自宅ゲーム会548 中盤① ティナートレイル 他  | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年3月18日

 

 引き続きやまが到着するまでのところはちいと2人でのゲーム会です。

 

☆ティナーズトレイル

○概要

作者:マーティンワレス

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-5人

標準時間:90分程度

 

 イギリス、コーンウォール地方の採掘会社の社長になってスズや銅などを掘り返して収益を集めるゲームです。

 

①手番になると競りの開始、採掘、鉄道や船・労働者などによる採掘効率の強化などのアクションを行うか、パスを行います。

②アクションを行うと対応した分だけタイムトラックが進みます。手番は常にタイムトラックの最後尾のプレイヤーが行います。

③採掘を行うと、選択したエリアの鉱山に値付けを行い、その後順にそれ以上の金額の値付けか、パスを行い、最後まで残ったプレイヤーが資金を払ったその鉱山を確保します。鉱山は通常裏面で置かれていますが、手札を使うことで事前に情報を得たり落札時のボーナスを付与したりすることができます。

④採掘は、鉱山にある水の数だけ資金が必要ですが資源を獲得できます。

⑤全員がパスを行うと、そのラウンドに獲得した資源を売り全て資金に変換します。

⑥資金を投資して勝利点を購入できます。得点への変換効率はラウンドやパスをした手番などによって変動します。

⑦これらを4ラウンド繰り返しゲームが終了です。その時点で最も多くの得点を集めたプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 

 ゲーム開始時の様子です。今回は2人プレイなので使用する範囲が狭くなっています(タイルが置かれているエリアのみ)。多くのエリアのタイルは裏面になっていますが、一部のエリアだけは表面で公開されており、タイルには銅や錫の採掘量、水の数が描かれており、エリアを落札するとその分だけのキューブが配置されます。

 

 最初のラウンドは、ちいが生産量の比較的大きなエリアを手に入れましたが資金をかなり費やしており得点は伸ばせず、その分管理人は比較的生産量が少ない地域ながら安く手に入れ通洞により産出量を増やして、船で算出効率を上げるなどして高値の銅を算出し得点を伸ばします。

 

 最初のラウンドに出遅れたちいでしたが2ラウンド目には何とか立て直し算出を始めます。ただ、最初のラウンドは銅が高く、その分余っていた錫が2ラウンド目に高騰したこともあり、管理人はそれらを確保して売り払いリードを広げます。

 

 3ラウンド目はどちらもほぼ最安値という状況で、お互いに次のラウンドの採掘に向け準備に力を注ぎます。

 

 最終ラウンドは銅の価格が再び高騰。お互い大量の銅を採掘して売り払いましたが…

 

 3ラウンド目に丸1周(100点)の差をつけておりさすがにその差は埋まらず、管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 コーンウォール地方における採掘企業の社長として、鉱山を買い付けて資源を産出して、それにより大儲けすることを目指すボードゲームです。

 競りで有望な鉱山を買い付け発掘をしていきますが、タイムトラックによりアクション管理を行っているのが特徴で、競りによる鉱山購入もアクションの一つとなっています。難しいのは有望な鉱山を購入したからといってすぐに採掘ができるかというとそういうわけではないところで、水が溜まっている内は採掘のためのコストが高くなっていますし、鉱夫や輸送網を整備しておかなければ採掘の速度は上がらず、これらの鉱山の開発と採掘を同じタイムトラック上で行うことになるためどの程度の時間をどちらに割くかというのは考えどころとなっています。

 また、採掘した錫や銅を売り払いその資金で得点を購入していきますが、鉱石の販売価格はラウンドによって基本的にランダムに変動します。当然高値のタイミングで売り払えることがベストですが、ラウンドの経過とともに得点効率は低下していきますし、ラウンドから抜けた順でも得点化効率は左右されますので、今が安いからといって必ずしも次を待つことが良策かというとそもそも次のラウンドに高騰する保証もなくそうとは限りません。さらに、採掘した錫や銅は保管ができないためそのラウンドで掘ることのできる量というのはある程度の制限がかかってくることもあって、各ラウンドでどのていど採掘をしていくかというバランスは悩ましいところだと思います。

