習慣化コンサルタントの古川です。
今回は前編に続き、卓越した結果を出す人の
7つの習慣後編として4つの習慣を紹介します。
習慣4.激しい湧き上がるマグマの情熱から動いている
卓越した結果を出し続ける人たちが持つモチベーションは、
汲めど尽きぬ情熱のマグマであり、激しいもの。
トヨタ自動車創業者の孫である現社長の豊田章男氏は、
創業家一族であり、すでに世界に冠たる大企業を
さらなる成長に向けて改革をしています。
章男社長をインタビューした作家の村上龍氏は、
会う前に「巨大企業を背負う重圧」について
聞こうと思ったそうです。
しかし、インタビューで出てくるのは
「もっといい車をつくろう!」という情熱に駆られた言葉ばかり。
子供の頃、タクシー運転手になりたいと思い、
今でもレーシングカーを乗るのが趣味である
生粋の車好きに、当初の重圧に関する質問は
どこかに消えてしまったと答えています。
車が大好きである、もっといい車を作ろう!
というマグマがトヨタ自動車を
常に挑戦のステージに導く原動力になっています。
イチローにしても、羽生善治氏、村上春樹氏にしても
突き動かす強烈なマグマから活動して
長期間に渡り結果を出し続けています。
このマグマは、特別な人だけに存在するのか、
それとも掘っていけばその性質や種類は違うにしても
マグマはあるのか。
私が数多くのコーチングをして確信しているのは
誰でも情熱のマグマはあるということです。
ただし、それが眠ったまま終わるのか、
それともマグマなるモチベーションに繋がって
生きるのかの違いがあります。
習慣5.アンチ常識に取り組み、正解になるまでやり続ける
「失敗とは成功する前に止めること。
成功するまで続ければ必ず成功する!
こけたら、立ちなはれ!」
これは松下幸之助さんの言葉です。
卓越した結果を出し続けている人は、
良い打ち手、戦略をとっていることも去ることながら、
それが正解になるまで続けるという忍耐力も兼ね備えています。
孫泰三氏(孫正義氏の実弟)は、
ガンホーの創業者でパズドラをヒットさせました。
パズドラをヒットさせるまでには、
実は知られざる年月がかかっています。
この間、ケータイゲームの会社は体力がないか、
投資を続けることに意味を感じなくなり、
どんどん徹底して辞めていきます。
このブレイクまでの数年感、
孫泰三氏が考えていたのが、
ガッカリタイムの発想です。
かならず、ライバルは疲弊してくるはずだ。
その中で、我々は耐え忍び、
いいものをお届け出来るように地道に開発に邁進しよう。
そして、「機が来たらその時は私たちの時代だ」
と耐え忍んだのです。
努力と成果は直線的に現れると考えがちですが、
実際は粘り強く続けた結果、
一気に成果が出始めるタイミングがやってくる
というのがこの二次曲線的な成長の発想です。
投入した努力がすぐに身を結ばないとやめてしまっては、
その時点で「失敗」となる。
だからこそ、どれぐらい長く続けられるかで、
試行錯誤への精神的な耐性によって、
続けられるかどうかが変わってきます。
習慣6.逆境を進化の糧にしている
1972年にキャロルを結成して以降、
今なおロックシンガーとして活躍する矢沢永吉さん。
浮き沈みの激しい音楽、芸能の世界で
48年間も活躍し続けるのは尋常ではない卓越さ
と言えます。
矢沢はオーストラリアのゴールドコーストに
音楽学校やスタジオを作れないか?と考え、
信頼できる部下にプロジェクトを任せます。
しかし、1998年に詐欺・横領が発覚し、
被害総額35億円の借金を抱えることになります。
当時、オーストラリア史上2番目に大きい
詐欺被害金額だったそう。
信頼を裏切られ、大借金をした矢澤さんは
当初、打ちのめされて毎日酒を飲んでいたそう。
これだけの借金だと自己破産も
選択肢にあがりそうなものですが、
完済を決意し、それまでのライブ活動に加え、
CMや映画などに出演をしてお茶の間への露出
を増やしていきました。
数年かけて完済した矢澤さんは
次のように答えています。
「僕は皆さんにも言いたいね。
リストラされたって、借金を背負ったって
それは役だと思え。
苦しいけど死んだら終わりだから、
本気でその役を生き切れ。
つまり視点を変えれば、
気持ちが切り変わるってことなんだ」
スケールが大きすぎる話ですが、
このケースから私が感じたことは、
ファンはこの逆境に対する彼の反応と向き合い方
を見ているということ、
そして、この借金を返済するために広げた活動が
その後の活躍の起爆剤になったのではないかということです。
事実の解釈や教訓の導き方はそれぞれですが、
私はこのケースに限らず卓越した結果を出し続ける人は、
災い転じて福となす、定期的にやってくる逆境
への向き合い方と捉え方に違いがあるのではないかと思います。
習慣7.試行錯誤と工夫の鬼である
オリックスを小さなベンチャー企業から
2兆8000億を超える巨大な金融グループに育て上げた
宮内義彦氏(シニアチェアマン)が講演で
失敗に対する向き合い方を質問されたとき、
このように回答されていました。
「企業は新しいことをやらないと伸びない。
しかし、新規事業が成功する確率はイチローの打率よりも低い。
経営をする上で大切にしていることは、
7割の失敗する事業を早めに見極めて手を引き、
3割の成功する事業にいかにリソースを投入できるかだ」
私はこれを聞いた時、
試す打ち手の数と見極めが重要であると解釈しました。
1つの打ち手に成功か、失敗かを見出すのではなく、
打席に10回立つことでしか、
3割のヒットは打てないことを知ること。
試す数そのものが少ないのに、
バットに当たらないことを悩んでも仕方がないというのは
1つの本質ではないかと思います。
むやみにバットを振り回すだけでは能がない
としてもイチローでさえ4割は打てないわけですから、
まずは打席に立つ数を増やす。
そして次に量だけはうまくいかないわけですから、
重要なことは打ち手の効果の見極め。
これを尋常ではないレベルで繰り返している人こそ、
卓越者の1つの特徴ではないかと私なりに分析してみました。
以上は私の解釈や推論であり、
他の人が同じエピソードを聞けば
別の教訓の導き方があると思います。
大切なことは
それにむやみに正解や科学性を見出すことではなく、
私たちが何かを成し遂げたいと思った時に
糧となる考え方を取り込むことだと考えます。
よって究極のオススメは、
自分が尊敬する人の自伝なりエピソードを
じっくり観察して身体を通して知ること、
そして自らのことに当てはめるべく
教訓化することでそれを生かすことができると思います。
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