福島原発事故を起こし、暫くは鳴りをひそめていた原子力ムラだが、福島の惨劇など無かった事のように、
”原発の何が悪い”と、最近は完全に居直っている。

 東芝の子会社(WH)は、先に米で34年ぶりに新設される原発4基を全て受注したのに続き、
GE・日立陣営を抑えての完全勝利。

  偽の脱原発依存看板を掲げたまま、原発再稼動、原発輸出に邁進する野田政権と原発メーカー
(東芝・WH、GE・日立、アレバ・三菱)は、福島原発事故の反省もないまま、二人三脚で、インド、ベトナム、
ヨルダン、リトアニア・・と、原発輸出を国民の知らない水面下で推し進めている。

 たった一度の事故で壊滅的な被害を齎す原発。
福島原発事故の惨劇をみて尚、原発再稼動、原発輸出を目論む原子力ムラと野田政権には、
モラルという言葉など最初から存在していなかったのだろう。

 今回の原発増設には、米・原子力規制委員会のヤツコ委員長が反対したそうだが、日本の原子力委員会の斑目委員長にも、確固たる信念で、安易な安全審査による原発再稼動を断固阻止していただきたい。

 asahi.comより
米、原発増設さらに2基認可
【米原子力規制委員会(NRC)は30日、南部サウスカロライナ州サマー原発の2基の増設申請を賛成多数で認可した。ただ、5人の委員のうちヤツコ委員長は、東京電力福島第一原発事故を受けた安全対策が規制に
十分反映されていないとして反対した。

 2基はいずれも110万キロワット級で、東芝傘下の米ウェスチングハウスが開発した新型炉「AP1000」。
電力会社では2017年と18年の運転開始を目指している。

 NRCは2月、南部ジョージア州ボーグル原発の2基に対して34年ぶりに建設・運転を認可した。
ヤツコ委員長はこのときも反対票を投じた。】

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       史上最悪の原発事故を起こした日本が、世界最高水準の安全な原発を輸出?
       原子力協定締結案 衆院通過*原発輸出が現実に!?   
       蠢き出した死の商人ならぬ、悪魔の使い達。