 今回2人でプレイしましたが、競り要素のあるゲームなので基本的にはより多い人数が楽しめるとは思います。とはいえ内容として気になったところはなく、面白いゲームになっていると思います。

 

 

☆ファミリーバケーション

○概要

作者:PhilipduBarry

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:45分程度

 

  最高の休日を過ごすため家族の好みに合った旅行を計画してアメリカ中を飛び回るというタイトルです。テーマやタイトルからは低年齢向けな印象がありますし、何より箱絵のデザインが微妙すぎて初見で「買おう!」とならない難点がありますが、作者が「稲田の精霊(「自宅会363 後半」を参照。)」などのPhilipduBarry氏ということで、マイナスの印象を覆す面白さに期待しています。

 

①ゲーム開始時に、目標カードを引くとともに、4人の家族の興味をランダムに決定します。

②手番になると、家族を隣のエリアへ移動させるか同じエリアにとどまらせます。

③エリアではその中にあるいずれかのアクティビティに移動させ実行させることで、それによるボーナスを受け取ります。基本的には家族の興味によって幸福度が上昇しますが、中には目標カードの目的であったり、単純に得点源となるものもあります。

④これらを繰り返し、少なくとも一つでも目標を達成した家族は自宅に戻ることができます。

⑤いずれかの家族が自宅に戻るとカウントダウンが始まり、規定ラウンド経過後にゲーム終了です。より多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。管理人の家族は自然に興味を持っている人が多いですが、お母さんだけカジノにスキーと毛色が違います。ついでに、一番下のお姉さんは父の自然に、母のカジノとそれぞれ両親の血を引いていますねw

 

 管理人はニューヨークを訪問し、そのまま飛行機(ゲーム中一回だけ空港間を移動できる)でロスへ移動し、その後自宅へ向かいます。家族の幸福度はちいに比べてかなり高めですが、得点源の少なさが気になります。

 

 先に自宅に戻るとラウンド経過のつど家族の幸福度は上がるので、最終的には父以外の3人がトラック上限まで伸びた状態と家族にとっては非常にいい状況でゲーム終了です。そんなわけで幸福度の得点は勝っていたものの、各地で写真(そういうアクティビティで家族の幸福度は上がらないが実行した回数により得点が伸びる)を集めたちいが得点を伸ばしたことでちいの勝利となりました。

 

〇プレイ経過

 最高の休暇にするのため有名観光地をはじめ各地のアクティビティを求めてアメリカ各地を巡るルートビルディング系のタイトルです。

 基本的には隣接するエリアに移動されるのみと非常にシンプルな内容ですが、道中は退屈なので適当に移動してると家族の幸福度は低下していくため、それぞれの家族が興味を持つものを上手く経由しながら、如何に得点の高い目的地へより早く辿り着くかというのが考えどころとなっています。一度誰かが入ったアクティビティは閉鎖されるため、人数がいるとアクティビティの争奪戦は激しくなりルートの設定はより悩ましくなりそうです。

 ただ、人数調整がないため2人だと進路の自由度が高くインタラクションが基本的に薄くなる上に、家族の興味がある程度重複しているかしていないか、目的地までに対応するアクティビティがあるかどうかで有利不利が出そうな感じで、かなりゲーム開始時の時点での運ゲー感はありますね。

 また、ホームに戻ったプレイヤーは4人の家族の幸福度が1上昇するので4点相当の得点になりますが、アクティビティを確保した方がそれよりも多くの幸福度や得点が手に入るので、よほどアクティビティを埋めてからでないと得点効率で負けるというのはもう少し工夫の使用があったように思います。

 あと、テーマやタイトルからだと低年齢向けな印象がありますし、何より箱絵のデザインが微妙すぎて初見で「買おう!」とならない問題があったりしますね。

 とまあ、気になる点はそれなりにありますが、ルール自体は非常に簡単でプレイし易く、多人数のプレイであればよりルート計画の悩ましさはありそうな印象で、なかなか面白いゲームにはなっていたと思います。

 

 

 続きます。

 

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