習慣化コンサルタントの古川です。
セルフイメージとは、
自己への評価、自分をどのように捉えているかのことです。
よく自信をつけるために、
セルフイメージを高めましょうと言いますが、
本当は語弊があると思います。
仮に成功体験でセルフイメージを高められたとしても
すぐに次の失敗体験でセルフイメージは低くなります。
セルフイメージが乱高下すると、
精神状態は不安定になります。
本当に目指したいのは、
安定したセルフイメージです。
安定したセルフイメージとは、
他人の評価に振り回されない。
つまり、褒められたからといって有頂天にならず
叱られたからといって強烈な自己嫌悪感を抱かない。
出来事のうまくいった、うまくいかなかったという結果に一喜一憂しない。
ただ、1つの出来事は経験にすぎません。
うまくいったことと、次に向けて改善できる
ことが混在しているフィードバック。
このように冷静に捉えられる精神状態を
自己評価が安定していると呼びたいと思います。
この自己評価が安定しているのは、
将棋の羽生善治さんです。
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この春、長く将棋界の王者に君臨してきた羽生善治に、
ちょっとした「異変」が起きていた。
3連覇のかかった名人戦第2局の終盤、相手玉の詰みを逃して逆転負けすると、
そこから4連敗。28歳の佐藤天彦に名人位を奪われた。
他の棋戦でも20代の棋士に負け、自身初の公式戦6連敗を記録してしまう。
25歳で空前絶後の七冠を制覇してから20年。通算勝率は7割1分を超え、
45歳の今も三冠王である。
40代に入ってから、記憶力や瞬発力の衰えを自覚しながらも大局観や
直感を磨くことで、若手の実力者たちの挑戦をことごとく退けて来た。
その羽生が、若手の突き上げを食らい始めた。
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羽生さんも若手の突き上げがあるのですね。
そこでどのように考えているのか、
それは「負けることもある、それが人生」
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羽生はいつもこう言う。将棋に闘争心は要らない、
結果に一喜一憂しない、勝つことに意味はない……。
それでも将棋を指し続けて来たのには、羽生の根幹にこんな思いがあるからだ。
「新しい発見を探している。将棋は一生懸命やれば必ず面白いドラマが生まれる。
どうせやるなら面白いドラマを観たい」
引用元
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49180?page=2
羽生さんの通算勝率は7割を超えて歴代トップだが、
それでも10回に3回弱は負けている。
そんなとき、こんな風に考えるそうです。
「その負けが単なる不調なのか、
それとも、実力を反映しているのかを見極める必要がある」
将棋界には、「不調も3年続けば実力」という言葉がある。
たまたま、巡り合わせで負けが続くことがあるかもしれないが、
それが3年も続けば、もはやそれは実力を表している。
非常に冷静な俯瞰した視点ですね。
このように客観視する視点が
セルフイメージを安定させる1つの方法です。