2)健全な普遍原理
「人間の利益」という普遍性の原理に対して各人には個別性が備わり、個別間での利益を遂げる力が注がれる。余りにも節操を欠く対象については、紳士な態度などを図っていては利益が奪い取られ、対象に応じて適作を導出する現実的なプロセスに焦点が注がれる。経済や政治の基本的な立場を指し、自己の理想と外界の理想と必ずしも一致しない点について、状況を把握しながら、妥当な方法を投じて自利を遂げる態度に適正が映る。基本的な理性の在り方は、経済活動に見られるように、外界へ利益を提供して対価が回るという利他をもって自利を得る周期性に持続的な向上心を叶えるスタイルが生まれる。しかしながら実際には、利他を提供しても適当な負担をせずに、盗みと働くような面々も生まれ、これについては利益を提供する等という事なく被害の最小化策に適正が生まれる。必要以上に関わることなく、同質的な感性の対象との関わりを進める態度に良き軌道が形成される。こうした基本的な原理が確認されて、中局的な構造への思慮を持ち、経済と政治の態度が生まれ、教育においても現況を少なからず踏まえながら、上述のような想定を浮かべて現実世界に対峙する態度を養う事が求められる。同時に普遍性への探求も進められて現実への適正を浮かべる根拠が導出される。個別性と普遍性という観点が抑えられ、理想と現況と方法と改善の周期を作り、持続的な生存と共存への軌道が浮かび上がる。絵空事の普遍ビジョンに留まらず、現実世界に真摯な対峙をもって浮かべる最良化策という性格でビジョンが纏められて、健全な主体性像や活動の指針と備えられ、最上の理念を抑えた生産軌道が促進される。空疎性の理想ビジョンに留まり、理念が置物となって、現実的な対象へ直視が弱まり利益を作り出さないエネルギーには、プラスよりもマイナスの性格が映り、大きな影響力を持たせる事の弊害が顕著に掴みだされ適当な主体性を選択する事へ連なる。人間の破綻的な姿も、少なからず広い世界の中には現れる。健全な普遍的ビジョンが固められ、悪性にはそれに相応しい態度をもって適正を作り上げる創造へ至る。オーソドックスな自己と外界のビジョンに対して実践ベースの概念を含ませて健全な普遍ビジョンと解される。妥当な方法は多彩であり、ここにも人間の智慧が生まれる。自由主義や民主主義、社会主義や共産主義などという観念に分ける以前の基礎基盤の同一性の基盤が厚みをもって健全な個性の許容と適度な協働が生まれる。頭ばっかりがでかくなり、絵空事の理念で実践的力が起こらない事への弊害が浮かべられ、お飾りへの適当な峻別が進み、基礎基盤の良性を崩さない文化が持続する。「透明性や健全性」という類の価値に相当し、これへの解釈は相当程度縮まって基礎基盤の同一性の上に個性が起こり適正化する。物理依存の激しい暴走経営者等という類には、同じような懸念が強められて箍を嵌める事が必須となり、人間の破綻現象と特定して適当な権力や物理力の活用作法を進める対処が望まれる。権力を持つ者にも、これと似た破綻的な肥満者が現れる。ここに至っては、本来の役割を外した暴走を指し深刻な感度をもって健全性や透明化策を進め、悪性の下落が予防される。以上のような図式は変わりづらい根源的普遍性の概念を指し、いついかなる時空や人々においても変わりづらい適正化の理念やビジョンと描き出される。公共機関も民間事業という区分を図る以前の同一性はある程度揃い、経済や政治や教育の個性が作られる。異常者は自己を異常と自覚されない。適正な図式を想起して広く提起する等の活動が起こらずには、標準とズレへの認識が集まらず異常者は野放しになりその感覚で広がる。
健康な人間像を形成し発信する生産性が、経済社会環境の中に常態することへの有用性が生まれるものと考えます。このような性格の価値が強まって、変化の著しい中での安定作用が生まれて、取り返しのつかない破綻の流れを留め、良好な正の増進へ及ぶように思います。