習慣化コンサルタントの古川です。
これまで、
人生を変えるインスピレーションを
どれぐらい受け取ったことがありますか?
インスピレーションとは、
「ひらめき」とか「直感」という意味ですが、
人生を変えるインスピレーションとは、
もっと違う質感です。
単なる、ひらめきや直感ではなく、
もっと強烈な深い直感です。
表現としては、
雷に打たれるような、
全身に電流が流れるような、
天からぱっと降りてきたような、
そんな感覚があり、
人生への示唆を与えてくれるものです。
よく出す例ですが、
映画化もされた「無農薬りんご」をつくった木村秋則さんの
奇跡のリンゴ。
8年間、無農薬リンゴの栽培を続けて、
村八分にされて、変人扱いされて、極貧生活になり、
子供は虐められる。
そんな中で、もう諦めてしまおうと木村さんは考えます。
8年間、ずっと考え続けた無農薬リンゴ。
毎日毎日試行錯誤して、すべてダメで、
「もう、無理だ」
でもこれを諦めるのは死ぬよりつらいと、
近くの岩木山に行って自殺しようとします。
首を吊るのに丁度いい、木を探して
いざ決行しようとした瞬間に、
「山奥にりんごの木がある」
それに目を奪われて、
そんな馬鹿なと駆け寄ると、りんごの木に似ているだけ
でしたが、山奥で農薬無しでりっぱに咲いているこの木。
「なぜ、こんな山奥で農薬無しで育つのか?」
ここで木村さんはぱっと、着想を得ます。
「土が違う!」と。
肥沃な柔らかい土壌が根を広げ、
大地の栄養を吸い取っている。
そして虫たちと自然の木は共存している。
この着想から木村さんは肥沃な土づくりに
取り組み、絶対に不可能と言われた無農薬リンゴを
つくりました。
さて、ここでのポイントは1つです。
木村さんは、猛烈に努力をして試行錯誤していました。
あらゆる文献を探り、実験をという実験はすべてやり尽くして
いました。
そんな歳月があって、
もうダメだと諦めようとした時に、
神の啓示のようなインスピレーション、目についた木との偶然から
奇跡のりんご栽培法への着想を得ます。
これは、ニュートンがりんごの木を見て万有引力を思いつくのとも
同じです。
りんごが落ちているのは誰でも見ています。
でもニュートンは、それこそ、頭から湯気が出るほどに考え、考えて
答えが出ずに、散歩しているところ、りんごが落ちるところから
インスピレーションが湧きます。
何もしていない人には
ただりんごが落ちたとしか思えない。
私も人生を変えるインスピレーションに
出会った機会が3回あります。
1.雇われない生き方をすると決意
28歳の時、会社をやめて「雇われない生き方」をしようと決意した。
7年間、自分らしい生き方は何かを模索しました。
きっかけは「渋谷で働く社長の告白」という本でした。
ずっとモヤモヤした気持ち、閉塞感の中で過ごした末に広がった答えでした。
2.コーチングとの出会い
どうやって独立しようか、1000のビジネスアイデアを考えていました。
そんな折、友人から「コーチングとかあってるんじゃない?」と言われたこと
がきっかけで、コーチング本を手に取りました。
ドンピシャ「これだ!!」と思いました。
3.本を書く生き方
独立して3年、ずっと自分のアイデンティティーを探っていました。
プロコーチと言っても、独自性や貢献軸がない。
何屋さんなのか、明確に説明できず、試行錯誤をしました。
5つも肩書きを変え、500人以上のコーチングをやっても答えが見つからない。
目黒側沿いを歩いている時に「もう考えるのやめた!」と諦めた瞬間、
「そうだ、本を書く生き方がしたい」と突然ひらめきました。
突拍子もないので説明が難しいのですが、まさに私が求めていた働き方です。
そんな延長戦で「習慣化」という独自ポジションも見つかりました。
さて、共通するのは、
行動して、挑戦して、試行錯誤して、
もう頭、思考、論理ではとても答えが出せない次元まで
混乱して、混乱して、混乱して、
その先に「ふっと湧きが上がってくる」「ふと天から降りてくる」
という感覚が人生を変えるインスピレーション。
その過程がなく、インスピレーション待ちという人は
やっぱり一生出会えないのではないかと思います。
だから、大いに悩みましょう。頭から湯気が出るまで考えましょう。
ガンガンやって失敗しましょう。
自己嫌悪を繰り返して、それでも行動しましょう。
そのプロセスを経た人だけに贈られるギフトが
「人生を変えるインスピレーション」
頭では処理できない次元を極めれば、
無意識が答えをくれる。
逆に頭で処理できるうちは
無意識レベルが稼働して答えを降ろしてはくれない。
もし、あなたが試行錯誤にいるならば、
混乱の中にいるならば、もっとそれを極めましょう。
臨界点を超えた時、
自分の能力を超えたインスピレーションと出会えると思います。