有名な作家の小説を模写している。
模写というのは小説家やライターが書いた文章を書き写すことだ。これをすることで文章力がアップするといわれている。
だが調べてみたところその効果については賛否あり、まったく効果がないとする意見や、効果はなくはないが小説なりなんなり自分で文章を書いたほうが文章力は上がるとする意見もある。
僕自身、過去に山田風太郎や夢枕獏の小説を何作か模写したことがあったのだが、いまいち効果が実感できなかったのでやめていた。
しかし最近YouTubeを見ていると、とある小説家の方が模写を勧めていらしたので、じゃあ僕もまたやってみるかと思ったのだ。
なにしろ無職になったので時間だけはある。一日五千文字～一万文字ほど模写している。今のところ七万文字ほど書いた。
どうだろう、文章力は上がっているだろうか。
上がっていない気がする。
模写と平行して次の小説の構想も練っていかなくてはならない。そして去年の年末に新人賞に投稿した作品の選考結果があと一ヵ月ほどで発表される（たぶん）。一次落選なのは間違いない。それはいい。最悪なのは応募規約に違反していて評価シートをもらえない場合だ。苦労して書いた小説が誰にも読まれずに終わるなんて……。それだけはどうしても避けたい。