元関係者の証言「造る事が前提、活断層なんて考慮したくない雰囲気」 安全審査は形式だけ!?
敦賀原発でも、活断層をわざと過小評価していた疑いがある?

 原発と活断層 安全審査に重大証言 報道特集


  原発シンパ?の産経新聞は驚くことに、敦賀再調査 他原発にも波紋 再稼働阻む活断層リスク
と、国民の安全リスクではなく、再稼働阻むリスクと報じている。


 【森永卓郎】
【「活断層の上に原子炉たてちゃ、駄目なのは素人でも分っているんですよ。
廃炉にするかどうか議論する前に、2号機の燃料棒をすぐに抜かないといけないんですよ。原発は冷温停止してても危ない。当面の安全処置として燃料棒をなぜ抜かないの?」
2005年に、追加調査して何してた?その工程管理を誰がしてた?】

 中国新聞より
【 経済産業省原子力安全・保安院は24日、日本原子力発電敦賀原発(福井県)を現地調査し、原子炉の下などを通る断層は過去に活断層の動きに伴って動いた可能性があり、原発の立地場所として不適格の恐れがあるとの見方を明らかにした。

 原発に根本的問題がある可能性を国が指摘する異例の事態。国は、原子炉建屋など重要な施設を活断層やそれに伴い動く断層の上に建てることは認めていない。活断層とともに動く危険性が確認されれば、敦賀原発は廃炉になる可能性がある。

 保安院は「(危険性を否定する)新たな調査結果が示されない限り(安全性を)判断できない」として、日本原電に速やかな再調査を指示した。

 保安院はこの日、断層が動いた年代に言及しなかったが、国の指針では原発の耐震性を判断する場合に考慮する活断層は12万~13万年前以降の活動があるものと規定している。

 敦賀原発の敷地内には、全長35キロ以上に及ぶ活断層「浦底―柳ケ瀬山断層帯(浦底断層)」が通っている。さらに敷地内には1、2号機の原子炉建屋の下などを含め、軟弱な断層「破砕帯」が約160ある。

 同日、保安院とともに調査した専門家らは「破砕帯は、地層の特徴などから新しい時代に動いた可能性が高い。浦底断層の活動に伴って動いたのではないか」と指摘した。

 浦底断層の最新の活動時期は4500年前以降とされている。

 調査したのは保安院の担当者と専門家会議の委員ら10人。敦賀原発や隣接する日本原子力研究開発機構の敷地で、地層が露出している崖など4カ所を見た。

 委員の一人、産業技術総合研究所の杉山雄一・主幹研究員は「活断層が動いてできる破砕帯の典型的なものに非常に似ている。活断層に伴って動いた可能性を否定できない」と指摘した。

 活断層研究者は古くから破砕帯や浦底断層の危険性を指摘してきたが、日本原電は2004年に3、4号機の増設を申請した際も「浦底断層は活断層ではない」としていた。

 
 中田高・広島大名誉教授らが08年、日本原電の調査に問題があることを指摘したのを契機に浦底断層は活断層と確認された。】

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