21.10.17 松山城[最も新しい現存天守を持つ城]その11 | ぬるま湯に浸かった状態

ぬるま湯に浸かった状態

城巡りを中心にしたブログです。
『ぬるい』ので入られる方はご注意ください。

松山城 レポのその11になります。

その10の最後での述べましたが、もう少々、お付き合いくださいm(_ _)m

 

 

その10のレポはこちらです。

 

 

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見所となる遺構(土塁など)はブルー、名前のある場所(本丸など)はパープル

現存建築物(移築建築物含む)はピンク、再現建築物(模擬建築物含む)はオレンジ

跡地(櫓跡など)はグリーン、その他(銅像など)はブラックで表記します。

 

 

 縄張図

 

 

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いよいよ、殆ど人がいないゾーン、本丸下の東面に向かっていきます。

真っ先に登場は、この しのぎ積

人が行き来していたので、急いで撮りましたが、ここは本丸の南東隅にあたります。

 

 『人がいない』イイ響きです(城の探訪中などは)。

 

 

 

上の画で、既にチラ見をしていますが、ここから北に向かうと、巽櫓 の眼下に

辿り着きます。

この巽櫓、本丸内から見ると、あまり目立たない存在なのですが、外から見ると

二層の櫓で、しかも 横矢 を掛けているので、かなり主張しています。

ただ、惜しむらくは、目の前に照明装置があったり…。

 

 残念ショボーン

 

 

 

水道施設が石垣を這っていたりして、少し景観的には『残念』の一言につきます。

 

 残念ショボーン

 

 

 

しかし、城内屈指の緩い孤を描く 打込接の石垣 上にある巽櫓をこの様に

下から望むのが、結構好きです。

 

 扇の勾配が綺麗ですよね。

 

 

 

この巽櫓は、大手側から搦手方面へ移動する敵を、迎撃する事を主眼に

おいているのでしょう。

現在、その方向に向かう観光客は、皆無に近いですね。

物好き(自分)か、散歩などをされている方だけでしょう。

ちなみに、ここの隅部の 算木積 は緩く上がっていくので、結構好きです。

 

 送水管さえなければ100点なのだが…ガーン

 

 

 

チラッと見えるのは 天守 です。

 

 こんな場所で見えるんだ爆  笑

 

 

 

北側から見た巽櫓です。

こちらには、張り出しがありません。

張り出しはあの送水管だけ(まだ言う)。

これを見て判る通り、北側からの侵入は考慮していませんね。

 

 あっ!人が写りこんでいるアセアセ

 

 

 

巽櫓から続く石垣ですが、途中で 横矢 が掛かり、そこからは積み方や勾配も

全く違う石垣が続いております。

手前の巽櫓側(南)の石垣は、野面積 の様に見えます。

その奥は、打込接の石垣 ですね。

しかも、勾配も急で、一直線に伸びている石垣。

築造時の新旧や、改修によっての違いなどが考えられますが、そういった事を考えて

廻るのも、城巡りの楽しさですよね。

 

 ただその場での正解を導くのは、よっぽどじゃない限り無理でしょう。

 

 

 

一直線の打込接の石垣。

そこまで長くはないのですが、屈曲や横矢が多い、松山城本丸の石垣の中では

異彩を放っているのではないでしょうか。

まぁ、もっと直線が長い部分はあるかもしれませんけどね。

 

 とは言いましたが、松山城本丸石垣の中では一番の長さを誇っているでしょう。

 

 

 

この一直線の石垣から離れて、さらに北に向かうと、石樋 が見られました。

ちなみにこの石樋、既にその8で登場済ですね。

尚、今迄のレポでも、何度か登場しているハズです。

 

 ただし、違う角度で今回は撮っているハズです。

 

 

 

