習慣化コンサルタントの古川です。
2017年の目標は?
独立から10周年を過ぎて、
新しい10年の幕開けです。
2007年の目標はどのようにつくっていたか
振り返ってみました。
数字のオンパレード
売り上げ月○○万円にする!
コンサルティングブックが100冊売れている
海外旅行に2回行く
などなど。
今の自分とは違う新しい自分になるために、
必要な目標でした。
さて、10年経って今はほぼ、ゴールとしての
数値にはあまり興味がなくなっています。
プロセス、つまり、毎日1冊本を読むという
ような基準設定はありますが、
1年のゴールはその積み上げの結果と
捉えています。
逆に、1年後のゴールの数値にとらわれすぎると
ステート(状態)が悪くなる可能性がある。
ここ3年ぐらいはガンガン、拡大していきましたが、
今は良いステートづくり、つまり毎日深い充実感、幸福感が
得られて、かつ長期的な希望に向けても歩んでいる感を持てる
ように何をするのか、何のためにそれをするのかを追求しています。
そのための、「エッセンシャルWORK」(本質的な価値のある仕事)は
何かを定義しています。
それをいかに日常繰り返すか、10年思考でやり続ける土台をつくるか。
そこで、いいロールモデルが見つかりました。
偉大な心理学者ユングのワークスタイル。
この森の生活での創造と、チューリッヒでの治療に苦闘する
2つのスタイルが共存している生活が私にぴったりだと思いました。
ユングといえば、心理学者であり臨床をやっていました。
多くの患者さんがいる。大学での講義やその臨床をやりながら、
彼は偉大なるユング理論を作り上げました。
そのためのもう一つの時間がこの静かなる創造の時間なのです。
私もこんな創造の時間を来年、作ろうと思っています。
以下は、こちらのサイトからの引用です。
http://diamond.jp/articles/-/109667
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スイスのチューリヒ湖北岸近くにボリンゲンという村がある。
1922年、精神分析医カール・ユングはこの地に隠れ家の建築をはじめた。
まず二階建ての石造家屋、「タワー」を建てた。
その後、インド旅行で自宅に瞑想部屋をつくるならわしを知り、
隠れ家に専用オフィスを設けた。「隠れ家では、私一人きりだ」
とユングはその場所のことを言った。
「鍵はいつも私が持っていて、誰も許可なしには入れない」
ユングは午前7時に起床、朝食をたっぷり摂ったあと、専用オフィスで2時間、
執筆に没頭した。
午後は瞑想するか周辺の田舎を長時間、散策した。
「タワー」には電気が引かれておらず、夜になると、石油ランプで明かりを、
暖炉で暖かさを得た。午後10時には床についた。
「このタワーで得た安らぎと生き返るような気持ちは最初から強烈だった」
と彼は言っている。
その1年前の1921年、彼は『タイプ論』を発表、これはユングの考えと、
一時は友人で指導者でもあったジークムント・フロイトの見解との相違
を確固たるものにした、独創性に富んだ本である。
彼が講義と診療をおこなうチューリヒからボリンゲンに引っ込んだのは
仕事から逃れるためではなく、仕事の質をより向上させるためだった。
中略
ユングは定期的にボリンゲンに滞在することで診療に費やす時間は少なくなった。
「彼を頼りにしている患者は大勢いたが、ユングはボリンゲン滞在をためらう
ことはなかった」(『天才たちの日課』より)。
優先順位をつけるのに苦慮したが、世界を変えるという目的のために、
ディープ・ワークは不可欠だった。
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彼に感銘するのは、地道な臨床や講義、多くの人からの
学びをするチューリッヒ生活と、創造のためのボリンゲンの森の生活を両立していく。
そして、人生最大の遺産であり、後世に多大なる影響を
残したユングの理論体系。
タイプ論など左脳よりの理論もあれば、
集合的無意識など、スピリチュアルな部分もある。
相当な洞察が必要だったと思います。
その洞察の深度を深めるために、森のエネルギーを借りたのでしょうね。
なんか、こういう偉大なる理論を残す仕事と、
クライアントさんの人生を変えるコンサルティング、
そして講演やセミナーが最高のバランスでできること。
これが、私の2017年の目標です。
ワークスタイルをこのようにできたら、
最高の1年になり、かつ結果として貢献も増える!と
信じています。