自宅ゲーム会 番外48 ヘクサゴニィ | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年4月21日

 

 さて、午後からはやまとのゲーム会の予定ですが、午前中は時間が空いていたのでこちらのタイトルをソロでお試しプレイです。

 

☆ヘクサゴニィ

○概要

作者:KenHodkinson

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:60分程度

 

 抽象的な戦場を舞台に、自分の軍を勝利に導くことを目指すマルチ系のウォーゲームです。

 

①手番になると、補給(リソースの確保)、移動もしくは攻撃(リソースを消費)、パスのいずれかを行います。

②補給はダイスによって補給トラック上のコマを動かすことで行われ、移動はダイスを振ってその行動力が決まります。

③ユニットが2つ以上いるエリアへ侵入するには隣接エリアから攻撃を行う必要があり、ダイス判定により勝利すると敵を退却させてエリアを支配できます。

④同一の敵2ユニット、自分も含めて同一の3ユニットがいるエリアにユニットは侵入できません。ボード端や障害地形も含めて、周囲が移動できない状態になるとその時点で除去となります。

⑤リソースの交換などはできませんが、同盟などは任意で結ぶことができます。

⑥これらを繰り返し、一定以上のユニットを失った勢力から脱落し、最後まで残った勢力の勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。ボード上に配置されている黒い境界は障害地形として通れなくなります。通常は各プレイヤーの任意で配置しますが、今回は適当に投げてランダムに配置しています。

 

 序盤、赤軍は前線に近い部隊を前進させ緑軍の前衛へ先制攻撃を仕掛けます。

 

 赤軍の攻撃は立て続けに成功し、後方へ下がった緑軍は味方の壁に阻まれたこともありそのまま包囲殲滅となります。

 

 これにより数で劣る形になった緑軍でしたが、別動隊を囮に中央の戦線維持に努めます。しばらく一進一退の膠着状態となっていましたが赤軍の攻撃の前に緑軍の防衛線に穴が空いてしまいます。

 

 突破した軍を前線の後ろに回り込ませ包囲殲滅を狙う赤軍でしたが、ここで攻撃の失敗が続き補給が切れてしまいます。

 

 緑軍はこのタイミングで赤軍に押される形でちょうど囮部隊が戻っていたこともあり、足の止まった赤軍を包囲に持ち込み殲滅に成功します。

 

 これにより今度は緑が数での有利を取ります。こうなると囮の追撃に数を割いていたこともあり赤軍の前線はかなり手薄で、ここぞとばかりに緑軍が猛攻を仕掛け次々と包囲殲滅に成功します。そのまま押し切った緑軍の勝利となりました。

 

〇評価

 カラフルなマップに数字も何もない同じくカラフルなディスクという非常に抽象的な戦場と部隊によって勝利を争うマルチ系のウォーゲームです。

 多くのウォーゲームでは戦闘処理にダイス判定を用いていますが、本作の場合戦闘だけではなく移動力の判定、補給といった要素にもダイスが使われており、それぞれ基本的に補正などもないことから運の要素は強めといえます。しかしながら、戦闘に勝利したからといってユニットを直接撃破できないのが特徴で、敵ユニットを撃破するためには移動先をなくすように立ち回ることで包囲を形成していかなければなりません。ユニットは3つまでスタックができ、1ユニットであればそれほど特徴はなく2つ以上の敵軍にも撃破されてしまいますが、2つあれば移動を妨害できるようになるため包囲に関われるようになり、3ついれば敵のエリアに攻撃を仕掛けられるようになるとそれぞれのスタックで出来る事が異なっており、戦力を集中したり分散することで上手く展開していき如何に包囲を形成していくかというのが考えどころとなっています。上記の通り運の要素は強めですがその割に包囲を狙うコマの移動はアブストライクでなかなか不思議なプレイ感をもっていましたね。

 また、移動や戦闘には補給を必要とするのが特徴で、補給がなくなると補給が確保できるまでは行動ができなくなります。特に戦闘は一気に補給を消費してしまうこともあって、補給をためるタイミングと攻勢に出るタイミングの判断も重要となってきます。

 その一方で、勝利条件が最後まで生き残るとなっているものの、上記の通り敵ユニットの撃破には包囲が必要で、包囲を形成するためには一定以上ユニットがいないとかなり難しくなってきます。このため、ユニットが少なくなった状態で包囲に持ち込むのはなかなか難しく、後半グダグダになることも予想されます。この辺りは要検証のところもありますが、ある程度大人数の方が展開が早く進みそうで、ついでに人数によらず最終的には少数対少数になる可能性もあるので、一定数の撃破が勝利条件などでもよかったように思います。

 あと、見た目のカラフルさの割にキャラクター性などもなく、地味というのもありますね。

 とりあえず、勝利条件の設定は気になったものの、プレイテンポ自体はなかなか良く嫌いではないプレイ感のゲームでした。ただ、ある程度人数が欲しい内容な割に地味すぎてあえて集まった時にこれをするのかと聞かれると答え難くはあるタイトルではありましたね。

 

 

 ここで時間となりソロプレイとしてはいったん終了です。

 

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