習慣化コンサルタントの古川です。
あなたはどのような口ぐせを持っているでしょうか?
「あー、今日もヘトヘトだ」
「上司に振り回されっぱなし、嫌になるよ」
「何で会社の方針はとんちんかんなんだ」
複数の研究によると、平均的な人間の頭のなかには、
一日に1万語以上の語句・文章がめぐっているそうです。
今回は、口ぐせが人生と仕事を変える理由
をお話したいと思います。
1.思考と感情と言葉は全て繋がっている
私たちが楽しい、苦しい、好き、嫌い、期待する、
絶望するという感情は全て思考から生まれています。
次のモデルをご覧下さい。
私たちの脳は、あるがままの事実
(世界、他人、出来事)を捉えることが出来ません。
そこで、思考というフィルターと通して解釈します。
この解釈の結果が感情になるわけです。
同じ世界に行きていても、先行きに希望を見るか、
絶望を見るかは人それぞれです。
同じ人でもある人は嫌い、
別の日とは好きと答える場合があります。
同じ出来事に直面して楽しいと思う人もいれば
辛いと感じる人もいます。
全ては思考の結果なのです。
では、思考を変えるためにはどうすればいいのでしょうか?
結論からいうと、ポジティブな言葉を使うことです。
マザーテレサは次のような名言を残しています。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザーテレサは、思考が言葉を生んでいると言っています。
確かにその通りですが、思考と言葉は、
鶏と卵の関係で、言葉が思考を作っているとも言えます。
つまり、相互作用の関係にあるのです。
ポジティブな言葉が思考に
大きな影響を与えていることは、
ポジティブ心理学の分野で実証されています。
ちなみに私たちが使う口ぐせには2つの種類があります。
①他者との対話
上司や部下、友人、家族との会話するときに使う言葉です。
②自分との対話
心の中で繰り返す言葉、心のつぶやきとしての言葉です。
どちらの言葉も私たちの思考に影響を与えます。
3.仕事と人生を変える「3:1の法則」
ポジティブ心理学の分野で3:1の法則
と言われる概念があります。
「ポジティブに考えた回数」と
「ネガティブに考えた回数」の
理想的な比率を定義したものです。
ポジティビティ比が、「3:1」が最も理想的と考えるわけです。
100%ポジティブだとリスク回避ができず、
共感も得られない。
程よいネガティブは必要だが、幸せに生きている人、
ハイパフォーマーは3:1のバランスだというのです。
分かりやすい話、たとえば、心の言葉が、
①「今日は効率よく仕事ができた」
②「部下はよくやってくれている」
③「運動ができて気持ちいい」
④「今日も一日焦ってたな」
だとすると、
ポジティブが3で、ネガティブが1という訳です。
大多数の人は…
ポジティビティ比が「2:1」前後。
うつ病などの人は、「1:1」以下と言われています。
4.ネガティブな言葉に敏感になる習慣
ポジティビティを高めるのが良いことは分かりましたが、
普段からどうすれいいのでしょうか?
ネガティブな言葉をポジティブな言葉に
置き換える習慣をつけることです。
ネガティブな言葉の例
①受身的な言葉
「〜させられている」「〜しなければならない」
という言葉は受身です。
私たちは環境の中でどうしようもないこと
がたくさんありますが、捉え方は様々です。
「〜している」「〜する」という言葉を意識的に使いましょう。
②無力感の言葉
「それはできない」、「それは難しい」
という不可能を強化する言葉です。
私たちは100%完璧にできないにしても
出来ることはたくさんあります。
できることに目を向けて
「〜ならできる」という言葉に置き換えてみましょう。
③自己否定の言葉
「私はダメだ」「何をやってもうまくいない」
「私は嫌われ者だ」という自己否定の言葉です。
マイナス面ばかりではなく、
「今日は○○はできた」「以前より○○できるようになった」
と見方を変えてみましょう。
④人の悪口
「あの人は〜らしいよ」という悪口、噂話です。
人の不幸は蜜の味といいますが、
他人を低めて、自分を安心させるのは卒業しましょう。
また、人の悪口を言う人は聴いている人の評価を下げます。
別のところでは「この人は自分の悪口も言うのだろうな」と捉えます。
⑤反対語
対話の中で、否定のスパイラルに入るのは、
「でも」、「しかし」という接続詞を使うケースです。
まさにネガティブな思考は接続詞に現れます。
たとえば、本記事を読んでの感想を述べるとします。
ネガティブな言葉の使い方を繋げると、次のようなセリフです。
「確かに口ぐせを変えるのは効果があると思いますよ。
でも、それって難しいですよね。
私にはできそうもありません。
そもそも忙しい仕事をしなければならない毎日で
意識することなんて不可能ですよ。」
ポジティビティ3:1の法則を使うならば、
次のようなセリフです。
「口ぐせを変える効果があるので、
まずできる範囲からやっていこう。
仕事でも家庭でも全ての場面では意識できないけど、
まずは同僚と一緒にいるときは悪口や影口を言わないようにする。
聴いている方も嫌な気分になるからね。」
私たちが習慣的に使う口ぐせを変えることで、
人生と仕事を変える一助になれば幸いです。
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