習慣化コンサルタントの古川です。
「失敗が怖くて動けないんです。。。」という悩み。
これを社会人の先輩の観点から
「失敗を恐れるな!失敗は成功の元だ」と
アドバイスするのは簡単です。
失敗を恐れるな!
失敗は成功の母である
とよく言われます。
しかし、成功も失敗もどちらも捉え方として正しくありません。
たった1つの思考の転換が
ストレスや恐れを軽減してくれるのです。
今日は、根性論ではなく、科学的に
思考習慣というアプローチでアドバイスしてみます。
思考習慣1.二極化思考から全体思考へ
まず、「失敗」「成功」、「うまくできた」「できなかった」
というのは二極化思考(2つに1つで判断する)であり
偏りがあることに気づくことから始めましょう。
プレゼンで失敗をしたと落ち込んでいる新入社員のAさん。
始めてのプレゼンで質問回答が充分に出来なかったので、
上司にももっと練習が必要だと言われたのです。
これでAさんは、
「今回のプレゼンは失敗だった」と捉えたのです。
しかし、どんな経験にも「うまく行ったこと」と
「改善した方いいこと」が含まれているだけなのです。
失敗か成功かは総論であって、
どんな成功だと思っている経験にも改善点はあるし、
失敗だと思っていることの中にも
「やって良かったこと」が眠っているはずです。
感情論ではなく、
冷静に+と−を整理して改善を考えることが有効です。
例えば、次の3つの質問をしてみてください。
・今回やって反省点・改善点は何ですか?(マイナスの整理)
・今回の経験でうまく行ったこと、やって良かったことは何ですか?(プラスを5つ発見)
・次回、どんなことを試してみようと思いますか?(行動の整理)
ここまで考えれば、極端な二極化思考から
抜けて全体思考になっていきます。
ポイントは失敗と捉えている経験の中に
良かったことを5つ強引に発見すること。
そうすると視野が広がります。
思考習慣2.静止画思考から動画思考へ
先ほどのAさんのプレゼンの例でそのまま解説しましょう。
全体思考にするとともにもう一つ考えた方がいいのは、
静止画で捉えているという問題です。
新入社員のAさんには、
目の前の仕事しか頭に入って来ないので
次のような連続の観点がないのです。
・凄いと思っている主任や部長もあなたと同じ新入社員の時があった。
・生まれてきた時から主任や部長になっている人はいない
(当然ですが!でもそう思えていない)
・経験を積んで徐々にできるようになってきたプロセスがあるだけ。
ある経験を「成功」、「失敗」と言っている時点で
過去と未来の経験の連続が思考にないことになります。
ある時点の成功があとで大きな問題を起こしたり、
ある時点の失敗があとで偉大な飛躍を生む可能性があるのです。
つまり、経験を広い時間軸で捉え、
全てはプロセスにすぎない。
Aさんの前にあるのはただ、経験があるだけで、
そこから学び・反省をすること。
このように経験や出来事を私たちは
静止画で捉える傾向があるので、
過去や未来に広げて動画イメージに変えていくことで
気持ちを広く持つことができます。
私はよくこんな話をします。
赤ちゃんが立てるまで、
いきなり歩けるようにはなりません。
何度も転けて、泣いて、また転けます。
これを繰り返して私たちはようやく
生後1年ぐらいで歩けるようになったのです。
もし、「あー、もう転けるのが痛いから歩くのやめたー」
という赤ちゃんがいたらみんな歩けていないですね。(笑)
最初から歩ける赤ちゃんはいないし、
転けるプロセスに歩けるという結果が詰まっている。
あとはその経験をどれだけ多くやるかで
結果の出方が違うのです。
思考習慣3.「できないこと」から「できること思考」へ
私たちは焦点を合わせ直すべきは、
経験を増やすこと、その中から学び・改善すること。
成長さえすれば結果は出る。
怒られるかどうか、失敗するかどうかは、
最善を尽くしたらあとはただのフィードバック。
コントロール不能なことです。
だから自分ができることに焦点を当てて、
あとはフィードバックなのだと切り分けること。
これをコントロール思考と呼びましょう。
できないことを切り離してできることに集中して行きます。
私は新入社員の時に、
1週間でプレゼン資料をつくるように言われました。
しかし、全く内容が分からない。
提出の前日に力つきて、まだ何も出来ていないです。
と上司に報告したら次のように言われました。
「君は、完璧にできないと何も手を付けないのか?
新人だから完璧にできないのは分かる。
でも表紙ぐらいつくれないの?目次案ぐらい考えられないのか?」
と叱責されました。
私は完璧な状態を想像し、
あまりにもプロセスが分からず行動がフリーズしていたのです。
そこで、パワーポイントを立ち上げて、
表紙をつくってみました。
そして目次案を書きました。
そうすると、過去の先輩の資料を見ていくと
ある程度パターンがあり、
仮説で6割ぐらい作成できたのです。
そう、できることに集中して行動すれば
次の展開が見えてくるという例です。
完璧はありません。
プロセスで成長していくだけなのです。
いきなりお絵描きが上手になる人はいない。
経験を通じて徐々にうまく書けるようになる。
私たちにコントロールできることは
経験を増やすこと、
そこから次に繋がるエッセンスを抜き出し、
活かすことだけです。
こうやって考えを整理することができれば、
少し緩和するのではないかとアドバイスをしました。
すっきりした顔をして帰ってくれたので、良かったです。
・全体で捉える習慣
・過去と未来の連続で捉える習慣
・コントロールできることに集中する習慣
ぜひ、今日の経験に当てはめてみてください。
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