習慣化コンサルタントの古川です。
研修や講演・コンサルティングなどを通じて
私は年間に1万人の人たちと会うことがあります。
お一人の顔や名前を覚えることは
到底できないのですが、
第一印象というのは記憶に刻まれるものです。
その第一印象をつくるものは、
見せかけの表情や言葉遣いではなく、
その人が醸し出すエネルギーやオーラと言ってもいいです。
また会社の研修や講演に伺うと
社風という集団のエネルギーを感じることがあります。
それを作り出すのは醸し出すオーラやエネルギー
であって見せかけの言動ではありません。
その人から滲み出るオーラやエネルギーは
説明が難しいものですが、確かに感じるものです。
そして、それが人との出会い、
ビジネスの関係をつくっていきます。
だとすると、長期で見れば、
良いオーラ・エネルギーを醸し出す人になることがすごく重要です。
恋愛・家族・仕事・・・・
生涯にわたって私たちは人と関係を気づき、
つながっていく必要があるからです。
ではどうすればいいのでしょうか?
そのヒントとなるのが、
「薫習(くんじゅう)」という故事にあると私は考えます。
☆薫習がその人をつくる
仏教の言葉、薫習の意味は次の通りです。
「香が物にその香りを移して、いつまでも残るように、
みずからの行為が、心に習慣となって残ること」
私たちの毎瞬の行動、言動が心の習慣になっていく。
みなさんも会った瞬間にその人の放つ
「オーラ・エネルギー」を感じていませんか?
オーラとは凄さという意味ではなく、
人間の心から染み出すように、
花が香りを放つように自然と滲み出てくるもの。
「優しいオーラ」「激しいオーラ」「思いやりのオーラ」
「知性のオーラ」「母性的なオーラ」「愛のオーラ」
「不信のオーラ」「敵視のオーラ」「倦怠感のオーラ」
「自信のないオーラ」など様々です。
これらは心の習慣がその人のオーラとなって
出てくるのではないかと思います。
それが証拠に話をしていくと、
1つ1つの言動は見事にそのオーラを物語っているからです。
そして、そのオーラが人間関係をつくり、
信頼をつくり、人生をつくる。
だとすると、小さな日々の言動をおろそかにせず、
習慣として良いものを積み重ねること。
これは私も自戒の念を込めて、
本当に大切なことだと思います。
☆外から作られる薫習
薫習の辞書の意味から、小さな言動が私たちをつくる
という観点で書きましたが、禅宗円覚寺の横田南嶺艦長は、
「禅が教える人生の大道」(致知出版)で
薫習について次のように解説されています。
良い環境、良い仲間と交わっていれば、
香りが身に染みつくように自然とよい教えが
身についていくという意味で使われます。
これを道元禅師は「霧の中を歩めば覚えざるに衣湿る」
と表現しております。
霧のかかった湿った中を歩いていると、
濡れたなと意識しなくても衣がしっとりしている。
それと同じように、常によい環境に自分を置いていけば、
よいことが自然と身についてくるということです。
薫習は、どんな環境や人と交わるかで
その人自身が決まるという側面の意味もあるのです。
私たちが人生を変えるとき、内側の変化、
外側の変化を同時に行うことが重要であるということです。
習慣というのは、個人だけで決まるものではなく、
環境から強く影響を受けてつくられていくものです。
それを知るには次の2つの故事を見ていきましょう。
朱に交われば赤くなる
「人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなる」
私は仕事柄、新入社員研修を行いますが、
商社、広告代理店、メーカーのエンジニアなど
新入社員がわずか1年もすると、どっぷりと社風になれ、
その会社・職種っぽい話し方や態度をとるようになっていきます。
放つオーラや言動も1年前とは随分と変わって来ます。
1年間、来る日も来る日も先輩や上司と仕事をし、
同じように思考・行動することで、
また飲み会で深く語り合うことで朱に交わり、
赤くなっていきます。
都会に住むのか、静かな自然の中で住むのか
でも全く受ける影響は変わってきます。
環境・周りの人から強く影響を受けて、
行動・思考習慣は作られていきます。
そしてもう1つの故事を見てみたいと思います。
類は友を呼ぶ
「気の合う者や似通った者同士は、
自然に寄り集まって仲間を作る」
学生時代のクラスメイトを思い出して見てください。
実に不思議な引力で
似たもの同士が集まっていませんでしたか?
体育会系のノリのいいタイプ、文化系で大人しいタイプ、
ちょっと悪ぶった不良グループなど同じ類するエネルギー同士が
引き合っていたのを思い出します。
私たちは、付き合う人や環境から強く影響を受け自分が作られるし、
一方で同じ人と自然に集まるという法則の中にいます。
だからこそ、自分を変えたいと思った時に、
付き合う人・環境を選んでいくことに意味があります。
一緒にいる人たちの感情、思考、行動習慣に
影響を受けにてくるからです。
まさに鶏と卵の関係で、自分と環境を
どのように変えていけばいいのかは
セットで考えた方がいいことでもあります。
結局、自分の内的会話や行動を変えるということと、
環境を選ぶことも重要であること。
ぜひ、ご自身の習慣化に生かしてみてください。
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