自宅ゲーム会 番外40 ユニータ 他  | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年1月19日

 

 さて、年末年始や祝日などでよくよく思うとかなり久々となる5連勤(まあ普通の一週間なわけですがw)が終わった本日。時間をとっていろんな意味で怪しげなゲームのソロプレイです。

 

☆シュロックと傭兵たち

○概要

作者:KevinG.Nunn

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-60分程度

 

 管理人は知りませんがアメコミの「Schlock Mercenary」を題材にしたボードゲームで、コミックに登場するキャラクターたちを操り、シナリオで定められる様々なミッションの達成を目指すゲームです。

 

①シナリオに合わせたセットアップを行い対応する勢力を選んでゲーム開始です。

②手番になるとキャラクターをひとりアクション回数分行動させます。行動は移動や攻撃といったものから狙ったり回避したり、警戒(臨機射撃)したりと相手の行動等に備えるものなどがあります。

③移動や戦闘はダイスによって判定を行います。戦闘は攻撃側の射撃判定に加え、防御側が防御ダイスを振ります。

④交互にキャラクターのアクションを行い、全員が行動を行うとラウンドが終了となります。

⑤これらを繰り返し、先に勝利条件を達成したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 今回はチュートリアルミッションをプレイします。物語の主人公であるシュロック(中央のスライムみたいなやつ)をはじめ3人のキャラクターと警備ロボットたちが戦い、シュロックたちはロボットの出現ゲートの封鎖を、ロボットたちはシュロックたちの撃破を目指します。

 

 ロボットはゲートから続々と出現しますが攻撃、防御ともに非常に脆弱でシュロックたちの攻撃の前に次々と撃破されていきます。

 

 あっさりゲート間際まで追い詰められ…

 

 最後に出目が振るったことでシュロックにかなりのダメージを与えていますが撃破には至らず。そのまま押し切ったシュロックたちの勝利となりました。

 

〇評価

 「Schlock Mercenary」という日本では馴染みがない(と思われる。少なくとも管理人はこのゲームで初めて知りましたw)アメコミをテーマにしたタイトルで、登場人物たちがシナリオに応じたミッションに挑戦するというゲームです。

 元ネタがどんなアニメなのかがわからないので元ネタらしい内容かどうなのかはわかりませんが、していることはキャラクター1人1人を操作する局地的な戦闘を扱い、射撃の処理がダイスであったり臨機射撃があったりとほぼ戦闘級のウォーゲームとなっています。BGGの評判からすると思ったよりも普通にプレイできましたが、多くのキャラのアクションが2アクションしかなく移動も戦闘も手番ごとに1アクションまでという制限もかかっているため、基本的にキャラを移動させ射撃をするという応酬になりますし、キャラクターの差別化がそこまで強くありません。攻撃防御の両者がダイスを振る射撃の仕組みは興味深いですが、ほとんどの武器が射程に差はないということもあって、どうしても単調さも感じてしまいます。

 また、移動時にダイス判定が生じるところも特徴ですが、複数のダイスを振る関係上事故が起こりにくくなっており、この辺りはもう少し予定外が発生する仕組みでもよかったかなと。

 とりあえず、ゲームとして悪いわけではありませんが少なくとも元ネタに興味がある人がやった方がよく(ある人が日本国内にいるのか?)、そうでなければ戦闘級のウォーで他にいいタイトルがあるとは思います。

 

 

☆ユニータ

○概要

作者:Steve rück

対象年齢:13歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60分程度

 

 戦乱の世に終止符を打つため軍団を率いて魔法の門を目指す各国の戦いをテーマにしたボードゲームです。

 

①手番になると3移動力で4つある軍団を移動させます。基本的に移動力を使わないということはできません。

②移動先で隣接マスに敵対勢力の軍団がいると戦闘となります。各軍団の隣接する辺のダイスの数字をそれぞれ比べ、少ない方が損害を受けます。

③戦闘が終わると、戦闘したダイスは戦闘しなかったダイスと位置を入れ替えます。

④各プレイヤー3枚の勢力カードを持っており、ゲーム中1回限り1枚だけ使用します。

⑤地形タイル上で戦闘が発生すると地形が公開され、その効果が適用されます。

⑥これらを繰り返し、全プレイヤーの全軍団がゲートに到達するとゲームは終了です。ゴールした軍団の戦力の合計が最も多いプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。各勢力とも4つの軍団(4つのダイスのグループ)に分かれ、中央のゲートを目指して一本道のルートを進行します。

 

 左半分で青勢力、右半分で赤勢力と争う形となった黄勢力が先に戦力を減らしていきます。

 

 黄勢力の戦いでそれなりに損害を受けていた青に対し、損害の小さい赤勢力が優勢のまま多くの軍団をゲートに誘導していきます。

 

 終盤はこんな感じで、戦力0を表す紋章の多さからも赤の優勢は明白でそのまま赤の勝利となりました。

 

〇評価

 中央のゲートへむけより多くの軍団を送り込むことを目的としたボードゲームです。

 ぱっと見だと分かり難いですが、それぞれの勢力の進行ルートは中央のゲートに向けた渦巻き状の一本道となっており、このルートに沿って手番ごとに3移動力を割り振りながら軍団を進めていくというサイコロを使わないすごろくのようなゲームになっています。特徴的なのはこの各勢力の進行ルートというのが他の勢力のルートと隣接、場所によっては2つの勢力のルートに挟まれていて、軍団同士が隣り合うと問答無用で戦闘が発生するというところです。戦闘は隣接した辺に位置する2つのダイスの数値比べですが、一旦戦闘が行われると戦闘をしなかったダイスと位置が変わるというところもあり、より多くの軍団をゲートに送り届けるため、如何に自分が損害を受けず相手に損害を与えるような位置取りをしていくかというのが考えどころとなっています。

 なお、各軍団は4つのダイスで編成されていますが、ダイスなのはあくまで戦力を多段階で表示させるためのもので振ることはありません。ゲーム開始時に秘匿して配置する3枚の地形、各勢力異なる3枚のカード(実際に使用するのは1枚)という秘匿情報がなくはないですが、ほぼ多人数のアブストラクトといった内容となっています。軍団の3ポイント分の移動は強制なので、ある程度考えておかないと嫌でも進めざるを得ないということがあって、一手一手は悩ましいですね。

 その一方で、他プレイヤーの軍団の位置取りを見ながら一本道の上で軍団進めるだけのゲームであり、全体的に地味というか淡々としたプレイ感という印象がなくはないですね。また、戦力を比べ負けた方が一方的に減るという戦闘システム上、前半にリードをとられると後半の逆転が難しく消化試合っぽくなるというところもあるかな。

 とまあ、気になるところはあるのですが隣接すると問答無用で殴り合い&隊列変更という独特な仕組みが何となく面白いような全体としては淡々としすぎて微妙なような不思議なプレイ感を持ったゲームでした。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了しています。

 

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