帰宅時間のこと。
横を自転車に乗った初老の女性が
追い越していった。
後ろの荷台にはダンボール箱に入れた
三花束が積まれていた。
私の前を１０ｍくらい行ったところで
その花束の一つがスルリと路上へ。
気付くだろうと思っていたら、自転車は
そのまま走って行く。
声をかけるタイミングを失っていた。
花束は白い大輪のカサブランカが３輪
これは高そうである。
この主はかなり先に行っている。
とりあえず拾い上げて追うことに。
すると気付いたわけでもないが
６０ｍくらい先で自転車を止めた。
この間に追いつくしかない。
カバンには重いＰＣが入っていたが
とにかくダッシュ。
その甲斐あって追いつくことができ
「落としたよー」と声をかながら
渡すことが出来た。
「ありがとうございます！」という言葉を聞いて
お役御免の私はその場を離れるた。
幹線道路を渡るための信号待ちの間に
汗が噴出してきた。
道を渡って暫くしてから、先ほどの女性が
追いついてきて、「本当に有難うございました！」と
頭を下げ先へ進んで行った。
帰宅につく人の中でも、私の後ろ姿を
認識していたことになる。
まぁ自慢にもならないが、体型が体型だから
簡単に覚えられてしまう。
ずんぐりとした身体で頭髪は僅か？？？
記憶され易い。
仮に悪事を働いて目撃されてしまうと、
簡単にモンタージュが出来てしまうだろう。
そのように考えると、悲しいような気もするなぁ・・・。
就職塾 加藤 敏明
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