習慣化コンサルタントの古川です。
この名言、いい言葉ですね。
小賢は山陰に遁し大賢は市井に遁す
(しょうけんはさんいんにとんし、たいけんはしせいにとんす)
どういう意味かというと、
山陰とは人里離れた山
市井とは人が集まる集落
つまり、自分を高め学ぶときに
一人になるより、人が集まる所で面倒でも
人間や世間と格闘して学ぶ人が本当の大賢なのだ
ということ。
よく机上の空論という言葉がありますが、
これが山陰で考えた論。
地に足のついた実用的な論は
市井から生まれるのだと思います。
私が尊敬する営業コンサルタントに
高橋研さんがいます。
彼は、売れっ子研修講師であり、研修会社の社長ですが
現役営業マンに徹底してこだわっています。
だから営業することと日々格闘しています。
正直、営業活動は誰かに任せて研修をやったほうが
ある意味収益性は高いでしょう。
しかし、彼は市井にこだわるのです。
難関の強豪と戦い、難攻不落の大企業に提案を重ね
粘り、信頼を勝ち取る、営業の修羅の巷で常に汗をかいて
格闘しています。
よく、バリバリにコンサルタントでやってきた人が
最後、大学教授になり、現場から離れて、過去作った理論を
年間200回講演しているケースがあります。
でもこれってやっぱり、市井にいないとどんどん劣化して
乾いた空論になってしまうのですよね。
まさに山陰に入ってしまった例です。
私もともすれば、教える立場の時間が多くなると
山陰にとんす。になりがちです。
だからこそ、自戒の念を込めて市井にこだわります。
でもこの市井は常にめんどくさく、ごちゃごちゃしていて
疲弊する現実です。
一筋縄ではいかない。
だから知恵とエネルギーに満ちているのですが、
メンタル面ではハード。
でもここから学ぶしか、いいものは生まれない。
本質はわからない。
本当に今日このごろ実感します。