもフィンランドの強固な岩盤の地下深くにある、小泉元総理に脱原発を決断させたオンカロのみ。しかしオンカロとて10万年先までの仮の寝所。

 遥か10万年先の未来人に、危険なままの核のゴミを丸投げ。無責任極まりない。

 しかし、エジプト文明がナイル河畔で産声を上げたのが僅か7千年前、4500年前に建造されたピラミッドの謎さえ未だ解けないのに、10万年先の未来人に【核のゴミ】の危険性が正しく伝わるかどうか?

 

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 福島民報より
慎重期し作業 ミス、破損に懸念も 使用済み核燃料初の取り出し
【東京電力福島第一原発4号機核燃料プールで始まった使用済み燃料の取り出し作業が初めて報道陣に公開された。慎重に慎重を重ねて一つ一つの工程が進む。通常、取り出してから輸送容器へ収めるまで30分ほどかかるが、26日は1回目の作業が装填(そうてん)まで約一時間を要した。

 ただ、燃料取り扱いクレーンの移動は目視で行われ、人為的なミスが発生する可能性も否定できない。

 核燃料が破損する懸念もある。18日から行った未使用燃料の取り出し作業では、引き上げた燃料から細かいちりが無数に舞ったという。爆発で散らばったコンクリート片とみられる。プール内に大きな物体はなかったが、除去できない細かな異物が残っている可能性もあり、燃料に傷が付くことを防ぐ対策も必要になる。

 作業員の被ばく対策も課題だ。18日一日間の作業員の最大被ばく線量は0・16ミリシーベルトで、想定された0・8ミリシーベルトを大きく下回った。しかし、隣接する3号機側へ近づくと空間線量が急上昇し壁際は毎時0・2ミリシーベルトにもなる。東電社員は記者団に、3号機側に近づかないよう呼び掛けた。

 廃炉に向け、危険性が高い使用済み核燃料の取り出しは避けて通れない。作業の安全確保が何よりも求められる。 】