自宅ゲーム会514 ナイトフラワーズ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年8月4日

 

 さて、8月に突入し最初の休日となりましたが、本日はちいの予定がつかず、管理人とやまの2人でのゲーム会です。

 

☆ナイトフラワーズ

○概要

作者:宮本アシタ

対象年齢:15歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:60-120分程度

 

 エルフやハーピーといったファンタージーの世界に登場するような異種族の娘たちが働く夜の店を切り盛りし、自分の推す嬢をナンバー1にすることを目指すボードゲームです。

 

①ゲーム開始時にメインとサブのキャストを選択します。

②ラウンドの最初は資金を投入しキャストの能力を獲得したり、派閥の能力を上昇したりします。

③営業フェイズの手番順を選択し、選択に応じたボーナスを受け取ります。

④営業フェイズが始まるとメンターの効果やフリーアクションを処理してリソースの獲得や交換を行います。

⑤手番順にキャストか黒服をアクションスペースに配置しアクションを実行します。

⑥キャストは必要なリソースを集めるとゲストやパトロンを獲得することが出来ます。また、獲得したゲストに追加のリソースを支払うと太客として追加の勝利点を獲得できるようになります。

⑦営業フェイズが終わると貢献度に合わせて報酬が受け取れます。

⑧キャストがストレスを受け取りますが追加で1手番アクションを行うことが出来ます。

⑨資金を支払うことでボーナスを獲得することが出来ます。

⑩次ラウンドの準備を行い、新たなラウンドを開始します。これらを繰り返し最終ラウンドを終えたところで最も勝利点を集めたプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人はサキュバスをメインにサブがエルフ、やまはミノタウロスをメインにサブがバンシー(なかなか種族として選択肢にあるのは珍しいようなw)という攻勢でゲーム開始です。

 

 序盤は上手くタレントを組み合わせてリソースを変換し多くのリソースを生み出したやまが得点の高いゲストを確保しリードという感じでしたが、中盤に入ると管理人のタレント構成もバランスよく回るようになりイベントの達成などをこなしやまを追い上げます。

 

 最終的にはこんな感じで4ラウンドを終えてゲーム終了です。獲得した得点としては同点でしたが、最後にキャストが持っていたストレスはやまの方が多く、その差により管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 エルフやハーピーといったメジャーどころからバンシーやミノタウロスといった変わりどころまで、ファンタジー世界に登場する異種族の娘たちが働くナイトクラブを運営しつつ、自派閥の推す異種族娘をナンバーワンにすることを目指すワーカープレイスメント系のゲームです。

 ただ、リソースの獲得や交換といったアクションを中心に選択できる黒服とゲストの獲得や獲得したゲストを太客にするアクションが中心となるキャストといった役割の異なる2つのワーカーを使い分けていくところは特徴のひとつですが、多くのゲストを獲得するためのリソースはワーカーのアクションだけで十分確保できません。そこを補うのが派閥の成長要素で、営業で獲得した資金を投入し派閥、特にキャストの能力を強化していくことでリソースの変換を促進し狙ったリソースを効率よく確保していくことが可能となります。ワーカープレイスメントによるアクションとキャストの育成によるエンジンビルド的な要素を上手く連携させて如何に多くの客を確保し太客にしていくかというのは考えどころとなっています。

 ちなみに、一部の強力なアクションと引き換えに獲得するストレスですが、自倉庫を圧迫するペナルティとなっておりそれを減らすためにはワーカーを派遣するか、タレントの枠を埋めハビットを獲得する必要があります。このハビットはタレントと同様特定のリソースの交換を行えますが、タレントと異なり下位との交換になると一見マイナス要素になっているものの、タレントとの組み合わせによっては有効に活用できる場合があってこの辺の仕組みは面白いところだと思いましたね。

 また、全体的なコンポーネントやキャラクターをはじめとしたデザインも良くできています。リソース類をまとめて保管し、ゲームプレイの際にはすぐに出して使用できるケースは便利でしたね。

 大きく気になったところはなく、なかなか挑戦的なテーマで対象年齢の高さはテーマ故なのかが気になるところではありますが、ゲームとしてはきれいにまとめられていてプレイしがいのあるとても面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

☆シーランド

○概要

作者:ギュンターブルクハルト&ウォルフガングクラマー

対象年齢:9歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:45-60分程度

 

 オランダの商人となって風車を配置して土地の開墾を進めていくタイル配置系のゲームです。

 

①手番になると市場上のギルドマスターを移動させ、移動先のタイルを獲得し配置します。

②ギルドマスターを2マス以上動かすとコストとして商人を進めなければなりません。移動先に金貨がなければ商人を進めることが出来ません(ギルドマスターの移動が出来ない)。

③風車タイルを配置するとその上に風車駒を配置することが出来ます。

④風車駒を配置し、その周りを囲むと決算が発生します。風車駒のあるタイルと周りにある農地から得点を計算しますが、農地の種類が1種類なら無得点、3種類ならボーナスを獲得となります。

⑤手番の最後にタイルを補充します。

⑥これらを繰り返し、タイルを使用していきタイル山がなくなるとその後は補充なしでゲームを続け、空白のマスにギルドマスターが止まったところでゲームが終了となります。その時点での得点を計算し、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。基本ルールでプレイしていますがマップのみ拡張の土地が確定しているマップを使用しています。

