自宅ゲーム会590 後半 クトナー・ホラ | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年9月21日

 

 引き続きやまと2人でのゲーム会です。

 

☆クトナーホラ

○概要

作者:OndřejBystroň&PetrČáslava&PavelJarosch

対象年齢:15歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:1人当たり30分程度

 

 銀鉱により栄えたボヘミアの都市クトナーホラの発展を目指すボードゲームです。

 

①手番になると手札からカードを1枚プレイします。カードには2つのアクションが描かれていてそのうちのひとつのアクションを実行します。

②アクションには、建物建設権の獲得、土地の獲得、建物の建設、収入の獲得、鉱山、教会があります。

③2枚カードをプレイして2回アクションを行うと次のプレイヤーに手番が回ります。もう一度手番が回り2アクション、最後にもう一度手番が回り1アクションを行うとラウンドが終了します。

④各プレイヤーは3つのギルドに所属しており、建物は対応するギルドのものしか建てられません。建設には建設権、土地が必要で、建設すると権利数が増えます。

⑤鉱山はアクションを実行することで鉱夫とタイルを鉱山マップに配置します。

⑥ラウンドが終わると税金を支払うか名声を失うかを選択します。名声は勝利点の他いくつかのボーナスが獲得できます。

⑦4ラウンド目以降はラウンド終了時に配置している貴族(公共施設を建て、貴族を配置する)に応じた得点を得ることができます。

⑧これらを繰り返し6ラウンドが経過したところでゲームは終了です。最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。ギルドは6つあり、2人の場合それぞれ別のもの3つずつを担当します。また、2人プレイであればイベントカードを使用し、ラウンドごとに税の増加とイベントによる主に建物タイルの変動などが行われます。

 

 序盤から建物を優先するやまに対して、管理人は鉱山をメインに掘り進めます。

 

 中盤以降は鉱山を伸ばしてくるやまに対して、管理人も建物の建設を急ぎます。

 

 最終的にはこんな感じでゲームが終了です。

 

 優勢かと思われた鉱山で思った程差がつかず、建物の得点差がそのまま結果に繋がったこともありやまの勝利という結果でした。

 

〇評価

 個人的にはクトナーホラと聞くと銀の街というよりフス戦争の際に神聖ローマ帝国とフス派の両軍が争奪を繰り広げた都市というイメージなのですが少数派でしょうか。それはさておき、銀鉱山で栄えそんなたクトナーホラの街の発展に寄与することを目指すボードゲームです。

 手番ごとにアクションカードから2枚を選んでプレイ、それぞれのカードでアクションを実行とすることは見た目の印象に比べてもシンプルです。手番ごとに2アクションのラウンドごとに5アクション(3手番目のみ1アクション)とやや手数としては多いものの、建物ひとつの建設に3アクション必要だったりしますし、手番を経る毎に手札が絞られていくのでゲームのテンポとしては比較的良好といえます。ただ、各カードは2つのアクションからなっているので、どのアクションをどのカードで選択していくかの組み立ては重要で、このハンドマネジメントは考えどころとなっています。

 また、プレイヤーによって所属しているギルドが異なっており、そのことにより建設できる建物に制限があるのは特徴です。木材は建設コストに直接影響したり、鉱山ギルドは鉱山技術を上昇させたり、ギルドの種類によっては街の発展が必ずしも収入増につながらなかったりと、ギルドによって特色がありますし、建物の配置によって勝利点だったりコストだったりと他への影響は多く建物の建設をどうしていくかも悩ましいです。鉱山は鉱山で列単位でマジョリティを競うことになりますが、列に配置された得点によっても価値が変動するため、どの列で優勢を取るかというのが難しくなっています。

 面白いところでは公共設備&それによる貴族の要素で、公共設備は建てることで即時ボーナスはありますが、所有自体はできず一旦建つと名前の通り公共のものとなります。このため建てる位置が重要なのですが、さらにこれによって貴族が登場し、コストを支払うことで貴族が配置できます。この貴族自体も共有の存在で、4ラウンド以降の得点源となるこのボーナスは全員へと適用となります。ただ、それぞれの貴族によって得点の条件が異なっており、如何に自分が有利な貴族を増やしていくかという駆け引きも大切ですね。

 大きく気になったというところはなく、建物と鉱山という2つの要素で如何に得点を伸ばすのか、独特なとこも多いですがプレイは比較的し易く面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

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