習慣化コンサルタントの古川です。
成功法則や何かを達成してきた人によると、
自分を変えたいなら
付き合う人・環境を変えなさいというのを聞きます。
確かに私たちは
環境や付き合う人から大きな影響を受けますし、
人生が変わっていくのは私の多数のコンサルティング
からも経験的にうなづけます。
では、その本質はどこにあるのかを考察し、
何から始めて行くといいのかを書いてみたいと思います。
☆付き合う人と環境が自分に影響を与える理由
まず、環境と自分の相互作用には、
次の2つの故事に真実はあるように思います。
朱に交われば赤くなる
この意味は、
「人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなる」
というものです。
私は仕事柄、新入社員研修を行いますが、
商社、広告代理店、メーカーのエンジニアなど
新入社員がわずか1年もすると、どっぷりと社風になれ、
その会社・職種っぽい話し方や態度をとるようになっていきます。
放つオーラや言動も1年前とは随分と変わって来ます。
1年間、来る日も来る日も先輩や上司と仕事をし、
同じように思考・行動することで、
また飲み会で深く語り合うことで朱に交わり、赤くなっていきます。
都会に住むのか、静かな自然の中で住むのか
でも全く受ける影響は変わって来ます。
そしてもう1つの故事を見てみたいと思います。
類は友を呼ぶ
「気の合う者や似通った者同士は、
自然に寄り集まって仲間を作る」
というものです。
学生時代のクラスメイトも
不思議な引力で類するものが
集まっていたのを思い出します。
体育会系のノリのいいタイプ、
文化系で大人しいタイプ、
ちょっと悪ぶった不良グループなど
同じ類するエネルギー同士が
引き合っていたのを思い出します。
人間関係において「気が合う」は重要で、
合わない同士が一緒にいてもしんどいものです。
一方で、負の類するもので言えば 、
本人が卒業したいと思っているにも関わらず
集まれば愚痴・不満ばかりの語り合いになる
集団にいたりすることもあります。
そして自分も愚痴と不満大会に参加してしまう。
ストレスがたまり
上司や会社への不満や愚痴のはけ口がないと
飲み会はそれを満たす格好の場になります。
愚痴・不満ばかり言っていると、
その人たちが集まり、
そのように世界も見えていき、
思考や感情・行動も染まっていきます。
しかし、全員が同じかというとそうでもない。
自分の感情が満たされていると
負の感情を飲み会で吐露して癒す必要がないので、
お互い積極的な刺激の場になっていきます。
私のクライアントは、
ある時から会社の愚痴・不満ばかりの飲み会
と距離を置くようにしました。
参加し終わった後に気分が下がる飲み会より、
お互い積極的な刺激をしあう場にいた方が
豊かさと成長を感じられると思ったからでした。
私たちは、付き合う人や環境から
強く影響を受け自分が作られるし、
一方で同じ人と自然に集まる
という法則の中にいます。
だからこそ、自分を変えたいと思った時に、
付き合う人・環境を変えていくことに意味があります。
あなたが理想とする人たちが集まるグループに入り、
同じ空気を吸うことで自分がどんどん変わっていきます。
一緒にいる人たちの感情、思考、行動習慣
に影響を受けにてくるからです。
☆現状領域と変化領域
以前、無印良品を展開する
良品計画の元社長松井忠三氏が講演で
「グローバル人材をつくる秘訣は、
英語ができなくても優秀な人材は
まず現地駐在させてしまう。
ある意味で泳げないうちに海に落されるようなものだが、
環境的に話さざるを得なくなれば勉強する」
という趣旨のお話をされていました。
まさに、「今のままではマズイ!」
を作り出し成長を促す人材育成と言えます。
私自身にも苦い経験がたくさんあります。
社会人4年目を迎えた時、
仕事のマンネリ感は最高潮に達して、
惰性で仕事をする日々が続いていました。
忙しいわりに惰性で仕事をしているので
精神的には辛いものです。
ただし、マンネリ化した日々はある意味では安心があり、
どっぷりと現状領域にはまっていました。
そんなところに、新入社員が入ってきました。
やる気に満ち、わずか1年でメキメキと成長してきました。
こんな彼を見るにつれ、
「このまま2年、今のような意識で
働き続けたら抜かれてしまう」
という危機感を持ちました。
私はそれまでの仕事に加えて、
上司に新しいプロジェクトの立ち上げを志願しました。
新しく社会人学校などにも通い、
自己啓発に力を入れました。
これは後輩という刺激により、
現状領域から変化領域に入れたから
起きた意識の変容であり、行動の変化でした。
これをもう少し心理的に解説します。
私たちの心には2つの領域があります。
「現状領域」とは、無意識が望む
「変化のない世界」です。
ここは安心で安全な領域です。
たとえば、
自分の能力の範囲で確実にできる仕事をこなす、
いつもとまったく同じ行動パターンを繰り返す、
気心知れた仲間と過ごす、などです。
すごく快適で安心ですが、
ずっと安住すると退屈さや成長感のなさも
同時に味わってしまいます。
一方、「変化領域」とは未知の世界です。
たとえば、
まだやったことのない初めての仕事であったり、
自分の能力を最大限発揮しても
うまくいくかどうかわからない挑戦、
これまでとは違った世界の人と会うなどです。
この領域に進むには、
失敗のリスクや恐怖、不安がつきものです。
居心地は凄く悪いのですが、
この領域にこそ成長があります。
居心地の悪いところに宝あり。
能力が拡大し、視野が広がり、人脈も拡大します。
決して、「現状領域」が悪い
と言っているわけではありません。
いつも変化とリスクばかりの生活では
疲れてしまいます。
しかし、「現状領域」を維持することは
無意識が自然とやってくれるものです。
変化し、成長し続けるには、
無意識の引力を跳ね返し、
意志と勇気を持って
「変化領域」に足を踏み入れることです。
「停滞メカニズム」から「成長メカニズム」に転換するためには、
いかに「変化領域」に入っていけるかが最大のカギとなります。
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