自宅ゲーム会 番外44 Black Widow | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年2月4日

 

 さて、前日はしっかりとゲーム会を楽しんでいましたが本日は予定がつかず、時間もあったのでしばらく積んでいたこちらをお試しでソロプレイしています。

 

☆Blackwidow

○概要

作者:樽井英晃

対象年齢:- -

対象人数:- -

標準時間:- -

 

 第二次世界大戦期の航空機を駆って敵対する空軍に勝利することを目指すカードゲームです。

 

①各フェイズごとに手番順に処理を行っていきます。

②手札から機体を場に出すとともに、既に配備済みの機体の高度を変更できます。また、機体には量産機として同じ国籍の機体を裏面にして出すことで複製することができます。ただ、国籍が異なるとブラフとしての効果しかありません。

③山札からカードを1枚引き、引いたものを場に出すことができます。

④自機と同じ高度にある速度が遅い敵機を選択し攻撃を仕掛けます。この時、国籍の同じカードは共同で攻撃を仕掛けることができ、爆撃機が攻撃を受けるとより速度の速い戦闘機であれば護衛に回ることができます。

⑤戦闘は攻撃、反撃の処理をダイスによって命中と損害でそれぞれに判定します。敵機の撃墜は得点となります。

⑥乱戦となり速度に関係なく攻撃を仕掛けることができます。

⑦特殊作戦として、能力を持った機体が作戦を実行できます。

⑧爆撃機が生き残っているプレイヤーは爆撃能力分の得点を得ます。

⑨これらを繰り返し、5ターン経過後に最も多くの得点を集めたプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 1人2役でのソロプレイの様子で左軍と右軍の戦いです。左側には零戦、スピットファイアと大戦時の名機がそろっており、その性能を活かし性能に劣る右軍を順次撃墜し、爆撃機もそろっていることから確実に得点を重ねていきます。

 しかしながら、3ターン目になると右軍にもようやく五分五分といえる米軍機P-40が到着。零戦を撃破し、そのまま爆撃機1機を撃墜という大戦果。とはいえ、スピットファイアの攻撃で右軍唯一の爆撃機が撃破されてしまい、ここまでの結果得点的に大きな差が出てしまう。第4ターンにも右軍に爆撃機が登場せず、得点差を詰められないことが明らかであったため左軍勝利でゲーム終了とした。

 

○評価

 第二次世界大戦期の航空機たちがバトルロイヤルを繰り広げるカードゲームで、見てもらったら分かる通り飾りっ気のない線画のみの航空機の絵と様々な数値がかかれたカードという非常に漢らしい仕様が目を引き、かなりの航空機が登場するためこのテーマが響く人はカードを見るだけでも楽しいかもしれません。

 また、ゲームとしては基本的には手持ちの航空機を2つの高度に展開していき敵対機を攻撃していきます。特に重要なのが爆撃機の存在で、通常敵機を撃墜することで得点となりますが、爆撃機は生き延びるだけでターン終了時に得点機会があるため、この爆撃機をどう生かすか、相手の爆撃機をどう撃墜するかというのが駆け引きとなっており、航空機によって高度の得手不得手もあるため、お互いがどの高度にどの航空機を展開していくかというのは考えどころとなっています。

 その一方で、ルールは空戦だったらこういう要素があったら…というのを足し算していった結果細かい要素が増えて分かりにくくなっている割に、することは結局目標を定めてのダイスの振り合いでありもう少しルールの整理が欲しかったかなという印象です。ついでに、ひと昔前のタイトルで対象年齢や標準時間が不明なゲームというのはよく見かけますが、対象人数が不明というのはどこかに記載してほしかったかな。

 また、ゲーム開始時の3枚、ゲーム中の各ターンに1枚ずつの計8枚しかカードを引くことはありませんが、その割に7か国ある国籍が一致することによるボーナス(共同攻撃や量産化など)があったり、爆撃機の存在が重要だったりする(ただ爆撃機ばかりでも他プレイヤーの餌食になるだけなのでバランスが欲しい)とカードの引き運は強めだと思います。

 そんなわけで、ゲームとしては悪くはないと思うのですが、もう少しプレイし易くルールを整理してあればよりよかったかなというゲームでした。

 

 

 と、カードゲームですがルールを紐解くのに時間を使ったこともあり、本日はこの1タイトルのみで終了となりました。
 

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