自宅ゲーム会527 後半 ネーレウスの海 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年10月28日

 

 引き続きハレ、ヒサと3人でのゲーム会です。

 

☆ネーレウスの海

○概要

作者:スティーブフィン

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60-90分程度

 

 船員を率いてネーレウスの海を探索して宝石を集めていくというゲームで、個人的に好きなデザイナーの一人スティーブフィン氏のタイトルです。

 

①ラウンドが始まると、海域カードをめくり海域に宝石を配置していきます。

②船員を一斉に選択し、スタートプレイヤーから順に選択した船員のアクションスペースを一つ選び対応するアクションを実行します。アクションでは金貨を支払うことで効果が追加されます。

③アクションには船を動かすもの以外にも、金貨を獲得したり勝利点を獲得したり、配置済みの宝石を移動させたり、技術力の向上や技術カードを引くものなどがあります。

④船を動かすことなどで獲得した宝石は個人ボード上に配置していきます。配置する場所によって恩恵は異なりますが、各船員が要望する宝石を配置すると、勝利点とともに船員アクションが強化されます。

⑤技術カードは技術力を消費することでプレイでき、ゲーム中の恩恵やゲーム終了時の得点として使うことができます。

⑥これらを規定数繰り返すとラウンドは終了となり、使用したカードの回収など次のターンの準備を行います。

⑦4ラウンドが終了したところでゲームは終了です。最終的な得点が最も多いプレイヤーが勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、ハレが青、ヒサが緑でゲーム開始時の様子です。海に散らばる宝石を集めて、個人ボードに配置していきます。

 

 最初のラウンド、序盤からハレ、次いでヒサがリードし管理人が出遅れと先ほどのディスパッチタウンと似たような展開ですw

 

 しかしながら、得点要素を重視しクルーの成長を後回しにしたハレは先行逃げ切りを狙ったものの、管理人やヒサが差を詰めていきます。

 

 最終的にはほぼ全員が僅差で競るという状況でした。ただ、序盤から科学カードで高得点を狙えるカードを集めた管理人が最終得点でトップに立ち逆転勝利という結果でした。

 

〇評価

 お宝の沈む海域で一攫千金目指して繰り広げられる争奪戦をテーマにしたボードゲームです。

 手番ごとに7人の乗組員に対応したアクションをプロットしてお宝を集めて回るというところが特徴で、アクションはプロットした船員に対応したスペースにコマを配置することで実行します。コマの配置スペースは人数分あるものの、アクションの中身は効果の大きなものから小さなものに分かれており、当然先に選んだ方が大きな恩恵が期待できます。とはいえ、資金を投入することでアクションの効果を上げることもできますし、そもそも最低の効果でも必要十分ということもあると思われ、これらを踏まえた選択の駆け引きと争奪が考えどころとなっています。ちなみに、資金は上記の通りアクションを強化することができるとともに、商人のアクションで得点化することも可能となっており使いどころが難しいですね

 また、獲得した財宝の多くは乗組員に渡すこととなりますが、各乗組員が必要とする宝石を満たすことで得点になるとともにそれ以降は対応するアクションが強化されます。どのようなプレイングを見据えてどの乗組員から覚醒させていくか、そのためにどの宝石を優先するかという組み立ても悩ましくなっています。

 この他にも科学力の確保と科学カードの選択というのも悩みどころとなっていて、大きく気になったところというとはなく1時間程度でプレイできるというところも魅力の面白いゲームとなっています。

 

 

☆マーメイドレイン

○概要

作者:KeijiKariya&HitoshiYasuda

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-6人

標準時間:45-60分程度

 

 深海の魔女が必要とする宝物を集めて人間になる薬を求める人魚たちによる競争をテーマにしたボードゲームです。

 

①ラウンドごとに手札を配布し競り合う海流タイルを公開します。

②手札から一斉に2枚のカードを出し、その後一斉に1枚ずつ出していきます。出したくなければ人魚姫カードを出しそこでプレイを終えます。

③場に出たカードで役を作りその役の効果を解決するとともに、役の強いプレイヤーから順に海流タイルを確保していき、その後この順に手番を行います。

④手番には、手札をプレイしコマを移動させます。この時お宝の乗っている島に到達するとそこから宝物を獲得します。

⑤全員が手番を終えると、配置されているタイルの中からラウンドのみで除去されるタイルを取り除きます。

⑥これらを5ラウンド繰り返し、最終的に5種類の宝物をひとつずつ魔女へ渡し(集めていなければ減点)、残った宝物で得点を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、ハレが青、ヒサが緑でゲーム開始時の様子です。今回は3人プレイなのでマップの左1/3は使用していません。

 

 序盤から大きな役を作り得点でリードする管理人に対し、ハレ、特にヒサは役作りよりも手札を残してお宝の確保を優先しています。

 

 中盤あたりからは管理人が減点を避けるためお宝の確保を優先しだしますが、逆に他の2人は強い役をプレイしていきます。

 

 最終的にはこんな状態でゲームは終了です。その時点の得点では僅差となっていましたが、余った宝物のマジョリティで管理人が優位に立ち、管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 人間の王子に恋をして魔女に人間になる薬をもらう…という非常に有名な童話人魚姫という非常に珍しいテーマのボードゲームです。とはいえ、ゲームとしては人魚姫がプレイヤーの数だけおり薬を作ってもらえる人数は限られるということから、より多くの宝物を集めるためお宝の獲得競争を繰り広げるという雅やかさのかけらもない内容となっていますw

 手札を組み合わせてポーカーのような役を作り、メインボード上を移動するために配置していくタイルを競るというのが特徴で、役が強いプレイヤーほどタイルを先に選択できるとともに役自体に特殊な効果があり強い役ほど強力なボーナスを受け取れます。ただ難しいのは、強い役ほど手番が先になるということと、強い役ほどカードを消費するのに残った手札が移動に使われるというところで、手番が後になると他のプレイヤーが先に置いたタイルを活用でき、残った手札が多いほど移動の自由道や移動回数が上がるので結果的により多くの宝物を集めやすくなっています。この辺りのバランスをどうとっていくかというのが考えどころといえます。

 また、宝物は全種類を集めなければ減点をくらいますが、より多く集めることでマジョリティのボーナスもあって、どの宝物から集めていくかというのも悩ましいですね。

 その一方で、プレイ人数にもよると思いますがゲーム終了時に宝物の数でマジョリティを競うのですが、今回魔女に各1種類提供した後は3人ともほぼ各種が1個程度、管理人がたまたま集めた種類の違いで運よく勝利したという印象があって、このマジョリティによる得点部分は少し気になったところですね。

 とはいえ、ゲーム中に気になった所はなく役作りとお宝の回収をどうバランス立てて進めていくかが面白いゲームになってはいると思います。そういえば、人魚姫がテーマというところだけ聞くとプレイするには気後れしそうというところはあるかもしれませんね。

 

 

 ここで時間となり本日も終了となりましたが、プレイした新規タイトルはどれも1時間程度でプレイできる良作で楽しいゲーム会となりました。

 

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