自宅ゲーム会 番外52 前半 オロス | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年6月8日

 

 さて、ここ最近にしては珍しく子どもたちの用事がないお休みとなりましたがゲーム会もなかったので時間が取れソリティアゲームの日となりました。

 

☆オロス

○概要

作者:BrandtBrinkerhoff

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:一人当たり30分程度

 

 賢者によって顕在した半神の一人となって天地創造に携わり聖地を作ることを目的としたボードゲームです。

 

①手番になるとアクションスペースにあるワーカーを、空いた別のアクションスペースに移動させアクションを行います。

②アクションは、タイルのグループを作りスライド、タイルの列でスライド、火山の形成や噴火、コマの移動、コマの送り込みか回収、聖地の建造などがあります。

③盤面のタイルはぶつかると2つのタイルの合計値となるタイルになり、最大値のタイル同士がぶつかるとやまが形成されます。聖地はやまのみに立てることが可能です。

④タイルがぶつかったり、アクションにより形成される火山は噴火するとタイルの数値を向上させ、隣接に新たなタイルを形成させます。

⑤コマの回収などで英知を獲得すると、アクションに対応するトラックのレベルを上げ新たな能力を解放させることができます。

⑥最大までトラックを上げたアクションを実行したり、聖地を建造することでアセンションが向上します。

⑦2アクションを行うと手番が終了します。

⑧これらを繰り返し、いずれかのプレイヤーがアセンショントラックを上げきるとゲームは終了します。得点を計算し、最も多くの得点を集めたプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人がオレンジでゲーム開始時の様子です。残る2人はオートマで各色の個人ボードは裏返すとオートマ用のボードとなっています。プレイヤーは通常通り手番を行い、オートマはカードに対応したアクションを実行します。

 

 オートマはカード効果でアセンションが向上していきますが、プレイヤーは通常通りの手番となるので序盤は出遅れてしまいます。

 

 徐々に聖地が作り出されると追い上げだしますが…

 

 終盤、次の手番で聖地が作れる!というタイミングを見事に2連続でオートマに邪魔されてしまい、最後の追い上げがならずといったところ。アセンションにしても個人ボードの得点にしても伸び悩んだ結果、オートマ緑の勝利という結果でした。

 

〇評価

 半神となって天地創造に携わり崇められる聖地の建設を目指します。

 基本的には地殻変動によるタイル移動によるタイルの統合や火山噴火によるタイルの造成などを通じて聖地の建造に必要な山を作っていくというパズル要素の強いゲームとなっており、ボード上のタイルの配置をみながら山の形成に繋がるようにどうタイルを動かしていくかというのは考えどころとなっています。ちなみに、マップに展開したコマはある程度のランクの能力を開放しなければ海の上や他のコマのいるスペースを超えられないため、この辺りを踏まえて地形を動かしていくことも必要になります。 

 また、単にパズル要素だけでなく、アクションスペース上を移動させていく方式のワーカープレイスメントによるアクション選択に、様々な能力の解放という成長要素、コマや聖地の占有によるインタラクションなど、様々な要素が導入されています。特に能力の解放については効率的な行動を行うためには必須というだけでなく最終的な得点に繋がる能力も多く、どの要素から上げていくかというのは非常に悩ましかったですね。

 そして、もうひとつ特徴的だと思ったのが今回のソリティアにおける対戦相手となったオートマの存在で、最近のボードゲームはソリティアルールを入れているものも増えていますがその多くが完全に別のルールを追加し勝利条件なども変更しているという印象です。それに対して、本作の場合はあくまでゲームとしては多人数の時とほぼそのままで、プレイヤーの動きをソリティアで制御できる範囲で再現しているという形になっており、そのおかげで例えば3人プレイ時にオートマを加えて疑似4人対戦にしたりということも可能となっていてすごい仕組みだなあという感じでした。

 その一方で、共用マップ上でパズルを行うため次に手番が回ってくるまでに状況の変化が起こりやすく、その都度することを調整することになるためどうしてもダウンタイムが発生し易いというところはあります。

 ただまあ、この点以外には大きく気になったところはなく、ダウンタイムを差し引いてもコンポーネントの質は良くとても面白いゲームになっていたと思います。

 

 

 続きます。

 

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