 マップ左上のロンデルが市場となっており、黒いポーンのギルドマスターを進めることでタイルを獲得できます。

 

 中盤辺りまでは五分五分という感じで進んでいましたが…

 

 序盤から高得点が狙えるエリアを確保していた管理人が後半になって得点につなげ大きく伸ばしたことでやまを引き離したことで、管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 オランダの商人となって農地開拓に取り組むタイル配置系のボードゲームです。

 農地の基点となる風車と風車の周りを囲み得点源となる農地という2つのタイルを配置していきますが、風車に比べると農地は共用となっており得点の高い農地をまとめると他プレイヤーが相乗りしてくる可能性もあります。加えて、農地は3種類あるとボーナスなのですが1種類しかないとどれだけ高くても無得点となるため妨害が発生することもあるのが難しいところで、この辺りを踏まえながら如何に自分だけが得できるようにタイルを配置していくかというのは考えどころとなっています。

 また、タイルの獲得をロンデル上のギルドマスターを使用しますが、このギルドマスターが共用となっており各プレイヤーが動かすと他のプレイヤーに影響していきますし、さらにどのくらい進められるかは金貨タイルで管理となっていて他プレイヤーの消費状況によって自分の余力が決まってくる仕組みは特徴といえます。あまり自分だけが金貨を使用すると金貨の不足からその後選択肢が狭まってしまうため、他プレイヤーの使用状況をみながらどの程度使えるか判断していくかは悩ましいところだと思います。

 一方で、ロンデルにしてもタイル配置にしても全体的にアブストラクトな感じはあって淡々と進むというところは少し気になりましたね。ただ、この点は今回のプレイで初期配置の地形が固定されているマップを使ったせいもあるかもしれません。

 とはいえ、全体的なプレイ感が地味という印象がやはりあってなかなか面白いとは思うのですが、様々なタイル配置系があるなかであえてこれをというのも弱いかなというタイトルでした。

 

 

☆押してドリームアイドル

○概要

作者:ラブリー会

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30分程度

 

 数々のコンテストを勝ち抜いてきたアイドルたちの中から自分の推すアイドルがトップに立てるように応援していくという正体隠匿&押し出しアクション系のタイトルとなります。

 

①ゲーム開始時に手札の中から1枚のアイドルを伏せ推しとなるアイドルを選択します。

②手番になると手札をプレイしアイドルをひとつ手札のマスだけ移動させます。

③アイドルが止まったマスにチップがあるとめくってその効果を適用するか、成長であればアイドルの個人ボードに配置して能力を成長させます。この時、マークが揃うとファンが増加します。

④ライブのマスに止まるとアイドルコマとファンコマを舞台裏からステージに投入することが出来ます。この時、ステージから落ちたアイドルやファンはストックにもとされます。

⑤いずれかのアイドルがゴールまで進むと、そのアイドルコマと獲得しているファンコマを全てステージから投入してゲームが終了となります。

⑥ゲーム終了時点でステージの最も先にいるコマを推しているプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。正体隠匿なので、どちらが誰を推しているかはわからない状況でゲームが進むことになります。

 

 ライブを行うとこのようにアイドルコマとファン(おはじき)がステージ上に登場します。

 

 ゲームが進むとステージ上に複数のアイドルが登場し渋滞状態、ちなみに管理人は青の水島推しです。

 

 後半になると徐々に押し出されることも増えてきて最前列はめまぐるしく変わっていきます。

 

 やまが青の水島をゴールさせて最後のステージに登場させたところでゲームは終了となります。ゴール時点では一時的に最前列にいた水島でしたが登場したもうひとつの水島コマが後ろから押され転落、緑の森永に交代したところでゲームは終了です。やまいわく自分の推しの黄の金城は無理だったので、明らかに推していないと思われた森永を最前列にしたとのことで推測通りという結果でした。最後はタイブレイクを制したやまの勝利という結果でした。

 

〇評価

 ブログに掲載して大丈夫かといつも心配になるくらいぎりぎりアウトなタイトルを制作されるラブリー会さんのタイトルですが、今作はぎりぎりアウト感は薄めで自分が推すアイドルを最前列にすることを目指すという正体隠匿要素とアクションが組み合わさったタイトルとなっています。

 プレイ前はアクションに重点が置かれているかと思っていましたが、アイドルを成長しファンを獲得するためにすごろくパートを通してアイドル進めていかなければならず、多くのファンを獲得することで多くのコマをステージに登場させられるようになります。難しいのは誰をどれだけ動かせるかというのが配布されたカードに依存するというところで、手札の引きによって狙い通りのアイドルを動かせるとは限りません。加えて、ゲーム終了時のタイブレイクにおいては手札の構成が影響することもあって、この辺りのマネジメントというのは悩ましくなっています。

 また、タイトルにもありますが、推しているアイドルを最前列にするためにステージ上で物理的に押し込んでいき誘導するアクションが特徴といえ、大きめのアイドルコマとおはじきを使ったファンコマをステージ裏から押し込んで予想外に動くコマたちを如何にコントロールするかというのも考えどころとなっています。

 大きく気になったところはなく、すごろくパートの結果で優秀なアイドルが出来たとしてもそのアイドルが最前列になるとは限らないこのままならなさに多少好みはあるかもしれませんが、アクションを含めてそのあたりの悲喜こもごもが面白いタイトルになっていると思います。

 

 

 ここで時間となりやまとのゲーム会は終了となりました。

 

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