令和6年2月3日
本日は軽めなタイトルが中心なのでまだまだ続きます。
☆モットコイン
○概要
作者:mor!
対象年齢:10歳以上
対象人数:3-5人
標準時間:20-40分程度
価格変動の激しい仮想通貨を巡って競り合うゲームです。
①ラウンド開始毎に山札からカードをめくり入札にかけます。前半は2枚をめくりそのうちの1枚を入札にかけ、後半はまだ入札されていないカードを再度山札として、1枚づつ入札にかけていきます。
②入札は手元のダイスを使用しスタートプレイヤーから順に値付けをしていきます。値は数字の高いダイスの数を比べていくため、5のダイス3つより6のダイスひとつが強いというものです。
③最も高値を付けたプレイヤーがカードを落札し、カードの上にダイスを配置します。それ以外のプレイヤーは、カードに描かれた変動の分だけ全てのダイスの数値が変動します。
④ダイスの変動により1未満になったダイスは手元に戻り再度入札に使用できます。
⑤4枚あるフォークコインが全て入札にかけられるとゲームは終了です。
⑥手元のコインカードは価格の近いものと重なり値が上がっていきます。逆に、カード上に残っているダイスはカードごとに設定された暴落分だけ損失を計上することになります。これらの結果、最も多くの利益を上げたプレイヤーの勝利となります。
〇プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。各プレイヤーともステーブルコイン(ゲーム終了時に手持ちの最低価格のコインの価格になる)を1枚持ってゲームを開始します。
序盤から積極的に仕掛ける管理人&まさ、慎重に取引を行うやまという感じでゲームは進行します。
後半戦に突入したところで手持ちのコインは大きく差がついた状態です。ただ、この時点で管理人は手持ちのダイスが尽きており、特にここまで慎重に進めてきたやまはここからという感じで仕掛けてきま…したが…
まさかの後半戦2枚目でのゲーム終了となります。管理人は暴落ダイスこそたくさんありましたが、手元に加えたカードの多くが値上がりしたことで大きな利益を上げた結果、管理人の勝利となりました。
〇評価
高騰の期待と暴落のリスクが混在する仮想通貨を競り合うゲームです。
ダイスを使って入札を行いますが、同作者の以前のタイトル「スタンピードダイス(「自宅会516 後」を参照。)」のようにダイスを振ることはなく、任意の出目にして入札に使えるというのが特徴です。任意の出目と効くと一見競りとして成立しないんじゃないかとも思いますが、落札すると出目のままカード上に配置、取り除かないと再利用ができずそれこそ全部がカード上に乗っていると入札への参加自体ができない&ゲーム終了時までカード上に残っていると出目に応じて大きな減点となってしまうため、いくつのダイスをどのくらいの出目にして入札するかというのは非常に考えどころとなっています。ゲーム終了のタイミングが不定期なので、入札のタイミングによるところも難しいところかな。
また、各カードには落札しなかったプレイヤーに対する価格変動が描かれており、これによってカード上の出目が上下(ほとんどの場合は下がりますが)します。この効果以外にカード上のダイスの出目は変動しないため、これを狙って入札をさけるというのも大切なことです。とはいっても、あからさまに下りたのでは安価に落札されてしまう危険があるので、この辺りの駆け引きも悩ましいですね。
あとは、ゲーム終了時に価格の近いコインはどんどん連鎖して値上がりしていきます。これ自体は概ねいいことなのですが、同時にカード上に乗っているダイスも連鎖して合わさっていきます。コインの値は高いものほど暴落のリスクも高くなるため、場合によってはこの連鎖によって大きな負債を抱えることになるというのもありえ、この仕組みがとてもよくできているなあという感じです。
テーマがテーマだけに少し分かり難く感じるところはあるかもしれませんが、ゲームとして大きく気になったところはなく、暴落のリスクに対してどこまで投資をするか、とても面白い競りゲームになっていたと思います。
続きます。