習慣化コンサルタントの古川です。
さて、やめたい習慣を
9000人のビジネスパーソンにとったところ、
先延ばしに悩んでいる人は、
実に52%もいました。
私たちの日常生活には、
部屋の片づけ、仕事のミスの報告、資料作成、
経費精算、英語・資格の勉強、メールの返信など
先延ばししたいことがたくさんあります。
先延ばしは、「習慣」です。
今回は先延ばしをなくすための
思考習慣をご紹介したいと思います。
なぜ先延ばしするのか?
私たちの脳は「生存を維持する」
という大切なミッションを持っているため、
「安全・安心・安定」を追求し、
「危険・不安・変化」を避けようとします。
先延ばしも習慣の一つで、
「危険・不安・変化」を察知したときに、
脳が行動に歯止めをかけた結果なのです。
これは、心理的な負荷がかかり、
ストレスを抱えている状態なので、
脳にとってこの状態を強く感じ続けることは
好ましくありません。
だからこそ、心理的な負荷を避けるために
先延ばしするという選択を取るのです。
今回は、先延ばしを防止するために
身につけるべき3つの習慣をご紹介します。
この3つの習慣で先延ばしの8割はなくなります。
すぐやる習慣1 骨太の理由をつくる
骨太の理由とは、
行動するための強力な理由のことです。
人は、「なんのために」
という理由ができれば行動できるのです。
切り口として、「危機感」「快感」「期待感」
という3つのキーワードで考えてみるのがコツです。
「危機感」(このままではマズイ)
例えば、上司へのミスの報告を例にすると、
今報告しないと後でさらに大目玉を食らう、
といったデメリットを回避したいから
今報告しておこうという心の動きです。
持続性はありませんが、
危機感は強力な理由になります。
「快感」(嬉しいことがたくさん)
例えば、片づけができると気持ちがスッキリする
といったことです。
この快感は危機感と異なり、
継続的な理由になりうるものです。
「期待感」(人生と将来に意味がある!)
快感が目先のメリットであるのに対して、
期待感は長期的なメリットを意味します。
資格の勉強等、行動し続けることで、
半年後、1年後、3年後に
どんな効果や良いことが起きるのか、
想像を膨らませていくことです。
すぐやる習慣2 チャンクダウンする
「曖昧さ、複雑さ、予測不能さ」は、
恐怖・不安といった感情を高めて、行動を阻みます。
そこで、有効な思考習慣が
チャンクダウンなのです。
チャンクダウンとは、
物事を具体化、明確化するということです。
チャンクダウンにより、
行動の「明確さ、単純さ、見える化」が実現することで、
心理的な負荷が一気に下がるのです。
チャンクダウンのコツは、
「一口サイズまで行動小さくする」ことです。
一見複雑に見える作業も、
具体化して5分単位の小さなタスクに分解していけば、
行動することへの心理的な負荷は下がります。
すぐやる習慣3.ベビーステップで始める
ベビーステップとは
「赤ちゃんの一歩で始める」ということです。
人は止まっている時が一番気が重く、
先延ばしにする理由を考えます。
しかし、進み始めれば心理的負荷は下がり、
意欲が高まり、行動する理由を考えます。
このベビーステップで始めるという習慣は、
あらゆる先延ばしを一気に解消する
強力な解決策になります。
事例から学ぶ 面倒くさがり屋のBさん
では具体的に面倒くさがり屋のBさんのケース
に当てはめて考えて見ましょう。
今回の状況
Bさんは、「面倒くさい」ことはいつも後回し。
交通費精算、週報などギリギリまで先延ばしするため、
常にバタバタしています。
焦りと不安を常に感じている生活から抜け出したい
と思うものの、どうしても面倒な作業だと思うと、
現実逃避して先延ばしにしてしまいます。
まずチャンクダウンです。
交通費清算・週報は、
面倒だからと先延ばしをして一週間貯めると、
余計に面倒になります。
なぜなら、
時間が経つと過去の記憶を掘り起こすのに
思考エネルギーを使うからです。
週報も同じで一週間の出来事や訪問履歴など
思い出すことに思考の負担がかかるため、
面倒だと感じがちなのです。
そこで、作業を小さなステップに分けて
思い出すエネルギーを無くすことを習慣にするといいでしょう。
週報においては、
毎日の出来事だけを手帳に書いておく、
スキマ時間に出来事の報告ポイントを箇条書きで入力する、
週末に文章で纏めるといった具合です。
料理と同じで仕込み作業を少しでも進めておくと
随分と作業への負担感は軽減します。
次に、ベビーステップ(小さな一歩)で踏み出す。
最初の一歩は、移動時に手帳にメモする、
週報も出来事のみを書き出すことがそれに当たります。
5分、1行だけとその場で小さくやっておくこと。
最後に骨太の理由は、
精神的な快適さを得られる、
もしくは不安や焦り、
気の重たさから解放されるということではないでしょうか?
先延ばしにすると余計に負担が大きく、
毎週やってくる作業ならば
すぐやる習慣で工夫する価値があります。
Bさんはチャンクダウンとベビーステップにより、
交通費精算と週報への苦手意識を軽減でき、
週末の気の重たさから解放されました。
以上がすぐやる習慣の3つのスキルでした。
ぜひあなたの先延ばしの習慣に当てはめてみてください。
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