習慣化コンサルタントの古川です。
マイクロソフトでビルゲイツと一緒に
仕事をしてきた中島聡さんが、
著書の中で次のように語っていました。
ビルゲイツは問題を解決するときに、
「その問題とこの問題は独立している」
よく言っていたことを覚えています。
顧客から大クレームが来た時にも、
怒りが収まらない顧客の状況を冷静に分析。
『技術的な問題は、クライアントの怒りからは独立した問題だ。」
結局、クライアントの怒りの大半は、
担当者との性格の不一致にあったそうです。
そこで担当者をかけて、技術的な問題はエンジニアが担当。
問題は解決に向ったというエピソードです。
何でもない、当たり前の話のように聞こえますが、
私は感銘を受けました。
この問題とこの問題は独立している。関連性がないからここに対策が必要
とロジカルに、まるでプログラムの問題を解決するかのように、冷静に
考えているビルゲイツの姿が思い浮かびます。
独立した問題を渾然一体と考えていてははやり
解決できません。
たとえば、今充実感が低いとしましょう
仕事は楽しくないし、プライベートはマンネリ化している。
変化がなくてつまらない。
という漠然とした問題を分解していきましょう。
仕事が楽しくない
プライベートがマンネリ化している
これは独立した問題。
だから区別して考える必要がありますね。
さらに、仕事が楽しくない。
のなかにも、
ミスマッチなのか?
新しいチャレンジがないのか?
上司との人間関係が悪いのか?
役割が変わったから楽しくないのか?
・・
様々な要因が考えられます。
難問は分割せよ、というデカルトの言葉のように、
分割していくとさらに独立した問題が見えて来るはずです。
上司の人間関係が良くないこと、役割が変わったこと
の両方が要因だとしてもこれは独立した問題。
この問題を小さくして、独立性を見ていく思考が
あれば切り分けがうまくいきます。
仕事でもプライベートでも、切り分ける力が7割。
解決策は3割のインパクトを持つと思います。
適切な切り分けをしましょう。
この問題は独立している。
いかにも冷静沈着でロジカル。ビルゲイツの思考は興味深いですね。
ちなみに、この思考法を大量の事例で学ぶには、
「オタクの息子に悩んでいます」という岡田斗司夫さんの
本がとても参考になります。