きてくださってありがとうございます!

 

 

先日に書いたこの話⇒イトウさんのはなし(あとから恥ずかしくなるパターンの話)

 

読んで下さって、コメントくださって本当にありがとうございました。

 

 

この話、たぶんここ数年で30回ぐらいは、夜中の感情の高ぶりに任せて書いて、公開せず思いとどまって消してたんですけど、いいやもう書いてしまえ、ってなって。

 

案の定、だいぶ冷静さを欠いていたなあと、恥ずかしさと、宝島社さん、イトウさん・・・多方面に申し訳なさがあるのですが(せっかくただ楽しかった本が台無しになってしまったんじゃないかなとか。重い重い!!そんなんいらんねんみたいな)

 

コメントでとても優しい言葉を頂けたり、イトウさんの仕事への姿勢に共感、尊敬しますと書いて頂けたり、イトウさん大好きです!とか書いて頂けて本当に嬉しかったし、めっちゃ泣きました。ありがとうございました。

 

 

ただ、なかには私の書き方が悪く、イトウさんが

 

まるでなんかいい人みたいになってるんですけど

 

いや、オブラートに包んでこの内容なんで、ほんと鬼ですからね。危ない危ない、騙されちゃいけません。美談にしたアカン(笑)

 

コメントで色々な意見を頂きましたが、どれも「ほんまそれなんですよ!」てなりました。「私の器が小さいから」と書かれていらっしゃった方、全然そんなことないです。あと私の器たぶん御猪口並みに小さいので、むしろ共感できました。当時はほんと友達にイトウさんの愚痴言いまくってましたし(笑)

 

 

ただイトウさんの周りの方いわく、イトウさんって全員に同じ態度なんです。

 

自分が違うと思ったことは、はっきり言う。誰も何も言えないような、立場がかなり上の年上の男性の上司であろうが同じなんで、よく喧嘩してるらしいです。いわゆる意地悪さみたいな、ネチネチ嫌味っぽい感じがない。良くも悪くも素直で天然というか、ちょっと変わった人なんです。私の人生で出会ったことがないタイプの人。

 

こんだけはっきり言うのに誰からも嫌われてないし、何年たってもデザイナーさんにもカメラマンさんにも「イトウさんに鍛えられました」「イトウさん怖かった」みたいに楽しく話せるのは、イトウさんの情に厚い人柄にある気がします。仕事関係なかったらめちゃめちゃ優しくて面倒見のいいお姉さんでしかなく、ほんまみんな好きなんです。

 

まっすぐで、勘が鋭く、仕事のできる方。いい物を作るのに遠慮しちゃダメなところは絶対あると思うし(遠慮せなあかんところもわりとあると思いますが笑)、自分が連れてきた著者に絶対失敗させたくないという愛情も強かったです。

 

その愛情の伝え方が完全に「北風と太陽」の北風なんで、不器用だなと思うんですけど。

 

あとこれは今の編集の方も全員ですけど、本を持った読者さんに絶対がっかりされたくないとか、喜んでほしいっていう思いが本当にすごいんです。当たり前ですけど時間がないからみたいな妥協とか、売れたらいいとか一切ない。

 

このブログのゆるい感じをあそこまで活かして本にしてくださったところもそうですし

 

いつもブログに、「私のことどれだけ悪く書いてもらってもいいよ」とか、本の宣伝なんかは「イトウに怒られるからやらされてますって書いていいからね」みたいに言って下さるところ(今回のブログも同じで「好きに書いていいよ 気にしなくて大丈夫!」と言って下さいました)いつもブログの雰囲気を好きでいてくださったり、壊れないよう配慮してくださったのもイトウさんで。

 

 

あの頃、イトウさんはまだ宝島社に入って数年で(ってあとから知ってびびったんですが)、イトウさんが出された料理本が全部売れてたから私の初版から部数も多くなってて、プレッシャーもあったと思います。

 

自分の作った本をこんなに営業さんが大事にしてくれて、売ろうと必死になってくれていたことが今までなかったそうで。それがどれだけ恵まれていることであるか私にどうしてもわかってほしいという思いもあり、厳しくなってしまった、と話して下さって

 

私も営業を、ほんとに上辺だけですが、かじる程度に経験したことがあるので(まさに1冊目の本は自分も営業職をしながら作っていたので)、営業さんがどれだけ大変かという感覚もスッと入ってきて、営業さんの期待に応えたいな、と思っていたのもあります。

 

結局のところ、全部私がやりたくてやってるだけの話で、良い本が完成したら大変だったことなんてどーーーでもよくなるし、この達成感を味わうとやめられない。

 

ただ

 

その後、色々な方と仕事をさせてもらって、やはり人は認めてもらい、褒められるほうが力を出せると痛感しています(笑) 

 

上司がたまにいう「ここで耐えられなかったらどこいってもやってけないぞ!」てやつ、たいていは嘘ですからね。しっくりくる場所は絶対ある。(私の友達はたいていそう言われて悩んで、でも転職して、みんな自分に会う職場でのびのび楽しく働いてますし)

 

それって厳しさうんぬんじゃなくて、自分を認めてくれてるかどうかじゃないかと。(お金ももちろん関係あるとは思いますが)エッセイ本然り、レンジ本然り、のびのびできたからって人は手を抜くわけじゃないし、むしろ「よりいいものを作ろう!」という気になる気がする。根性が必要な場面はたくさんあるけど、そこは自ら出したくて出すもんで。

 

でも私にはイトウさんが必要だったし(イトウさんももちろん認めてくださってたんで)イトウさんがいなかったらこの本も、今のやりたいようにやらせて頂ける環境もなかったし、そもそもこの暮らし自体なかったし、感謝しかないです。まさに終わりよければすべてよしってやつです。え、なんか大成したんこの人。(シッ・・・レシピ本作っただけよ)

 

 

何よりもまず、宝島社さんにはいつもめちゃくちゃ良くして頂いてるので・・・

 

大物のようにハイヤーで移動してセレブばりに買い物してオホホと笑ってるんで・・・(嫌な奴か) ※嘘やで。ハイヤーは乗せて頂いたことあるけど、恐縮しすぎて一生ぺこぺこしてる

 

 

なんでこの話を書いたのかわからないんですけど

 

本の制作工程を書き出したらイトウさんの時の熱い撮影を思い出し、その話を書き出したら止まらなくなってもーて、あそこまでいってしまいました(笑)

 

突然人に「頑張ったねーすごいねー」ってヨシヨシされたい承認欲求が出てしまったんですかね。怖いですねこんな30代。

 

 

はい

 

そんな感じでございます。

 

 

そんなイトウさん、産後は仕事から子どもに切り替わって、本当にトゲが抜けたバラのように優しくなってて面白かったし

 

それもまたイトウさんらしいなあと思いました。

 

 

そんな宝島社さんから発売します(どんな宝島社さんや)、今絶賛作業中の献立本、もうすぐ予約開始なので、また開始したらいいますね。

 

 

本当に、楽しい時も悲しい時も、まさに病める時も健やかなる時も

 

いつも読んで下さって、本当にありがとうございます。