習慣化コンサルタントの古川です。
私たちが、変わりたくても変われない
人生が変わっていかない理由の1つは、
「認知的不協和」という心理です。
認知的不協和とは、
矛盾する考えや相反することがあるとき
私たちはストレスを覚えるということです。
たとえば、
新しいことを知る、学ぶことには新鮮さも伴いますが、
場合によっては認知的不協和を起こすことがあります。
つまり、これまでの常識、認知を支えてきた枠組みが
壊れそうになると、新しいことを否定するわけです。
いくつか例をあげます。
NLP(神経言語プログラミング)を経営者に
教えていた仲間がいました。
彼らは口コミでNLPの講座に参加していたのですが、
途中から来なくなる人がいたそうです。
色々理由はあるでしょうが、
1つはNLPという心理的手法は、
経営者が信条としてきたこと、
もしくはこれまで理解をして支えてきた
内的な世界を揺るがすものであるとき、
人はそれを「役に立たない」と一蹴します。
本当にそうならいいのですが、
実は新しいものを否定して、
古いものを守るという心理メカニズムに
はまっていることに気づかない。
実はその深層は、
変化への恐怖を回避していること
もあるのです。
インターネットが登場して世に広がる1995年、
ネット社会を否定する論調もたくさんありました。
セキュリティがどうこう、
リアルの商取引のメリットがあるからと
理由は様々でしたが、
インターネットという得体の知れないものが
社会を変えるとなったとき、
これまでの常識が揺るがされ
認知的な不協和を起こす。
これは最近ならばAIの恐怖も同じだと思います。
他にも、スピリチュアルなことへの拒絶は
ロジックや科学で認知的世界を保っている人にとって
不協和を起こす危険なものなので、
必死に抵抗する場合があります。
特に男性は、思考的に処理したいと思う傾向があり、
感情的、感覚的、感性的な世界観を否定する
ことがありますが、これも認知的不協和です。
要するに混乱するのが怖いし、
同時に矛盾する、相反すると思われることを
心理は保つことにストレスを感じます。
企業に勤めているとき、
独立することを決めて、周りに相談すると
「そんな生き方が通用するわけはない」
「好きなことをやって食べていけるほど世の中は甘くない」
と言われました。
ほぼ例外なく。
もちろん、愛情を持って
アドバイスしてくれていたのですが、
今ならその深層心理はわかります。
違うメカニズムの生き方、考え方が
同時にあっていいとはなかなか思えないものです。
別の世界のことは、
「そんな甘くない!」と一掃したいのは
認知的不協和を避けたいから。
特にビリーフレベルの話になると、
危険です。
頑張ることを美徳にして成功してきた人にとって、
頑張らなくてもうまくいく的な発想、
引き寄せの法則のような考えは
認知的不協和を作り出します。
本当は、原因と結果の法則と引き寄せの法則は
両方とも世界に働いていることであり、
同時に内側に保てばいいのですが、
どちらかの思想に偏るのがほとんです。
原因と結果の法則系か、
引き寄せ系か。
マインドレベルの変革や
人生の世界観を変えることは、
認知的不協和を伴います。
大切なことは、
自覚していることです。
あっ、これは認知的不協和だなと思って、
矛盾の葛藤を内包して統合する。
科学的なことも、見えない世界の感性にも
同時にオープンになれれば、世界は広がります。
認知的不協和を起こさない程度に、
人と会い、新しい情報を得るのが普通です。
でも、認知的不協和が起きないレベルだと
人生や自分は変わりません。
隕石が地球にぶつかるような衝撃。
人生パラダイムに激震が走るような出来事や
人との出会いが大きな変化をもたらします。
変化をしないために、
自分が葛藤して混乱しなように避けている
考えや人、出来事に対して、オープンになることが
自己変革、人生変革への第一歩です。
でも、それって
怖いことですし、ストレスですよね。
そこで、明日は変化に向けた
レジリエンスという考えを紹介します。
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