令和5年9月10日
さて、本日は午後からやまと2人でのゲーム会ですが、午前中は時間があったのでこちらのタイトルをソロでテストプレイです。
☆テストオブファイア
○概要
作者:マーティンワレス
対象年齢:10歳以上
対象人数:2人
標準時間:45分程度
第一次ブルランの戦いをテーマにしたウォーゲームです。
①北軍、南軍の順番に手番を行います。
②手番になるとダイスを振って、それぞれの出目に応じたアクションを実行します。
③アクションにはカードの獲得、移動、大砲の3つがあり、さらに指揮官の出目では指揮官のいるエリアで移動か大砲を実行できます。
④アクションを順番に行い、敵と同じエリアへユニットが移動すると白兵戦となります。
⑤白兵戦は命中及び損害のダイスを振りお互いの損害を判定します。
⑥これらを繰り返し、先に相手の拠点を落とすか、デッキがなくなった時点で勝敗を判定します。
〇プレイ経過
南軍が手前、北軍が奥でゲーム開始時の様子ですが、今回はソロプレイなので手札は公開してプレイしています。
南軍は右翼に大砲を集め大砲を撃ちまくり対岸の確保していますが、南軍が拠点を固める前に北軍の後続が到着したため失敗しています。反対に西側の丘方面では北軍が防衛線の途切れた位置から渡河し丘を包囲しています。
何度かの攻防の末、西側の丘は北軍の手に落ちます。しかしながら、南軍も少しずつ兵力を送り込んで確保した北岸のエリアからセンターヴィルの奪取を狙っています。
最終的にはどちらが拠点を先に攻め落とすかという感じになりましたが、前線から逃げ帰った戦力の多くが籠るセンターヴィルに対して、南軍は前線に主力を送り出しており側面は手薄で、マクドウェルの指揮による度重なる攻勢の前に拠点が陥落してしまいます。これにより、2か所の拠点を占拠した北軍の勝利となりました。
〇評価
ワレス氏というと鉄道ゲームなどのイメージが強いですが、南北戦争やナポレオン戦争などをテーマにしたウォーゲーム的なのもいくつかデザインされておりそのうちの一作で第一次ブルランの戦いをテーマにしたタイトルです。
戦闘がダイスで行われるのは普通ですが、本作の場合アクションもダイスの出目で行われるというのが特徴で、大砲により前線に穴があいたので戦線を押し上げようとしたら移動ができなかったとか、カードの確保ばかりで手番が終わったなどということもあります。確かにダイスゲームかと思わんばかりにダイスを振るためダイス運は重要なのですが、この思い通りのならなさに何となく指揮官としてのコントロールの難しさが感じられ、ダイス運というだけで終わらないのが面白いところかな。
また、戦闘においては命中、損害の2段判定かつ、損害判定で実際に損害が出るのも1/6という確率の低さ、さらには後退しても相手の手番にすぐに戻ってこれそうというあたりから、「戦線が動かないで膠着するのでは」という心配もあり、実際にそうなることもあると思いますが、反面上記の通り完璧に部隊の行動をコントロールできないところから思いがけず戦線に穴が開くことも多く、思った以上に戦線に動きがあったのもよかったところかな。
良くも悪くもダイスに振り回されるゲームで、ルールを読んだ段階ではやっちゃったやつかな?と思うタイトルでしたが、プレイ感は軽めで手軽に楽しめるウォーゲームとしてなかなか楽しめるタイトルになっていたと思います。
この後はやまが到着したので通常の自宅会に続きます。