豆腐の味わい | あんなことからこんなことまで・・・≪DIYでリノベーション≫

あんなことからこんなことまで・・・≪DIYでリノベーション≫

仙台市内の商店街の一角に建つ古い集合住宅を中心に戸建や店舗の改修について、
DIYをメインに作業の様子や関連情報をブログにまとめていきたいと思います。

11月も半月経過してしまいました。

久しぶりの更新です。

 

先月末、Katiさんが改修した古い戸建を見に東京に行ってきました。

 

その時の話から。

※こちらの思い込みと妄想が多分に含まれております。

 

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≪外観≫

 

昭和の普通の住宅といった感じで、遠目にはほとんど手を入れてないように見えます。

施釉タイルと木製ドアの玄関。排除されがちですが今の目で見たらむしろカッコイイ。ちょっとだけ手を加えただけでそのまま残されておりました。

古い照明器具を残して、面格子のオーナメントと犬用のリードフックを追加してるだけですが、beforeよりもビンテージ感が増してるはずです。

門扉に使った緑灰のアイアン塗料がオーナメントと照明器具の基部の一部にだけ塗られていて周りに馴染んでいます。(隣家のツタまで計算してそんな選択をしたんでしょうか?・・・上手いですね。)

 

なんといってもこのリードフックがいい。これで玄関が決まったって感じがするくらい。

 

それから、玄関脇の外構と建物の間の狭い空間、ここがなんともいい感じなのは、katiさんのパワーが相当注がれたからなんですね。

建物名はトウフハウス。

名前(愛称)を付けるのっていいですよね。イメージとかコンセプトとかが明確になるような気がします。 

※この辺はKatiさんのブログを参照してください。

 

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≪建物の中≫

 

設備は(一部タイルを貼った)風呂を除いて、一通り新しくしてあります。

室内はキッチンのレイアウトを変えたのに合わせて、壁をを開口したところがある位で、間取の変更とかは無し。

オリジナルな状態をかなり残しております。

 

キッチンが一番手が入っていてお金もかかったところでしょうか。

それと作業していて諸々楽しんだところでもあると思います。

キッチンユニットは材工共で安価なのを外注したのに対し、レンジフードやコンロにはかなり拘わったみたいです。

・・・で、何より共感するのが、キッチンパネルを使わなかったところ。

この家にはタイルの方が似合いますね。

白いタイルを4種類も使って、テクスチャーを楽しんでます。

入り組んだところは、細かいモザイクタイルが使い易いのをよくわかっていらっしゃる。(手練れのワザですね。)

こちらも楽しんでます(↓)。いくら安くても鏡一体型の洗面ユニットではつまんないですもん。見た目も作業も。

●と■のモザイクタイルを使い分けて、シンクはもちろん排管も水栓金具も変えてます。アクセサリーも含めて同じところがありません。しかもどちらもいい感じで・・・。

それから、目を引くのがこんなところ。

いわゆるアメリカンスイッチとコンセントですが、場所によって本体とプレートの色や材質の組み合わせを変えてます。

ここは白い陶板プレートの組み合わせで・・・

こちらは、黒とクリーム色のプレートの組み合わせでレトロな感じに。

消灯確認ステッカーを剥がさずそのまま残してるところがなんともシブイ。

他にも。

こんな表示錠が付くなら扉はラッチレスでも構わない。代りに開閉にマグネットを使うという発想。(これ頂きます。)

さらに・・・

残置物だって、すぐにメルカリで売ったりせずに、ディスプレーに利用してます。

 

こんな碍子もさりげなく飾られてました。

(碍子萌え~なんです。不要になったら是非お知らせ下さい。)

それから刺さるのがこういう見落としそうな何気ない部分(↓)。

畳表が日焼けしていったときに、自己主張しない(畳表と同化してしまうような)ヘリを選んでいます。

経年ということを常に意識されてますね。

キッチンの天井に使っているジプトン(↓)。

「ジプトン=×」自分の中では思考停止素材。でもよく考えてみれば、あの気持ち悪い(と女性に嫌われる)デザインを除けば、性能的には

◎。こんなデザインなら使えますね。

同じような考えで、キッチン床に貼られたボロン(↓)。

こちらもある意味経年を考慮した素材の選択。劣化しやすいCFは使いません。

 

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Katiさんの小物や素材使いに魅かれてそれらを撮っていると、いつのまにか寄った写真ばかりになってしまいます。名古屋のお姉様も同じ状態だったみたいです。)

 

なので、全体の様子はこちらの募集サイト(↓)を参照されると良ろしいかと思います。(的確な内容ですし)

 

東京R不動産・ひっそりと自由きままに

 

 

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欲しい物件の指向や改修のテクニカルな部分に共感することが多いKatiさんが手がけたトウフハウス、素は1976年築の木造2階建住宅。

よくある昭和の住宅といった感じで、ビンテージって言うほど古くもなくて、個性薄めの改修映えし難い建物。

 

そんな難しい建物を、ダメあるいはダメになりそうな水回りの改修に留めて、それ以外はあまり手をかけずに手堅くまとめておりました。

完成したトウフハウスは、DIY可でペット可、ルームシェアもOK。

ペット可といっても、玄関にリードフックを付けた位で、他に特別何かを施したわけではありません。

とはいえ、単にコストを抑えただけの改修ではないのは明白。

 

とても上手い小物使いは、「ちょっとこの部分を変えただけで空間全体の印象が変わるよ」と、入居者さんのDIYを誘引してるようでもあるし、「ネガな部分は一通りおさえてあるので、後は自由に楽しんでね」と、最初からそういう方向でまとめたんだと思います。

 

katiさんにはかなり自由奔放に使われても対処できるスキルがあるし、過去に手がけた物件には、かっこいいサンルームをDIYして住んでる入居者さんもいたりします。今回もそういう入居者さんを想定しながら進めたんだとも思いました。

 

他とは違った賃貸を提供したい、入居者さんに喜んでもらいたい(喜ぶ顔がみたい)し、入居してからも、ただの大家と入居者だけの関係でいたくない。そういう思いがトウフハウスから伝わってきました。

 

トウフハウスを気に入ってくれる入居者さんが現れて、自分が思っていた以上にカッコよく使ってくれてたら、それがまた何より嬉しいですよね。

すぐに現れると思いますが、そうなることをお祈りしております。

 

久しぶりにテンション上がりました。

良いものを見せて頂きました。

 

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※少々くどかったかも・・・徐々にペース戻します。