氷山の一角 | 加藤敏明のブログ

加藤敏明のブログ

人の心と人間関係について、日々のカウンセリングやセミナーを通じて感じたことを記載します。

過労やいじめでうつ病など精神疾患を

発症したとして、労災申請した人は2022年度

3486人と、前年より387人増えたという。

また、労災認定は904人と103人増加した。

 

判定基準が変わり申請し認定されやすくなった。

申請が在っても全てが認定されることはない。

判定基準を厳しくしなければ増加の一途を辿り、

国の負担が増えることになるだろう。

 

また、依然としていじめや加重労働など職場環境が

改善されていないことを物語るデータが。

労働相談でも「いじめや嫌がらせ」が、昨年で

1、248、368件に上ったという。

それは氷山の一角で、ますます増加傾向にあるの

かも知れない。

 

表面上着手可能なのは、余力のある大企業。

中小企業はオーナーの意識が変わらなければ

問題視することすら難しい。

 

申請が増えたのは国が対策の責任を負う

「過労死等防止対策推進法」が成立し、

労働者が啓発されたのかも知れない。

また、うつ病などが労災申請ができるとの

意識も浸透してきたからか。

 

発症原因の「嫌がらせ、いじめ、暴行」などは、

仕事内容や仕事量の変化がもたらすもの。

「悲惨な事故や災害体験・目撃」

「病気や怪我」などは仕方がない。

 

ただ、依然としてセクハラやパワハラの他、

カスハラやマタハラの増加に注目する

必要がある。

 

とにかく職場にストレスが多すぎるから、

不全なことが起こることに。

また、人間関係が希薄になって行ったのは

日本の特性を失ったからではないか。

 

 

成果主義と個の主張。

当然仲間意識は薄れていく。

 

私が相談を受ける中で、多く出会う人は

教育、医療、福祉関係の人である。

やはり要因は上長、またはその役割を担う

人との関係が圧倒的。

 

日ごろのストレスが、叱責または嫌味となって、

後輩やパートなどに矛先が向くことも。

 

報告にあるように

労災認定を受けた自殺者の減少は望ましい

ことではあるが、一方精神的病を抱えて人が

増えるのでは前途多難である。

 

一人ひとりが今日を反省し、他人への感謝の

気持ちが湧くような時間が持って欲しいが、

やっぱり難しいのだろうなぁ・・・。


          就職塾 加藤 敏明

 

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