習慣化コンサルタントの古川です。
私たちの日常の交渉ではよく
「妥協策」「折衷案」「痛み分け」
が解決に用いられますが、
一方、ハーバード流の交渉術では
Win─Winを先に目指すというのが、
もっとも創造的なアプローチとされています。
おたがいが少しずつ損をするより、
両者がハッピーになれるほうがいい
という考え方です。
そのためには、「相手も自分も嬉しい!」は
どこにあるかを考えていく必要があります。
結婚5年目のFさんご夫婦のケースを
見てみましょう。
子どもが生まれて1年半が経ち、
育児に追われる妻は、
夫の帰りが遅いことに不満を持ち、
ケンカが絶えません。
夫が家で本を読んでいると、
「もっと育児に参加してほしい」
「家事を分担してほしい」と言います。
一方、夫は
「仕事が忙しいから家では少しぐらい
ゆっくりしたい」と言います。
すると奥さんは当然、
「私にはゆっくりする時間なんてない」
「主婦は 時間営業だ」
と言い合いになるのでした。
ここで嫌々「じゃあ、皿洗いは担当する」
とか「風呂に入れるのは自分がやる」など、
折衷案を提示することはある意味ではカンタン
な選択です。
相手が我慢している分、
自分も我慢しようというものです。
ただ、それではお互い妥協の連続で
不自由の痛み分けになります。
いちばん目を向けるべきところは、
要望・主張ではなく、
その根底にある「不」を探ることです。
「不」とは不満・不安・不足感・不自由・
不快感の不です。
奥さんの「不」が、不自由にあるならば、
心の底では「自由が欲しい」と叫んでいる
わけです。
育児に追われていると自分のために
なにかをすることができません。
そんなとき、
夫が自由に好きな読書にふけっていると、
不自由な状態を我慢している気持ちが
爆発します。
この構造がわかれば、
「読書をやめて不自由になる」ことではなく、
奥さんに「自分の自由な時間をつくってあげる」
方法を模索することができます。
たとえば、土日は夫が夜、
子どもと楽しみながら男料理をつくり、
その間、奥さんは日頃なかなかできない
LINEやフェイスブックへの返信などをする
時間をつくることもできるでしょう。
Fさんご夫婦は、日曜日の午前中に
一時保育に子どもを預けて、
ふたりで映画を見る時間をつくりました。
これだけでも妻の育児ストレスは軽減して、
夫婦のコミュニケーションもしっかり
取れるようになりました。
今では夫が家で本を読んでいても
奥さんは文句を言わなくなったそうです。
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