自宅ゲーム会532 前半 ベガスの帝王 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年12月3日

 

 さて、12月に突入とし最初の土日ですが、本日はやま、まさとの3人でのゲーム会です。

 

☆ベガスの帝王

○概要

作者:JamesErnest&MikeSelinker

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60-90分程度

 

 ギャンブラーの集うラスベガスでカジノを開き、ラスベガスで栄光をつかむことを目指すボードゲームです。

 

①手番になるとカードを1枚引き、描かれたエリアにチップを置き確保します。チップが置かれたエリアはこの時点では駐車場となります。

②駐車場から資金を獲得するとともに、カードに対応したカジノから資金及び得点を獲得します。資金は全プレイヤーが自分のダイスから得ますが、得点は各カジノのボスが得ることとなります。ボスは各カジノで最も高い出目のダイスを配置しているプレイヤーです。

③得点はカジノの広さに応じて獲得します。また得点トラックは一定の得点になるとボーダーが設定され、それを上回る得点を一度に得ないと得点が増えないような仕組みになっています。

④手番プレイヤーは資金を投資して、カジノの建設(タイルとダイスの配置)、拡張(カジノタイルとダイスを広げる)、改装(カジノの色の変更)、カジノに配置されたダイスの振り直し、を任意の回数行えます。

⑤手番には一度だけ他プレイヤーを指名してギャンブルが行えます。ダイスを振りその結果に応じて指名プレイヤーから掛け金分の額をもらうか、掛け金を渡すかを判定します。

⑥これらを手番順に繰り返し、ゲーム終了のカードが引かれたところでゲーム終了です。その時点でより多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、やまが青、まさが黄で各自2つの駐車場を持った状態から始まります。

 

 はじめは思い思いの色でカジノを建設していきます。

 

 序盤に優位にたったのはまさで、ダイスの振り直しによるカジノの価値の増加及びカードの引きによる資金にも恵まれます。逆になかなか自分の決算が起きないやまは出遅れという感じです。

 

 中盤、管理人は左手前の3サイズのカジノで振り直しを行い何とかカジノのボスになろうとしますが、ダイスの数は優位な割に全く出目が振るわず無駄に資金を費やしてしまいます。

 

 しかしながら、後半に入るとまさの大規模のカジノは徐々にやまの浸食を受け権利を喪失していきます。この辺りからやまがボスを務めるカジノの得点が頻発し、やまが一気に得点を伸ばします。

 

 最終的にはこんな感じでゲーム終了となります。管理人は終盤最大規模のカジノを2箇所確保していた割に決算が起きなかったため得点が伸びずといったところ。序盤に出遅れながらも中盤の勢いのまま逃げ切ったやまの勝利で、逆に序盤にダイスに恵まれたまさは終盤大きく調子を崩して最後という波乱の結果でした。

 

〇評価

 ギャンブルで溢れかえるラスベガスにカジノを出店し、繁栄させていくことでラスベガスの支配者になることを目指すボードゲームです。

 好立地を確保できるかどうか&高得点の店を経営しているタイミングで狙いのカードが来るかどうかのカードの引き運であったり、開店時には固定であるものの振り直しにより最大の出目を出し店での影響力を高めることが求められるダイス運、果ては対プレイヤーに向けて勝負を挑みギャンブルで勝つための勝負運など、ラスベガス&カジノというテーマらしく様々な運が必要となっており、その度々に一喜一憂があって盛り上がります。ボスによらず必要な資金を支払えばカジノの全体のダイスの振り直しが可能、さらにボスは出目によるマジョリティではなく最大値を持つプレイヤー、一定以上の得点を得ないと得点が進まないというボーダーという仕組みで大きなカジノが必要になるというのが積極的にボスへの挑戦させたくなるようなバランスになっていてよくできているなあという感じです。

 また、改装や拡張などを上手く使って乗っ取りを仕掛けることができますし、最終的に今の状況を改善するために資金を投じリスクをとってでも動くかどうかの判断をしていかなければならず、単なるダイスやカードによる運ゲーという感じではないく悩ましいところもあります。

