習慣化コンサルタントの古川です。
今回の習慣は「運命を引き受ける」です。
過去の出来事や環境(会社の方針、経済・災害など)など
自分ではどうしようもないことを運命として受け止める思考です。
制約条件を生かした家康の偉大さ
1590年、徳川家康は豊臣秀吉に抵抗していた
小田原城の後北条氏を滅ぼしました。
これにより、秀吉から認められ昇格するのですが、
ご褒美に秀吉からもらった領地は、
関東地方の関八州という土地で、
そこは荒れ果てたド田舎でした。
さらに、その荒れたド田舎と引き換えに、
家康が長年統治していた、
駿河、遠江(静岡)、甲斐(山梨)、信濃(長野)の4カ所を
取り上げられてしまうのです。
しかし、家康は秀吉からの命を受けて、関八州に行きます。
そこはどうしようもない湿地帯で洪水の連続。
この土地を家康は黙々と改良していきます。
湿地には川や運河を掘って水が流れやすいようにし、
遠浅の海を利用して新たに海を埋め立てました。
この場所は、後に世界最大の都市になる江戸です。
家康が秀吉から与えられた環境は
不条理、理不尽なものでした。
しかし家康の優れたところは、
その環境を受け入れ必死に人事を尽くしたことです。
病気の家族を支え出世したスーパーサラリーマン
元東レ経営研究所の社長、
佐々木常夫氏の人生は壮絶です。
自閉症の息子さんを抱えている
というだけでも大変なのですが、
さらに奥さんが体調を崩し、
息子の子育てがうまくいかない状況に悩み、
うつ病を併発してしまいます。
奥さんのうつ病は悪化し、2度の自殺未遂。
さらに、東レで出世頭だった佐々木さんは
こんな大変な時期に東京から大阪に転勤を命じられ、
単身赴任をすることになります。
佐々木さんは、
土日は大阪から横浜に帰って家族のケアをし、
月曜の朝一番の新幹線で大阪に戻る
という生活を続けたのです。
並大抵の精神力では両立できないでしょう。
しかし、「今の状況は自分が出会った人生だ。
妻を選んだのも子どもを持つことも自分で決めたこと。
それにまつわる出来事は運命だと思って
積極的に引き受けよう」と思ったそうです。
佐々木さんがいつも語っているメッセージは、
「人生の圧倒的な部分は選べない、
運命を引き受けなさい」ということ。
誰の人生にも必ず不運や試練がやってきます。
この出来事自体はコントロールできませんし、
受け入れるしかありません。
ただし、受け止め方、考え方でストレスは大きく変わります。
習慣を高める対策
運命を引き受けるための3つの視点をご紹介します。
今回も思考を変える習慣として効果的な質問をご紹介します。
1.過去の試練を振り返る
・あなたが過去遭遇した辛い状況や環境から得たことは何ですか?
・今後あなたが辛い状況に直面したら自分にどんな言葉がけをしますか?
2.最悪の状況を引き受ける
・あなたの恐怖や不安がすべて的中したら、どんな状態になりますか?
・最悪の状況に向き合うために、自分にどのような言葉をかけますか?
3.未来の不安を引き受ける
・あなたは未来のどんな不安におびえていますか?
・未来の不確実性を受け入れる効果的な言葉は何ですか?
以上、「運命を引き受ける」をご紹介してきました。
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