習慣化コンサルタントの古川です。
最近、空手を始めて、
正拳突きや蹴りの練習をしていますが、
努力の焦点が間違っていては、効果が出ないことを痛感します。
たとえば、右の正拳突きを練習すると
わかりやすいのが右手の突きをどうすればいいのか?
ここに集中します。
先生に質問すると、
「突く右手ではなく、引く左手を意識すること」
「腕の振りより、腰の動きを意識すること」
と意識する焦点の違いを是正されます。
なるほど、
強く引くと、強くつけます。
腕の振りより腰を入れて突くと力が違います。
蹴りも同じで、
右足で黒帯の人みたいに、蹴れるようになるため
しなやかに蹴りおろすためにどうやって右足の動きを
作ればいいのか?と工夫するわけですが、
ポイントは、
「左足の軸足をぶれないようにすること」
右足に意識が行きますが、
左足の軸足がぶれないで蹴れるかどうかで
威力が変わってくるのです。
努力のフォーカスが間違っていると、
結果がでない。
表面的に見ているゴールは、
意外と深層にある原則に強く影響されることが
多いものです。
早起きも同じです。
拙著、人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術
に、次のような原則を書きました。
「早く起きるためには、
早く寝ることに集中すること」
努力のフォーカスは
何時に起きるかではなく、何時に寝るか!
ここに集中することで早く起きられるようになる。
昔から、早寝早起きと言われますが、
言われれば至極当然ですが、
誰もが「5時に起きるぞ!」と目標を立てると
起きる時間だけにフォーカスが行きがちです。
早く起きる人に、
どうやったら早く起きれますか?
と聞くのではなく、
何時に寝ていますか?
と聞けるようになると、かなりいい質問だと思います。
そして、どうやってその時間に寝るように
しているのかを聞いてみてください。
家に帰って寝るまでの時間をどう過ごしているかが
違いを作り出す違いです。
さて、そこで大きな悩みは
「でも、早く寝るのが一番難しいんですよね」
「夜更かし楽しいし・・・」
「夜の時間はあっという間に過ぎて24時が過ぎてしまう」
「本を読んだり、ドラマを見たり、、、楽しみ時間を削りたくない」
「目が冴えて眠れないからスマホをいじっていると、眠れなくなる」
このような声ではないでしょうか?
実は、夜更かししてしまうのは、
夜の楽しみもありますが、
寝るモードに移行する儀式があるかないかの違いが大きい。
脳がベータ波(交感神経優位)にあるとき、
眠たくなりません。
脳がアルファー波(副交感神経優位)にあり、
リラックスしているとき、眠たくなっていきます。
日中の仕事をしているときは、ベーター波で
家に帰っても、スマホ、テレビなどを見ているときは
このモード。
簡単にアルファー波にスイッチすることができないために、
「眠たくならない、だから何かやっていたい。」
となって夜更かしが長くなります。
そこで、私が夜やっている儀式は、
「瞑想」です。
これは僅か5分で、
効き目抜群です。
深く深呼吸をしてリラックスすると、
アルファー波、さらにもっと深いシーター波に
脳波が落ち着いてきます。
そうすると、
5分後にはあくびが出てきます。
さらに、瞑想によって脳波を落ち着かせると
眠りも深くなります。
これを強引にお酒などでねむらせようとすると、
悪循環。
瞑想をするときには、
「そんな気分になれないなー」
と思って毎日行うのですが、
瞑想すると、
一気に眠たくなる。
そのときは部屋を暗くして行うことです。
うちは夫婦で豊かな睡眠を目指しているので、
二人で瞑想します。
瞑想するかどうかで、
眠りに落ちる時間は変わりますし、
睡眠の質も変わります。
瞑想でなくても、
音楽と部屋を暗くすることでも効果はあるのかもしれません。
いずれにしても、
大切なことは、脳波のモードを切り替えてあげる儀式を
つくること。
これが決めた時間に寝入りするために重要です。
交感神経優位の生活をしながら、
「眠れない・・・」
というのは、
身体の問題ではなく、生活行動の問題。
ぜひ、寝入りの瞑想をお勧めします。
私は結局、リズムをつくるため、
朝と夜に瞑想する習慣を行っています。
1日の入り口と出口は、
心にフォーカスして、深いリラックスをした状態を
つくる。
コンディション作りに重要。
特に日中トップスピードで猛烈に動きたい人には、
入り口と出口をコントロールすることは
習慣の要だと思います。