微差を切り捨てて考える「最善主義思考」 | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

私は仕事でも生活でも

時間を大切にするためには、行動を変えることが

重要だと思っています。

 

そのためには、目的や成果・ニーズに立ち戻り

行動を最適化することがポイント。

 

しかし、それを邪魔するのは思考です。

メンタルブロック、こうあらねばならない

いつも通りやらないと気が済まないという

心理です。

 

最善主義とは、完璧主義の対極の思考で、

最小の努力で最大の結果を出す思考習慣。

 

私は日頃からあらゆることに

最善主義思考をお勧めしますが、

今回は一風志向を変えて、こんな例で最善主義を

考えたいと思います。

 

 

私は、円周率を3.14と習いました。

世代にもよりますが、少なくとも40歳代以降の方は

学校教育ではそうならったと思います。

そして、電卓は禁止で手で計算しました。

 

円の面積は

円の面積=半径×半径×円周率

 

です。

 

この計算、算数が苦手な私は、

本当に苦労しました。(笑)

 

 

半径2センチの円の面積を求めるならば、

 

半径2cm×半径2cm×3.14

の計算です。

 

 

 

答えは、

 

=12.56

 

 

です。

 

 

 

さて、ここで計算の負荷を軽くするために、

小数点以下を削って、

円周率を3と計算してしまえば、

どうなるでしょうか。

 

計算の負荷は圧倒的に減少します。

 

2×2×3=12

 

しかし、私たちは円周率を3.14

と習ったらそれを3にして計算することは

メンタルブロックが邪魔して簡単に許可することができません。

 

 

でも、大まかな数字を計算するならば、

小数点以下を削って計算しても

 

答えは、

 

12.56

12

の差です。

 

 

完璧主義の手続きで発想することにとらわれることは

0.56の正確さにこだわることになります。

 

この正確さが重要なケースもありますが、

実は12がわかれば、それで事足りることもたくさんあります。

 

 

仕事において、

社内資料を丁寧な文章で、誤字脱字なくつくるより、

箇条書きで、荒くても早く読めるようにするほうがいい。

 

上司への報告も、丁寧に説明するより、

結論から報告してしまう。

いろいろ背景を話したくてもポイントを3つに絞る。

 

 

実は、私たちは「ちゃんとしないと」とこだわる余り

つまり、0.56の微差の効果や正確性のために、

報告が長くなったり、作成に手間をかけてしまう。

 

でもその分時間という重要なリソースを奪っていきます。

 

 

あくまで、単位時間あたりの生産性が高くならなければ

私たちの仕事の成果の最大化は計れません。

 

 

円周率を3.14で計算したくなる心理を

3して計算する。微差を許容して、

スピードと量を追求して成果を最大化すること。

 

 

全ての仕事は、かなり無意識的に

処理していることはないでしょうか?

 

 

朝のメール、資料作成、会議、報告、訪問、

移動時間の使い方、などほぼ無意識的にいつも通りの習慣で

動いています。

 

だから、1つ1つに

「これは本当に必要なのだろうか?」

「この仕事はここまで手をかける必要はあるのか?」

「もっと他に簡単にできる方法はないか?」

「もっと工夫できることはないか?」

と考える習慣を持つことが大切だと思います。

 

そうすると、3.14を計算する代わりに、

余った時間で、もっと別の価値の高い仕事に

時間とエネルギーを傾けることができます。

 

 

正確性が求められる精密機械や

科学の分野では3.14の正確計算発想は必要でしょう。

 

 

しかし、仕事において、0.14の差を重視しなくてもいいケースが

多々ありますが、わざわざ複雑な手間をかけていることも多いと思います。

 

 

3.14ではなく、3で考えて切り捨てられる

仕事や作業は何でしょうか?

 

仕事であれ、家事であれ、全てに適用することが

最善主義思考を磨く習慣になります。