21.10.17 松山城[最も新しい現存天守を持つ城]その10 | ぬるま湯に浸かった状態

ぬるま湯に浸かった状態

城巡りを中心にしたブログです。
『ぬるい』ので入られる方はご注意ください。

松山城 レポのその10になります。

やっぱし、宇和島城はその11で終わりましたが、松山城の方が城の規模がデカイ

ですから、その10は超える事になりました。

まぁのレポは小出し感丸出しだったので、

 

 

その9のレポはこちらです。

 

 

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見所となる遺構(土塁など)はブルー、名前のある場所(本丸など)はパープル

現存建築物(移築建築物含む)はピンク、再現建築物(模擬建築物含む)はオレンジ

跡地(櫓跡など)はグリーン、その他(銅像など)はブラックで表記します。

 

 

 縄張図

 

 

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切込接の石垣 で 天守台 を形成させています。

隙間が少々ありますが、ここまで見事な石を配した石垣は、松平氏の威厳を十分に

感じざるを得ません。

 

 何気に切込接の石垣って見る機会少ないですよね。

 

 

 

権威の象徴(何度も登場していますが)、天守 です。

層塔式の三層の天守。

四国に残る四基の現存天守の中でも、最も大きな天守です。

高知城や宇和島城みたいに、優美な姿とは違い、重心の低い、ドッシリとした姿が

印象的ですね。

とはいうものの、千鳥破風唐破風 といった装飾がなされていますし

全くと言っていいほど見えませんが、鯱下の瓦などには、葵紋が使用されています。

で、この天守は象徴としてだけの建物ではなく、既に書いていますが 三ノ門

仕切門 に対して横矢を掛ける役割も担っているのです。

 

 現存天守では四国最大級の天守です。

 

 

 

葉っぱが少々、邪魔ですが、天守を見上げる形です。

その葉によって、左右均等にできなかったのが悔やまれますが…ショボーン

これにて、本壇の探訪は終了。

有料区域から抜け出していきます。


 こんな角度で天守を仰ぐのは初めて(多分)です。

 

 

 本壇説明

 

 

 

とはいえ、そう簡単に抜け出さない(だせない)性質なもんでしててへぺろ

よそ見をしながら、イイ被写体があれば、撮ってしまいます。

切込接の石垣 上に乗る 小天守

こちら側に向かって、石落し を設置します。

そして右(北)に写る、筋鉄門と連結されているのが、辛うじて判ると思います。

 

 縦に載せると圧巻だわ。

 

 

 

この日は、晴れてはいましたが、太陽が雲の中に隠れる時間も、結構あったような。

急に暗くなってしまいましたが、天守と 三ノ門南櫓 を無理やり撮ってみました。

 

 『風雲急を告げる』ぽく見える…見えないねアセアセ

 

 

 

今度こそ、本当に本壇から去ります。

 

 建物が凝縮していて、本当に楽しかったです。

 

 

 

既に、載せていますが、改めて、定番の撮影スポットより。

観光客が入りまくりですアセアセ

コロナ禍とはいえ、松山城のポテンシャルを感じざるをえません。

 

 松山ではこの松山城と道後温泉が、観光地の両巨頭だと思っています。

 

 

 

見事なほどに、木に隠れてしまっている、太鼓櫓太鼓門南続櫓 。

太鼓門西塀 こそ、木の間から見えますが、「もっとエエ場所から撮れぇ~よ」と

言われそうですが…そう言われると、言い訳はできませんガーン

 

 素晴らしい青空でお許しくださいm(_ _)m

 

 

 

この画なんて『何撮ってんの?』って言われそうですが、これは隠門から登ってくる

石段 です。

 

 という事は…。

 

 

 

お隣の筒井門を潜ると、こちらには石段こそありませんが、坂が待ち構えています。

そう、この二つの門は、坂虎口 になっているんです。

そして、坂を登った先に、木に隠れてしまっていた、太鼓門と太鼓櫓や、その間を走る

太鼓門西塀が迎撃する形になっているんですよね…ってその6で言ってます。

ただ坂虎口なので、門を潜った場所では見えない形になっており、その辺りも

技巧的だなと感心してしまいます。

各地の城に坂虎口がありますが、今迄、漠然とみていましたが、この様な工夫をして

前進を阻むというのを身をもって感じさせてくれるのは、本当に勉強になります。

ちなみに、何気に 排水路 も整えられていますね。

この城は、排水路が縦横無尽に残されているのも、素晴らしい事だと思います。

 

 勉強と言っても別に築城する訳ではないんですけどね(あたりまえ)。

 

 

 

松山城を訪れる時って、雨こそありませんが、案外、曇り空というのが多かった様な

気がします。

ただこの日は、太陽が隠れている時間もありましたが、基本、晴れていました。

青空と歴史的建造物。

めちゃくちゃ映えますね(基本そうなるでしょうが)。

この太鼓櫓なんか、非常に綺麗じゃないですか!

 

 撮影者の腕…ではなく、被写体の姿が美しいからですよね。

 

 

 

さて、本丸の南の部分にやってきました。

この場所は、ロープウェイやリフトで登って来る観光客が通るルート。

また降りて行く人も、必ず通っています。

従って、観光客がひっきりなしに通っているので、何時も苦戦するゾーンなんです。

だから人が写ってしまう可能性が大なんですが、ここも探訪します。

まずが、発見してしまった 暗渠

 

 水が流れていた跡が残っています。

 

 

 

この暗渠の下には、排水路 が走っていました。

殆ど方が、気にせず通過しているでしょうが、これはなかなか面白い造りですね。

 

 かくいう私も、今回、初めて知った訳だが…。

 

 

 

残念ながら、この時間帯は『無人』になる事はありませんでしたし、陰影が

激しすぎて、何が何やらの場所ですが、ここが 揚木戸門 跡になります。

左(南)に写る(と言っても暗くなりすぎていますが)石垣 と、本丸の石垣

間にあったようですね。

 

 また、この場所へはリベンジしてきます。

 

 

 説明

 

 

 周辺図

 

 

 

揚木戸門跡の手前(東)にある本丸の 打込接の石垣 上に佇む、隠門続櫓 です。

横矢 を掛けて 出隅 にしている上に、高石垣上にあるので、かなりの主張を感じます。

そんな高石垣を観光客の方が、石垣を触りながら「スゴク高いね」と仰っていました。

私は色んな城で高石垣を見てきており、褒めたたえる事は、なくなってますが

城に馴染みのない方にとっては、感嘆してしまいますよね。

高い石垣をどうやって積んだかや、山の上までどの様にして、石を運んだかななどを

考えてらっしゃる方もよく見受けられますしね。

私も、『城初心者』の時代はよく思ってましたもん。

 

 人を隠すようなアングルにすると、奥の石垣下が消えている…。

 

 

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その10はここまでです。

まだまだ松山城レポは続きます。