自宅ゲーム会565 前半 ルナマリス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年5月12日

 

 さて、芋の帰省もあってボードゲーム三昧だったゴールデンウィークも終わり平常運転になりましたが、本日はやまと2人でのゲーム会です。

 

☆アトラスロスト

○概要

作者:戸塚中央

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:40-90分程度

 

 崩壊した世界において技術開発に努め文明の再興を目指すボードゲームです。

 

①ゲーム開始時に5つある技術ツリーの内3つを選択します。

②手番になるとメインアクション、カードアクション、コマンドアクションをそれぞれ1回ずつ実行できます。

③メインアクションは資源の獲得もしくは先遣隊の派遣や派遣し実行できるテックツリーのアクションに関して実行できます。

④カードアクションはカードをプレイすることによりその効果を、コマンドアクションはコマンドを消費することでテックツリーのアクションを実行できます。

⑤それぞれのテックツリーごとに主導権を表すタイルがあり、条件を満たすと獲得することができます。

⑥手番の最後にコストを支払い影響力を上昇させることができます。

⑦これらを繰り返し、先に既定点に到達するか、3つ以上の主導権を持ち対応する量の資源を揃えるか、影響力が最大値に到達することでゲームに勝利します。

 

〇プレイ経過

 今回は初プレイで推奨されている文化、経済、科学の技術ツリーを使用しゲーム開始時の様子です。

 

 序盤から文化、経済にはそれぞれ対応したコマがあり、それを配置することで収入アクションでの収入が増えていくため、序盤から収入を増やしていきます。

 

 やまは技術ツリーのレベル3のアクションで勝利点の獲得を目指しており、勝利点のペースで負けていた管理人は収入を増やす過程で手に入れることとなった主導権タイルによる勝利を目指すことにします。幸い、上手く3つを手に入れることに成功し、そのまま必要な資源を揃えたことで管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 豪華なコンポーネントで繰り広げられる崩壊した世界で文明の再興を目指していくボードゲームです。5つあるカテゴリーはそれぞれ3段階の技術ツリーとなっており、ゲーム毎にそこからから3つを選択するところが特徴となっており、これらの組み合わせによって異なる環境を構築できるリプレイアビリティは魅力のひとつです。

 ゲームを進めると技術ツリーを進めていくことができ、それぞれの段階でアクションが解放されます。難しいのは各ツリーとも初期から解放されている1段階目を除くと5つのスペースがありますが、これに対して解放のためのコマは6つしかなく下に伸ばすと横に広げられず、横に広げると深く進めることができません。各ツリーごとにアクションやツリーを進めた際に手に入るカードなどに特色があって、これらをどう組み合わせていくかというのは考えどころとなっています。

 また、勝利条件は大きく3つに分かれており、ツリーの組み合わせや解放の選択によりどこを目指すのかというのも悩ましいですね。

 一方で、ある程度技術を開放してアクションの流れができてくると、目標となる勝利条件を目指して既定のアクションを積み重ねていく作業感が出てきたのは気になったかな。ただ、この辺りは今回初プレイにお勧めのインタラクションが最も薄いカテゴリーセットにしたことも原因のひとつではないかと思われ、インタラクションが多い(らしい)宗教や軍事のカテゴリーを使用するともう少し緩和するかもしれません。

 とまあ、組み合わせによる差については要検証なところも多いですが、ゲームとしてはきちんとまとめられた面白い他取るになっていたと思います。

 

 

☆ルナマリス

○概要

作者:RicardoAmaral

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:60-120分程度

 

 人類が地球外の探索を行うにあたり月面を開拓し前哨基地を作るルナマリス計画を指揮するボードゲームです。

 

①ラウンドの最初の収入を獲得します。この時、前ラウンドから所持している鉄やチタニウムは一段階トラックを右に進め、獲得から2ラウンドが経過したものは廃棄となります。

②手番になると、研究者カードをプレイし対応するアクションを実行するか、食料を支払い研究者カードの補充、パスのいずれかを行います。

③アクションの実行にはプレイするカードとともに、そこに移動できるだけの酸素、部屋を起動するためのエネルギーが必要となります。ただし、部屋にすでに他プレイヤーがいる場合は勝利点と引き換えにエネルギーを使用せずにアクションを実行できます。

④手番を交互に行い、全プレイヤーがパスで抜けると、次のラウンドの準備を行いラウンドが終了します。

⑤これらを繰り返し、5ラウンド経過後の最終決算を経て最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。

 

 序盤エネルギーの確保にミスった管理人は十分な手数を確保できず、管理人のコマへの相乗りやエネルギーの制作で手数をいじするやまは、依頼の達成で得点を伸ばしていきます。

 

 

 しかしながら、中盤になると管理人の手数も安定してきて施設の改築を中心に得点を伸ばしていきます。

 

 最終ラウンド、エネルギーの不足するやまが手数を増やせず、逆に管理人は十分な手数を行うことができ、最後の最後で僅かではありましたが逆転に成功し勝利となりました。

 

〇評価

 宇宙開拓の前哨基地として資源の限られる中で月面コロニーを発展させていくボードゲームです。

 基本システムはアクションエリアを移動させていくワーカープレイスメントという感じですが、通常のワーカープレイスメントが(多少の縛りはあれど)アクションを選択するところまでは普通にできてその後に必要なコストを支払ってなんらかを実施するという流れになっているのに対し、本作はアクションを実行するまでのところでアクションスペースを縛る人物、アクションスペースを活性化するための電力、目標となるアクションスペースまで移動するための酸素と多くの要素が必要となっているのが特徴です。これらの中のひとつでも足りなくなるとそこがボトルネックとなって途端にアクションの選択に支障がでる仕組みとなっていて如何に節約して効率よく動くかのマネジメントが考えどころとなっています。ちなみに、不足しがちな電力は他プレイヤーが活性化しているとVPと引き換えに無償で実行できるという相乗りもありますが、そのために人物や酸素を過剰に使用せざるを得ないという場合も多く、使い方は難しいところではありますね。

 また、資源としては上記の電力以外に、鉄やチタニウム、水にヘリウム3、さらには廃棄物が登場します。鉄やチタニウムは登場後2ラウンドが経過すると廃棄物になってしまい、廃棄物はその他のアクションでも副産物として精製されることがあります。廃棄物はゲーム終了まで所持していると減点となるのですが、リサイクルアクションによって別資源に変換して再利用を図れ、技術レベルによってはこの変換が意外と効率よいこともあり、単なるペナルティ的な資源ではなく、それぞれの資源の特性を見ながら上手く取り廻していきたいところです。

 大きく気になったというところはなく、かつかつの限られた資源を如何に取りまわして開発につなげていくか、月に関するトリビアがちりばめられた設定も興味深く、とても面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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