松山城で一番、写真が撮り難いと言っても過言ではない部分が、本丸の北東隅にあります。

それが、この 乾門 と おの脇に立つ、乾門東続櫓 です。

まぁ、石垣したからではありませんが、櫓はまだ撮れます。

しかし、乾門は、キャットウォークにほぼ隠れてしまうのです。

恐らく、緊急用や補修、作業用の車両(その場合たぶん軽トラ)なんかが通れる様に

してあるのでしょうが、ここまで塞いでしまうという荒業はなかなかできる事では

ありません。

ただ、この様な処置に、最初の頃は「何してくれてんねんよぉ~」と文句も言いそうに

なりましたが、大切な文化財を保護する為には、仕方ない処置だという事ですから

不満を胸の奥にしまって、写真を撮っています。

尚、この乾門は、大手や搦手からは一番と遠い場所にあります。

恐らくですが、ここからその方面への逆襲する為の 枡形虎口 なのではと思います。

従って、出撃や撤収しやすい様に、本丸周囲の帯曲輪の中で、一番、本丸との比高差が

ないのではと推測しています。

 

 何時もモヤモヤしながらこの虎口は撮っています。

 

 

 

キャットウォークに沿って見上げると、そこには天守が見えます。

ただ、景観は…。

尚、このキャットウォーク、内枡形内を通過しているんですよね。

 

 一度は、そんな内枡形を何もない状態で見てみたいだが…。

 

 

 

執念…いや、全くもって意味のない状態で、乾門を撮ろうとしています。

撮りたいんでしょうね。

でも、この状態では無理だと判っているのに、撮ろうとする。

好きな事は、ここまで執念深いのですが…。

 

 苦手な事にも、そこまで執念があれば…。

 

 

 

瓦が落ちていました。

こんな場所にも落ちているんですね。

瓦と言えば、5月の末に石垣修復中の丸亀城で、斜面を掘って、瓦を採集しよと

していた人がいたというニューズが入ってきました。

瓦に全く興味のない人間ですから、やっている事に理解をする事はできませんし

その前に文化財な訳ですから、こういう事は止めて頂きたい。

ほりゃ、そこらいのだったらイイ(そんなシチュエーションはないけど)でしょうがね。

それより瓦を収集してどうするつもりなんでしょうか?

売るん?

とにもかくにもマナー違反をしちゃアカンですムキー

 

 反面教師にしなければなりませんね。

 

 

 

本丸の北東隅です。

見ての通り無人。

写真が撮り放題です。

ちなみに、この隅部も直角ではなく、鈍角に曲がっています。

とは言っても、緩い鈍角ではありませんので、算木積 が見られる部分です。

 

 この写真の陰影、僕の好みです。

 

 

 

この北面も、鈍角になった箇所がありますね。

手前(東)の部分も しのぎ積 になっています。

そして、その奥の 横矢 が掛かっている部分が、小筒櫓 跡になります。

本丸内で唯一、再現がされなかった櫓です。

 

 手前の石垣は、修復している感じを受けます。

 

 

 

そんな修復感が満載の手前の石垣の、しのぎ積を正面から。

珍しいと思われる、しのぎ積ですが、この城では当たり前にあるんで、希少価値感が

失われてしまいますね。

 

 別に悪い意味ではありませんよ。

 

 

 

改めて、小筒櫓跡の横矢を見ます。

南側に比べると、手薄な北側。

まぁここまでやってくるとすると、大手もしくは搦手から迂回、もしくは

山を伝って来るしかないんですよね。

ただし、麓からはかなりの急斜面なので、前者を意識して造られた櫓だったのでしょう。

ちなみに、横矢の隅部は、キッチリ 算木積 となっています。

 

 この辺りの石垣は、積み直された感があります。

 

 

 

小筒櫓の西にある、しのぎ積 を過ぎると、三棟の建物が見えてきました。

既に紹介済が二棟、まだ登場していないのが一棟ですね。

左(東)から 北隅櫓野原櫓 は既出。

そして、一番西に位置するのが、乾櫓 になります。

 

 ここにも送水管が…。

 

 

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中途半端ではありますが、ここでその11は終了します。

次回も読んで頂ければ幸いです。