おはようございます。
習慣化コンサルタントの古川です。
朝起きた瞬間にスマホを手に取り、
通知を追って一日が始まる。
仕事の合間にはSNSをスクロールし、
夜は動画を見ながらそのまま眠りに落ちる。
こんな日常に、
あなたの心当たりはありませんか?
「気づいたら1時間が過ぎていた」
「やりたいことがあったのに、
スマホに時間を奪われていた」
「必要でもない情報を見続けて、
なぜか疲れている」
便利さと引き換えに、
私たちは自分の時間とエネルギーを
静かに手放しているのかもしれません。
けれども、問題はスマホではありません。
それは、何に意識を向けて生きているかという、
私たち自身の「あり方」の問題なのです。
スマホが映し出す、心の状態
スマホに手が伸びる瞬間…、
そこには、ちょっとした“心のすきま”
があるものです。
疲れた時、孤独を感じた時、
頭を切り替えたい時。
スマホを開けば、刺激があり、
誰かがいて、暇が埋まります。
だから私たちは、無意識に「触れる」
という行動を繰り返してしまうのです。
しかし、その“すきま”にスマホを詰め込むことで、
本来そこに湧いていたはずの感情や思考、
自分との対話の時間が消えてしまっているとしたら…。
それは、少しもったいないと思いませんか?
「やめる」ではなく、「取り戻す」
スマホをやめよう、減らそう、
と考えるのは簡単です。
けれど、大切なのは「やめること」ではなく、
その時間に何を取り戻すのかを自分に問うこと。
あなたは、何のために時間を使いたいですか?
どんな心で、1日を終えたいですか?
それを自分に問いかけることで、
スマホとの関係性が、少しずつ変わっていきます。
習慣がつくる「本来の自分との再会」
一日の終わりにスマホではなく、
自分の内側に目を向ける時間を5分でも持つ。
ふとスマホに手を伸ばす代わりに、
湯気の立つお茶を一杯ゆっくり飲む。
そんな小さな選択が、
習慣となって積み重なった時、
「私は、私の時間を生きている」という実感が、
少しずつ戻ってきます。
これは、我慢や自制の話ではありません。
自分の意志で、自分の時間を取り戻すという、
生き方の選択なのです。
ある女性の変化
30代の女性、Mさんは、
毎晩スマホを手放せない日々を過ごしていました。
子どもが寝た後、仕事のメールをチェックし、
SNSでつながりを感じながら、気づけば深夜。
「この時間が唯一の癒しだった」
と語っていた彼女は、ある日ふと、
その時間が疲れを癒すどころか、
翌日の自分をもっと苦しめていた
ことに気づいたといいます。
そこから、Mさんは
「夜9時以降はスマホを別室に置く」
というシンプルな習慣を始めました。
最初は手持ち無沙汰で落ち着かなかったものの、
徐々に、読書やストレッチ、自分の気持ちを
手帳に書く時間に変わっていったのです。
「情報に追われない夜が、
こんなにも穏やかだったなんて。
自分の心に、静けさが戻ってきました。」
と、彼女は笑顔で語ってくれました。
どこへ意識を向けるかが、人生を変える
スマホは、便利で楽しい道具です。
それ自体が悪いわけではありません。
けれど、私たちが無意識に使うとき、
スマホは“人生の主導権”を
静かに奪っていくのです。
私たちが意識を取り戻し、
習慣を変えるとき、
日常の質も、未来の姿も、
静かに変わりはじめます。
今日からできること
今、ほんの少しだけ、
スマホから距離を置いてみませんか?
今日あった「よかったこと」を3つだけ、
手帳に書いてみる。
自分の呼吸に、意識を向けてみる。
たった数分でも、
スマホでは満たせない“自分自身”
との再会の時間が、そこにあります。
人生は、どこに意識を向けているかで、
まったく違う風景を見せてくれます。
日常は驚くほど豊かになります。
あなたの本来の時間を、
もう一度取り戻してみませんか?