他家ゲーム会21 ゲティスバーグ戦役 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年8月4日

 

 日中はやまと2人でゲーム会を行っていましたが、夜にはちい宅を家族で訪問しその片隅で1タイトル手軽なウォーゲームをプレイしています。

 

☆ゲティスバーグ戦役

○概要

作者:中黒靖

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:30分程度

 

 僅か10駒、6枚のカードというコンパクトコンポーネントで南北戦争最大の激戦となったゲティスバーグの戦いを戦略規模で再現したウォーゲームですが、もともとは(というか現在も)コマンドマガジンのホームページでダウンロードできる無料配布のタイトルのコンポーネントを揃えて発売したバージョンということもあって非常にコンパクトにまとめられたタイトルとなっています。

 

①ターンが始まると手札から南軍は1枚、北軍は2枚を上下どちらを使うか選択した上で伏せて置きます。

②ダイスを振って主導権を争います。同じ出目の場合はそこで移動フェイズは終了となります。

③先に主導権をとった側から選択したカードに描かれたユニットを移動させます。ゲーム中に一度だけ指揮官を使用でき、この場合は任意のユニットを2エリア移動できます。

④敵ユニットのいるエリアに侵入すると、防御側は戦うもしくは退却を選択できます。

⑤これを2回繰り返し、その後戦闘フェイズを処理します。

⑥戦闘フェイズでは戦力に応じたヒット数と端数をダイスで処理し出目に応じたヒット数の合計を比較しより多くのヒットを出した方が勝利となります。

⑦これらを繰り返し、南軍は既定のエリアを占領することで得点し、北軍は南軍の得点を防ぐことを目指します。

 

〇プレイ経過

 南軍を担当しゲーム開始時の様子です。ターンごとに北軍は最大4ユニット、南軍は最大2ユニットを動かせることになります。しかしながら、今回は全9ターンのうち1/3が全く動けないという自体で南軍の攻勢には苦慮します。

 

 初手で指揮官を起動しマナサスへ急進した南軍でしたが、これに対して北軍は素早く北側の進路を塞いできます。南軍としては何とかこの防衛線を突破し北部に向かいたかったのですが機動の不調に加えて北軍の守りも固く突破できずといったところで時間切れとなり北軍の勝利となりました。

 

〇評価

 コマンドマガジンのホームページからダウンロードできるDTPを製品化したタイトルで、スティック状のコマやカードなどがあらかじめ付属してあるためすぐにプレイできます。内容としてはDTPらしく僅か10コマ、カード6枚というコンパクトなコンポーネントですが、南北戦争におけるゲティスバーグの戦いを戦役規模で再現したタイトルとなっています。

 多くのゲームにおいてどちらが先に手番を行うかという主導権を決定した(もしくはあらかじめ決まっている上で)上で手番を行うことが多いのですが、本作の場合はあらかじめ活性化するユニットを秘密裏に選択しその後主導権を決定するというのが特徴となっています。これによりエリアに先に入ろうと思っていたのに相手に先に入られたとか、移動させる予定のユニットのエリアに敵が向ってきて戦闘となったなど、加えて主導権判定で出目が揃うと直ちにターンの終了になることから、何もできなかったり、追加で送ろうと思っていた増援が送れなかったりということもあるなど予定外の展開も多くなっており、相手の動きを踏まえてどのユニットをどう行動させていくかという駆け引が非常に考えどころとなっています。ちなみに、ターンは全9ターンですが、どのくらい手番が来るかというのが主導権判定次第なので戦況に応じた長期目標の調整というのも大切になってきます。

 また、戦闘においては単体の戦力が大きい南軍が正面衝突では有利ですが、複数の進路から攻めることで少ない戦力でもヒットが出しやすくなるため機動力に優れる北軍はどう動くのかという要素や、負けている側が(もちろん勝っている側があえて出ることも可能)乾坤一擲のダイス勝負に出ることが出来るところなど興味深い仕組みになっていると思います。

 主導権ダイスの状況によって戦況のぶれ幅があると思いますのが、小箱で短時間ゲームだからこそその幅を楽しめるタイトルになっているといえ、このままならなさと駆け引きが面白いタイトルになっていると思います。

 

 

 本日はこの後に花火見物もあったのでこの1ゲームだけで終了となりました。

 

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