「タンク、金かけず作った」「現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」
その上、地盤沈下で解体したタンクを使い回し、故意に近い過失で300トンの超高濃度汚染水を流出させた。
東電の判断基準はすべてお金、安全などは二の次三の次、福島原発も、僅かな安全対策費を惜しまなければ、こんな大事故に至ならなかったかも知れない。
安全対策費は切り詰めるだけ切り詰め、社員や役員の報酬だけは大盤振る舞い。狂った遺伝子を持つ東電に潰すしかない。
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毎日JPより
汚染水漏れ:使い回しタンクから漏出 地盤沈下後に移設
【東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含んだ汚染水300トンが漏れた問題で、東電は24日、漏れが見つかったタンクは、最初に設置した場所で地盤沈下が起きたために解体・移設し、使い回したものだったと発表した。東電は「移設したことと汚染水漏れとの因果関係は不明」とした上で、地盤沈下によって鋼材がゆがみ、接合部から漏えいした可能性があることを認めた。
◇鋼材にゆがみか
東電によると、問題のタンクは鋼材を組み合わせてボルトで接合する円筒型タンク(直径12メートル、高さ11メートル)。地盤沈下によってタンクの鋼材にゆがみが生じ、接合部への力のかかり方が偏るようになり、結果的に漏えいにつながった可能性があると見ている。
同型のタンクは、2011年6月から敷地北部に設置開始。使用前に漏れがないかを調べる水張り試験中だった同7月、この区域のコンクリート基礎が約20センチ沈下していることが判明した。沈下した場所にはタンク3基が置かれていたが、元請け会社から「3基に地盤沈下の影響はない」との報告があったという。
東電は、3基を解体して別の区域に再設置することにし、同9月に今回漏えいがあった区域に移設した。当時、いずれも約24時間の水張り試験を実施。「問題ない」と判断し、同10月末から使い始めた。今月、このうちの1基から300トンの漏えいが発覚した。
東電は、3基の他に使い回したタンクはないとしている。3基のうちの残り2基にも汚染水が入っているため、東電は25日にも別のタンクへ水を移す。【鳥井真平、大場あい】
◇脆弱な地盤、新たなリスク
「タンクの重みが沈下を促した場合もあるが、地震(東日本大震災)で地盤が弱くなった可能性もある」。東電の今泉典之原子力・立地本部長代理は24日夜の緊急記者会見で語った。敷地内は大震災によって、平均で約70センチ沈下するなど地盤が弱くなっている問題が指摘されている。敷地内のタンクは約1000基。地盤沈下リスクが今後拡大する恐れがある。
今回の事故では、タンクのずさん管理も浮き彫りになった。沈下後にタンクを解体・検査した施工業者からは「使用継続は問題ない」と報告があったが、それをうのみにして「沈下タンク」を使い回し、約300トンの高濃度汚染水が漏れた。
東電が、問題のタンクが地盤沈下を起こした場所から移設したものだったと把握したのは、24日になってからだ。今泉氏は「次から次とタンク増設を迫られ、移設した場所を把握しきれなかった」と述べたが、突貫工事の危うさは否定できない。
汚染水漏れは敷地内にとどまらず、海洋汚染を悪化させた可能性もある。汚染水問題の解決に向け、政府は早急に支援体制を整える必要がある。】
汚染水漏れ:「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言
【地盤沈下が原因で移設されていたことが明らかになった東京電力福島第1原発の汚染水タンク。高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約300トンの漏出は、この移設が原因なのか--。廃炉作業に参加している東電協力会社(福島県いわき市)の会長(72)は毎日新聞の取材に「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」と証言した。
中 略
会長は「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と明かす。】一部抜粋
その上、地盤沈下で解体したタンクを使い回し、故意に近い過失で300トンの超高濃度汚染水を流出させた。
東電の判断基準はすべてお金、安全などは二の次三の次、福島原発も、僅かな安全対策費を惜しまなければ、こんな大事故に至ならなかったかも知れない。
安全対策費は切り詰めるだけ切り詰め、社員や役員の報酬だけは大盤振る舞い。狂った遺伝子を持つ東電に潰すしかない。
関連記事 福島原発:排水弁すべて開放 汚染水、直接流出か 海へ推計30兆ベクレル
毎日JPより
汚染水漏れ:使い回しタンクから漏出 地盤沈下後に移設
【東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含んだ汚染水300トンが漏れた問題で、東電は24日、漏れが見つかったタンクは、最初に設置した場所で地盤沈下が起きたために解体・移設し、使い回したものだったと発表した。東電は「移設したことと汚染水漏れとの因果関係は不明」とした上で、地盤沈下によって鋼材がゆがみ、接合部から漏えいした可能性があることを認めた。
◇鋼材にゆがみか
東電によると、問題のタンクは鋼材を組み合わせてボルトで接合する円筒型タンク(直径12メートル、高さ11メートル)。地盤沈下によってタンクの鋼材にゆがみが生じ、接合部への力のかかり方が偏るようになり、結果的に漏えいにつながった可能性があると見ている。
同型のタンクは、2011年6月から敷地北部に設置開始。使用前に漏れがないかを調べる水張り試験中だった同7月、この区域のコンクリート基礎が約20センチ沈下していることが判明した。沈下した場所にはタンク3基が置かれていたが、元請け会社から「3基に地盤沈下の影響はない」との報告があったという。
東電は、3基を解体して別の区域に再設置することにし、同9月に今回漏えいがあった区域に移設した。当時、いずれも約24時間の水張り試験を実施。「問題ない」と判断し、同10月末から使い始めた。今月、このうちの1基から300トンの漏えいが発覚した。
東電は、3基の他に使い回したタンクはないとしている。3基のうちの残り2基にも汚染水が入っているため、東電は25日にも別のタンクへ水を移す。【鳥井真平、大場あい】
◇脆弱な地盤、新たなリスク
「タンクの重みが沈下を促した場合もあるが、地震(東日本大震災)で地盤が弱くなった可能性もある」。東電の今泉典之原子力・立地本部長代理は24日夜の緊急記者会見で語った。敷地内は大震災によって、平均で約70センチ沈下するなど地盤が弱くなっている問題が指摘されている。敷地内のタンクは約1000基。地盤沈下リスクが今後拡大する恐れがある。
今回の事故では、タンクのずさん管理も浮き彫りになった。沈下後にタンクを解体・検査した施工業者からは「使用継続は問題ない」と報告があったが、それをうのみにして「沈下タンク」を使い回し、約300トンの高濃度汚染水が漏れた。
東電が、問題のタンクが地盤沈下を起こした場所から移設したものだったと把握したのは、24日になってからだ。今泉氏は「次から次とタンク増設を迫られ、移設した場所を把握しきれなかった」と述べたが、突貫工事の危うさは否定できない。
汚染水漏れは敷地内にとどまらず、海洋汚染を悪化させた可能性もある。汚染水問題の解決に向け、政府は早急に支援体制を整える必要がある。】
汚染水漏れ:「タンク、金かけず作った」協力会社会長証言
【地盤沈下が原因で移設されていたことが明らかになった東京電力福島第1原発の汚染水タンク。高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約300トンの漏出は、この移設が原因なのか--。廃炉作業に参加している東電協力会社(福島県いわき市)の会長(72)は毎日新聞の取材に「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」と証言した。
中 略
会長は「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と明かす。】一部抜粋