汚染水貯留タンクから流出した300トンの高度に汚染された原子炉冷却水は(東電が敢えて排水弁を開放)一般排水溝を通じて海へ流出?した可能性が大。

 これまでの東電の行動を見ると、誤って?流出させたというより、
大量に漏れ出たタンク汚染水を、故意に排出したと解釈するのが正しいのでは?

 もし本当に故意に流出させたなら重大な犯罪行為、如何に原子力ムラが治外法権?と言えども、公海を猛毒=放射能で汚染した罪は問われるだろう。

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 原子力規制委員会HPより
東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンク
からの漏えいについて

【1.東京電力株式会社からの法令報告(第一報)概要
福島第一原子力発電所において、8月19日、汚染水貯留タンク(H4エリアタンク)周辺に設置されている堰の排水弁から水が堰外に出ていることが確認された。

堰外に出ている水からの放射線量が高く、汚染した水の発生源は特定できていないもののタンク内の貯留水が漏えいしたことが否定できず、その水が堰外に漏えいしたと判断した。

このため、原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより核燃料物質等が管理区域内で漏えいしたと判断し、原子力規制委員会に報告した。

2.原子力規制委員会・原子力規制庁の対応
東京電力に対し以下の指示を行っており、今後実施状況について確認し
ていく。
・ 堰外の汚染範囲の特定
・ 漏えい箇所の早期特定
・ H4タンクエリア周辺のモニタリング・監視強化
・ 漏えいに対する応急対策実施後を目安として汚染土の回収
・ 一般排水溝を通じて海へ汚染水が流出する可能性についての調査

 中 略

(3)INES 評価の試行
東京電力株式会社からの(2)の報告をもとに、特定原子力施設である汚染水貯留タンクに対して INES 評価基準を適用して評価すると以下の通りになる。

① 本件の特定原子力施設から漏えいした放射能の量は、漏えいした汚染水の放射能濃度と量から数千テラベクレル程度(Mo-99 換算)であり、これは「施設における放射線バリアと管理」に関する基準でレベル3に相当する。

② また、当該施設において安全防護層が残されていなかったこと及び当該事象の最大の潜在的影響を考慮すると、「深層防護」に関する基準でレベル3に相当する。

③ 「①」と「②」を評価した結果、レベル3に該当する。】

特定原子力施設監視評価検討会・汚染水対策検討 ワーキンググループ第3回会合
【議事次第
1.日 時 平成25年8月21日(水)18:30~20:30
2.場 所 原子力規制委員会 13階会議室A
3.議 題
(1)汚染水貯留タンクからの漏えいについて
(2)護岸付近の地下水からの告示濃度限度を超える放射性物質の検出等に関する対応
について
(3)その他
4.配布資料
資料1:H4タンクエリアにおける漏えいについて[東京電力]
資料2:タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策
[東京電力]】

 東京新聞より
タンク汚染水漏れ 堰の排水弁すべて開放 海に流出可能性大
【東京電力福島第一原発のタンクから三百トンの汚染水が漏れた問題で、東電は、ほとんどのタンク群の周りに水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)を設けたのに排水弁をすべて開けていたことが分かった。

今回の漏出事故では、大量の汚染水が排水弁から堰の外に漏れ、土のうを越え、近くの排水溝から海に汚染が広がった可能性が高い。 

 汚染水漏れが起きたタンク群には、二十六基のタンクがあり、これを囲む堰の二十四カ所に弁が設置されている。東電は、汚染水が漏れても広がらないよう堰を設けたが、堰内に雨水がたまると汚染水漏れが発見しにくくなるとして、弁を開いたままにして雨水が抜けるようにしていた。

 しかし、弁が開いていたことで、漏れた汚染水は簡単に堰の外に出た。外部には土のうが積んであったが、土に染み込むなどしてその外側に漏れ出した。

 二十一日には、問題のタンク群から排水溝に向かって水が流れた跡が見つかったほか、排水溝内でも汚染水が土砂とともに流れた跡が見つかった。放射線量も毎時六ミリシーベルトと高かった。排水溝は海に直結していることから、汚染水が海に流れた可能性は低いとしていた東電も、海洋汚染があることを前提に対応していく考えを示した。

 排水弁が閉まり、コンクリート堰内に汚染水がたまる運用をしていれば、三百トンのうち半分以上は堰内にとどまった上、水が漏れているのを早期に発見できた可能性が高い。

 原子力規制委員会は今回の事故を国際的な評価尺度で上から五番目のレベル3と評価することを検討しているが、その大きな理由として「安全防護層が残されていない」ことを挙げている。

二十一日夜に開かれた汚染水対策を検討する同委の作業部会で、更田豊志(ふけたとよし)委員は、弁が開いていたことに関し、「何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開けるのが、まっとうなやり方だ」と厳しく批判した。】