 資金のやり取りが多いわりに紙幣状の資金なのでやや取り回しがしにくかったり、ダイス運が強い人が結局は強いというところがなくはないのですが、大きく気になったというほどでもなく、ラスベガスにおけるラスベガスらしい戦いを楽しめるゲームになっていると思います。

 

 

☆ティフィン

○概要

作者:RaelDornfest&JonathanHager

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:40分程度

 

 世界有数の人口都市であるムンバイにおいて、金融街に勤める人々のためにティフィンと呼ばれる昼食の配達に貢献しより多くの金銭を稼ぐというタイトルです。

 

①手番になるとティフィンを配置するか、カードをプレイしルートを進めるか、手札の補充のいずれかを行います。

②ルートはその時点で必要最低限のティフィンが配置していなければ開始できません。逆に開始したルートにはティフィンが配置できません。

③カードはそれぞれ対応するルートにその数値分のキューブを配置することができます。加えて、カードには数値毎に能力がありその効果を使用することもできます。

④カードには中立のマークが描かれており、このカードが人数分出されると中立勢力がティフィンを置いたりルートを進めたりと行動を行います。

⑤ルートがすべて埋まると、キューブの数によるマジョリティの得点及び配置されているティフィンの数に応じた得点がもらえます。

⑥完了したルートは新たなものと置き換わり、この時進捗カードが更新され、開始までに必要な最低限のティフィン、ルート完成時のティフィンの得点が変化します。

⑦全てのルートが完了するとゲームが終了です。最終的な得点が最も大きいプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人がピンク、やまが青、まさが黄でゲーム開始時の様子です。

 

 ティフィンの得点が低い序盤、ルート進行による得点を重視した管理人が2人を引き離します。

 

 しかしながら、中盤になってもティフィンを重視していなかった管理人は、徐々にやまやまさに得点差を詰められていきます。

 

 しかしながら、後半になるとティフィンの確保に加え、最後に登場した高得点のルートでのマジョリティをとったことで大きく他の2人を引き離します。

 

 最終的には20点以上の点差をつけての勝利という結果でした。

 

〇評価

 インドの金融街ムンバイでお弁当の配達により成果を競うタイトルです。テーマだけ聞くとピック&デリバリーとかルートビルディングをイメージしますが、メインシステムは配達ルートの進捗状況をエリアに見立てたエリアマジョリティとなっています。

 基本的にはカードをプレイし対応するエリアにカードの数値分のキューブを配置していきます。ただ、各ルートには事前に既定のティフィンを配置していなければなりませんし、逆に一旦ルートが進行しだすと追加でティフィンを配置することはできません。ティフィンが配置されれば配置されただけルートの得点は上がっていくのですが、ティフィンを配置した分キューブの配置で出遅れることにもなり、ティフィンを配置するのかルートを進めるのかかという判断は悩ましいところとなっています。

 また、中立が描かれたカードを一定枚数使うことで中立勢力が行動します。中立の行動はカードの引き次第というところはありますが、場とカードの組み合わせによってはティフィンを占めたりルートを進めたりと予想外に大きく動くことも多く、プレイヤーの思惑を乱す揺らぎとして面白い要素になっていたと思います。

 その一方で、大きくキューブを配置できる4のカード、ティフィンを配置しつつルートを開始できる3のカードに比べると2、さらに1のカードというのは大きく価値が低くなっています。一応、救済措置として1のカードは2枚で1枚分として確保できる、特殊効果は1なら複数枚一気に出せるとなっているものの、手札上限の関係や1複数枚とったことで下家のプレイヤーに有利なカードを公開させる恐れがあることからそれほど有効に機能していない感じで、どうしてもオープンな場に1ばかり滞留し、結果山札から引くことになってしまいます。

 また、ルート得点に比べてティフィンの得点が低い序盤はともかく、ティフィンの得点が上昇してくる中盤以降は、ティフィンが空いていれば押さえるというのがほぼ優先的なアクションになりがちで、ティフィンの配置にもう少し制限やリスクがあってもよかったように感じました。

 とまあ、エリアマジョリティ系としてなかなか面白いとは思うのですが、全体的にやや調整不足な感じはあり見慣れないテーマというのを除くとあえてこのゲームをというのは弱いゲームだったと思います。

 

 

 後半に続きます。

 

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