習慣化コンサルタントの古川です。
何か行動をする、習慣化するのに
どうしても大きな壁になってくる心の声は
「時間がない」
という言葉です。
しかし、私がコンサルティングをする際には、
この時間がないをそのまま受け取らず、もう少し明確にするようにしています。
というのも「時間がない」という言葉は
文字通り「時間がない」ということですが、本当にそうなのかは
一度冷静に考える必要があるからです。
私は根性論をいうつもりはないので、その言葉がわき上がる背景を
3つのアングルから見ていきます。
時間がないという言葉の正体は大きく2つあります。
正体1.精神的な余裕がない
朝からトラブル対応、今日中の納期の仕事が5つもある。
「時間がない」から今日の日課はできませんでした。
実は、忙しくて時間がないというのは、物理的な時間の問題ではない
ことが多いのです。
電車の行き帰りやスキマ時間、帰ってからの時間が全く5分の時間もない
という人はほとんどいません。
この時間がないの本当の声は、心の余裕がないということ。
それが本音ですよね。だとすると、余裕がなくてもできる範囲を考えればいい。
もしくは余裕がなくなることを想定しておくということになります。
正体2.やることを大きくしている
時間がないの正体の2つめは、やることが大きい場合です。
時間がないのは、何かをするのに「時間がない」。
この「何」が定義されていない。
運動するには時間がない。
というとき、多くの人は1時間ぐらいのジョギングを想定して
「そんな時間はない」と自動思考で考えるわけです。
しかし、通勤でできる運動もあります。
エスカレーターを使わず、階段で!
電車で座らず立ったまま通う。
楽天の三木谷社長は、会議のときは会議室までの9階までの階段を
歩いて上がるそうです。
あれだけ多忙な三木谷さんでも運動しているのですから、
「何を」の対象を小さくすれば、時間がないは解消できます。
時間がないは良く自分でも口にする言葉ですが、
どちらが正体なのかを自分で区別したら、心のいい訳から抜けられます。
結局対策は、チャンクダウンとベビーステップ。
小さくして、小さく始める。
ただ、時間がないは、心の中で正当性がある分だけ自己説得しやすい
言葉でもあります。
ぜひ、心の中でわき上がってきたら一度立ち止まって考えて見てください。