令和5年8月11日
さて、三連休となりましたが、今回は本日しかメンバーがつかまらず三連休唯一のゲーム会となりましたが、ちい、やまに加えて久々に参戦するカイの4人でのゲーム会となりました。
☆灰の硝煙と青き天
○概要
作者:ショーナン
対象年齢:12歳以上
対象人数:2人
標準時間:60分程度
50個のダイスを必要とするというのが特徴の南北戦争をテーマにしたウォーゲームです。
①ターンの最初にそれぞれのデッキからカードを引きます。
②両プレイヤーがダイスを振って主導権を判定します。
③主導権をとったプレイヤーの選択で先手番プレイヤーからアクションを交互に行います。
④アクションはユニットの移動、防衛線側が防御態勢をとる、退却、パずのいずれかで、それぞれ司令官のアクション回数ほど行えます。
⑤アクションを終えたところでひとつのエリアに領分のプレイヤーがいると戦闘となります。
⑥戦闘ではそのエリアの戦力の他、手持ちの資源であるダイスやカードを投入することができます。
⑦ダイスを振って、さらに出目を確保しながら振り直しを行い、より多く同じ数字が出た方の勝利となります。また、6のダイスは損害として確保することが出来、これにより被害マーカーが変動します。
⑧ターンの終了時に得点を確認し、次のターンになります。この時点で南軍が規定点を確保していると南軍の勝利でゲームは終了ですが、最終ターンでは両軍の得点を比較し勝敗を判定します。
〇プレイ経過
南軍を担当しゲーム開始時の様子です。
最初のイニシアチブを北軍にとられ、東部においては北軍の攻勢でヴァージニア州が戦場となります。南軍は東部のヴァージニアを守りながら西部のケンタッキーとミズーリに向けて軍を進めます。
戦略的な価値が薄く両軍とも少ない戦力での衝突となったミズーリでは南軍が勝利したものの、ケンタッキーでは惜敗。ヴァージニア州においては何とか勝利し北軍のユニットを削ったものの戦争による被害の大きさにより南軍の補給量が減少しだしています。
それでも戦力の損失を押さえ、全4ラウンドのうち3ラウンドまでは西部の州を制圧して優勢を保っていました。
しかしながら、最終ラウンドにおいてはミズーリ、ケンタッキーを奪還されてしまいます。最後はヴァージニアしか保持できておらず北軍の勝利という結果となりました。
〇評価
ウォーゲームにおいてダイスを使うゲームは多いのですが、使うといっても1個で十分なものから5個程度必要というのが多い中、本作はプレイにあたり50個程のダイスが必要というのが特徴の戦略級の南北戦争です。
ただ戦略級&南北戦争といっても、マップを見るとわかるかもしれませんがそれほど複雑というわけではなく、南北戦争の主戦場を大きくデフォルメし向かい合う約3エリアの支配権を競う形となっていて、プレイ時間も僅か1時間程度とプレイアビリティには優れたタイトルとなっています。ちなみに、戦線が限られることに加え、一度戦闘に突入すると退却には制限がかかるというところや、機動力の少なさから機動による選択肢というのはそれほど多くありませんが、東西に分かれた戦場のどこにリソースや戦力を割くかというのは考えどころとなっています。
また、上記に書いたように50個程度必要となるダイスは戦争で使用します。戦争においては、ダイスを振っては任意の出目を確保し、振り直すというのを繰り返して同じ出目を揃えていきます。同数であれば出目が高い方が強いのですが、数で上回っていればダイスの数字は関係ありません。加えて、ダイス目の6は損害用として確保でき、その分直接の戦闘では負けやすくなっていることもあってどのダイスから確保していくかというのも悩ましいですね。
大きく気になったところはなく、広大な南北戦争をコンパクトにまとめられたタイトルで特徴的なところも多く面白かったです。
続きます。