はじめにを全公開! こころが片づく書く習慣 | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

今回は、

「こころが片づく書く習慣」(日本実業出版)

を私が書いた背景など、すべて「はじめに」に

思いを込めて書きました。

 

全文を載せます。少し長くなりますが、

どうぞ読んでみてください。

 

 

 

15年前の私は、職場から自宅に帰っても

残務への気がかりや仕事の不安・心配事に襲われ、

いつも緊張していて、心からリラックスできない日々を送っていました。

 

土日も仕事のことが頭から離れず、

休日に出社する習慣が身についていました。

常にやるべきことに追われて、

焦りが先行して心が落ち着かない状態だったのです。

 

自分が何をやりたいのかを考える余裕がなく、

ただ襲い来る「やるべきこと」の波に翻弄されていました。

 

その不安から抜け出すために、お酒を飲んだり、

夜更かしをして寝不足になったりして、自己嫌悪に陥ります。

まさに悪循環で充実感の少ない日々を送っていました。

 

「こんな状態から脱け出したい!」と思うものの、

仕事が減るわけでもなく、

任せられる仕事の重責は増すばかり。

焦る気持ちがどんどん募っていきました。

 

しかし、ふとできる先輩社員や上司を見ると、

自分よりももっと多忙にも関わらず、

精神的にはリラックスしていたのです。

何が違うのかと観察していると、

多忙な中で冷静さを持っている人は、

 

「頭の整理」がうまい

 

ということに気がつきました。

 

大量の仕事、予測不能なプロジェクトの中にあっても

心穏やかに過ごせる人は、仕事の全体像が見渡せており、

必要なタスクや期限、仕事のネックやツボを把握しています。

 

だから、多忙な中でも冷静さを保てるのでした。

私は一計を案じ、心の片づけをするために

「書く」ことを始めました。

 

手始めにToDoリストをきちんと書いてみると、

心のざわつきが落ち着くのを感じました。

 

さらに、予測不能なトラブルへの対処をどうするか

シミュレーションを複数立てて書き出すことで、

堂々巡りのネガティブな感情が晴れていくのを感じ、

ストレスが激減しました。

 

多忙な状況や重圧は変わらなくても、

書くことで頭を整理でき、ストレスレベルはぐんと低くなったのです。

 

マインドレスとマインドフル

心理学では、大量の雑念に意識を奪われているこのような状態を

「マインドレス(心を失っている)」といいます。

 

心ここにあらずの状態と表現してもよいでしょう。

 

 

上図のように、あれこれ心配したり、

同時に複数の仕事に手をつけたりすると、

忙しいわりに何1つ終わっていないことがあります。

 

このように、マインドレスな状態だと無駄にエネルギー

を奪われ、仕事の集中力は低くなり、心はストレスに満ちていきます。

 

高い集中力と心の豊かさを同時に実現させるためには、

雑念がなくシンプルに目の前のことに集中できる

「マインドフル(心が今ここに集中している)」

になることがポイントです。

 

言い換えれば、一心不乱、100%没頭している状態です。

 

しかし、現在は情報化社会となり、

仕事にスピードが求められるのに加え、

LINEやFacebookなど

多様なコミュニケーションツールがあり、

24時間オンライン状態にあるため、

心はマインドレスな状態になっていくばかりです。

 

「瞑想」より書く習慣

 

では、このような状況の中で、

どうすればマインドフルになれるのでしょうか。

その方法の1つは瞑想です。

瞑想には心をスッキリとさせる絶大な効果があり、

私も毎朝15分瞑想して1日をスタートさせています。

 

しかし、瞑想して一瞬心がスッキリしても、

現実の状況を整理できていないと、

すぐに迷いと混乱の嵐の中で苦しむことになります。

 

瞑想による冷静さは、

一時的に問題から離れて「無」になったことで

生まれたものに過ぎず、負の感情はすぐに戻ってきます。

 

瞑想だけでマインドフルを維持するには限界があるのです。

だからこそ、本書では書くことで思考を整理する

「書く習慣」を提案します。

 

書く習慣は通勤電車内やカフェなど場所を

選ばず行なうことができます。

 

また、先ほど述べたToDoリストのように、

すでに身近に行なっていることの延長にあるため、

瞑想には抵抗がある人でも取り組みやすい万人向けの

解決策であるといえるでしょう。

 

私は、頭を整理してマインドフルになるための

現実的な方法が「書く」ことだと実感しています。

 

書く習慣で得られる効果

川の水面はその日の気象条件によって

その姿を変えていきます。

感情も同じで、関わる人間関係や出来事に反応して、

怒りに震えることもあれば、

不安や焦りに追われたり、

強烈な自己嫌悪感に陥るときもあります。

 

ネガティブな感情に襲われることは誰でもあります。

 

重要なのは、そこからすぐに脱け出せるか、

そのまま負のパターンで過ごすかという点です。

この違いによって、人生は大きく変わります。

 

「書く習慣」は、

日々湧いてくるネガティブな感情から

すぐに脱け出す方法として、即効性があり、効果も絶大です。

 

書くことで状況を整理し、問題を1つずつ解決するための

方向性が明確になると、心は混乱状態から脱け出し、

マインドフルになっていきます。

 

私自身も書く習慣に取り組むことによって、

状況が整理でき、1つひとつの問題に

冷静に対処できるようになりました。

 

書く習慣を実践することで得られる

メリットは次のようなものです。

・あれこれ意識が分散するのではなく、

 目の前のことに高い集中力を発揮できる

・土日は仕事のことを脇に置いてプライベートを楽しめる

・ON・OFFの切り替えができ心身ともに深くリラックスできる

・頭が整理できると無用な不安、焦り、自己嫌悪などストレスが減る

・家族や部下に八つ当たり、イライラすることが少なくなる

・今を生きている感じがあるので生活の豊かさが高まる

 

書くシート次第で思考の整理は変わる

 

本書では18の心を片づける書くワークシートをご紹介します。

 

 

これらの中からあなたの状況に応じて必要なものを

ピックアップして活用してください。

 

必ずしもすべてを使う必要はありません。

18のワークシートは、

それぞれ不安や焦りをなくしたり、

怒りを鎮めたり、

自己嫌悪感から解放されたりするよう

あなたを導いてくれます。

 

考えすぎて動けないという先延ばしの問題を解決し、

怠惰な生活から規律のよい生活を

得るためのシートもあります。

 

また、マイナスの感情を整理するだけではなく、

毎日にわくわく感をつくり出すための

ワークシートも最終章に入れました。

 

書く習慣であなたの心がマインドフルになり、

集中力と豊かさを同時に手に入れることにつながれば幸いです。

 

2018年10月 習慣化コンサルタント 古川武士

 

 

ぜひ、この内容にご興味いただいたのであれば、

お近くの書店で手に取ってみてください。