Asahi.comより
 『中間貯蔵施設、福島・双葉郡に設置方針 環境相が明言』
【 細野豪志環境相は28日、福島市で佐藤雄平福島県知事らと会談し、放射性物質に汚染された土壌などの廃棄物を保管する中間貯蔵施設を福島県双葉郡内に造る考えを示した。国として中間貯蔵施設の設置場所を明らかにするのは初めて。佐藤知事は「非常に重く受け止める」と応じた。

 東京電力福島第一原発は双葉郡に立地している。中間貯蔵施設について、野田政権は2012年度中に設置場所を正式に決め、15年から運用を開始する予定。

 佐藤知事や双葉郡の8町村長らと会談した細野氏は「双葉郡内の中に造らせていただけないか」と要請。
理由として「廃棄物が大量に発生する地域の近くに造るべきだ」と説明した。

 そのうえで、「年間(換算の)放射線量が100ミリシーベルト以上の地域は、除染によって放射線量を下げるのは困難で、国が土地を買い上げたり、借り上げたりすることも視野に入れて中間貯蔵施設の場所としたい」とも語った。

 政権は来年3月末をめどに現在の避難区域を見直し、年間放射線量が50ミリシーベルト以上の地域を
「帰還困難区域」に指定する。この区域内でも100ミリシーベルトの地域の居住を事実上禁止し、土地の買い上げなどによって用地を確保する狙いがある。

 細野氏は具体的な町村までは言及しなかったが、現段階の測定値で100ミリシーベルトを超えている地域は、双葉町、大熊町、浪江町などにある。細野氏は、年明けにも双葉郡内の除染工程表をつくり、放射線量が低い場所から優先的に除染を進める方針も示した。

 中間貯蔵施設では30年間貯蔵した後、福島県外で最終処分する予定。敷地面積は約3~5平方キロ㍍を
想定、その中に1500万~2800万立方メートルの容量をもつ施設を造る。

 福島第一原発内への設置を求める声もあったが、廃炉作業に30年以上かかり、事実上不可能だ。
細野氏はこの日の会談で、国の特殊会社を通じて施設の建設や運営に当たる方針も示した。】

 双葉郡の方には忍びない事だろうが、「廃棄物が大量に発生する地域の近くに造るべきだ」との考えは、
年間放射線量が100ミリシーベルトを超えて、事実上住民の帰還が不可能な現実を見れば、致し方ない。

 この考えを、もう1歩進めて、いま全国にばら撒こうとしている、比較的低線量の放射能瓦礫についても、
放射能瓦礫が発生する地域の近くに、処理施設を新設して処理すべきだ。

 そうすれば、危険な放射能を全国にばら撒かずに済むだけでなく、余分な運搬費用も掛からず、
地元に新たな雇用も生まれる、何も東電の関連会社に儲けさせることはないだろう。

 50ミリ以上は「帰還困難区域」との指定も、住民をぬか喜びさせるよりは良いのではないだろうか。

関連記事 福島原発*放射能汚染土を処理する、三方一両徳?の名案?
       環境省*放射能みんなで分ければ怖くない?!放射能がれき全国へ拡散!
       福島原発*放射能汚染土を処理する、三方一両徳?の名案?