自宅ゲーム会511 後半 レイルウェイブーム 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和5年7月23日

 

 午後になりましたが、引き続きちいと2人でのゲーム会です。ここからはボードゲームをプレイしています。

 

☆レイルウェイブーム

○概要

作者:林尚志

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:一人当たり30分程度

 

 日本国内の大富豪のひとりとなって、明治時代に登場し新たな輸送手段として注目を集める鉄道についての発展と影響力の拡大を目指すゲームです。

 

①ラウンドが始まると路線フェイズとして都市カードを公開し、路線を引き始める都市を競りによって決定します。

②競りは資金を投入し、競りカードによってその入札額を宣言、その結果によって順番に確保し、その後選択した都市によるボーナスや路線の指揮説を行います。

③車両フェイズでは機関車カードを公開し、資材を使った競りで獲得順を決定していきます。

④発展フェイズでは発展カードを公開し、科学を使った競りで獲得順を決定していきます。

⑤これらを終えると、機関車カードと路線、貨車や産業トラックから収入を獲得していきます。

⑥所持している車両に応じて維持コストを支払いします。この時、車両を廃車にすることもできます。

⑦これらを4ラウンド繰り返し、ゲーム中に得た得点にボーナスなどを加え、そこから負債(車両の廃止、鉄道網の数などから積算)により減点をした最終得点が最も多いプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 管理人が赤、ちいが青でゲーム開始時の様子です。

 

 最初のラウンドの様子です。最終得点につながる発展カードの関係もあり、北側の山岳地に路線を広げたかったのですが今回は中央から南側にかけて都市カードが登場することが多くなかなかそちらへ拡大することが出来ません。

 

 管理人は産業トラック向上の効果を複数持つ都市を優先的に抑えていたこともあり路線の拡大はなかなか進まず、反対にちいは大きく路線を伸ばしていきます。ちいは最初のラウンドでパワーの高い機関車を獲得したこともあり、資源の確保においても順調といったところですが、高パワーの車両の確保に苦戦している管理人は車両の数で補っておりその分の維持コストで四苦八苦という状況です。

 

 最終盤にようやく北側に都市が出てきたので確保し山岳地帯へ路線を伸ばしたり、高パワーの車両の確保など進めていきますが時すでに遅しといったところ。

 

 最終的には序盤から順調に進めていたちいに大きな点差をつけられ、ちいの勝利という結果でした。

 

〇評価

 鉄道についての発展と影響力の拡大をテーマにしたボードゲームです。一見すると同作者の「トレインズ(「自宅会410 後」を参照。)」に似ていますが、トレインズのメインシステムがデッキビルドだったのに比べると本作のメインシステムは競りとなっており、各ラウンドで都市、車両、発展の3種類の競りを行い、この競りにより獲得した要素で鉄道網を発展させていくというひたすら競りを行う競りゲーとなっているのは特徴的です。各競りによって異なる資源が必要となるため(他の資源だと1/2カウント)どの競りを有利に進めるためどの資源を押さえていくのか、産業トラックと盤面のどちらに重点を置くのかなど、競りを通じてどのような方向で発展させていくかというのが考えどころとなっています。

 また、車両の廃棄、分離された鉄道網、発展カードの使用量などによって負債という形で失点が計上されるのは難しいところで、ゲームを通じて発展も重要ですが如何に失点を避けるかというのも大切な要素となってきます。特に機関車については維持コストが必要となるため序盤に入手する効果の低い車両は順次廃棄することも必要ですが、廃棄が負債となるため車両をどう確保していくかというのは悩ましいところです。

 大きく気になったところはありませんが、今回は2人プレイだったので競りが半分バッティングみたいになっていたためやはり競りというシステム上ある程度人数がいた方が面白いかな。

 とはいえそれ自体も大きく気になったというほどでもなく、デッキビルドをメインにしたトレインズとはまた違った仕組みで構築された鉄道ゲーですが、こちらはこちらでしっかりと面白くなっているゲームだったと思います。

 

 

☆ビビッドエンジン

○概要

作者:96組

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:60-120分程度

 

 事象の水平線の向こう側にすむドールたちとの交流を通して、人類が立ち入れないドールたちの世界を調査していくことを目指すタイトルです。

 

①手番になるとこの時点で保有している探索値を支払って探索を行います。探索を行うとドールを移動させ、その移動先のボーナスを獲得します。

②手札を好きな枚数プレイしその効果を獲得します。カードの中には直前に使用したカードなどにより使用や効果に制限があるものもあります。

③保有する勧誘値を支払って新たなドールの獲得、もしくは特別調査による得点獲得などを行うことが出来ます。

④使用したカードを使用した順番で捨て札にし、その後手札を補充します。デッキが尽きた場合は捨て札をシャッフルせずに新たなデッキとします。

⑤これらを繰り返し、いずれかのプレイヤーが規定点を越えたところでゲームは終了です。ミッションカードによるボーナスを加え、最も多くの得点を獲得することが出来ます。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。中央のメインボードにはそれぞれのドールが配置されており、探索値を消費してコマを進めることでその場所のボーナスを得ることが出来ます。また、他プレイヤーのドールを追い越す、他プレイヤーのドールが拠点を通り過ぎたり拠点に止まることでボーナスが獲得できます。

 

 探索に重点を置く管理人と、勧誘から手札の補充系を多く確保するちいという感じでそれぞれ別の方向へ発展していきます。

 

 中盤辺りまでは手札の補充アクションで多くの手札を取り扱うちいが優勢に進めていましたが、管理人が探索値分の数値を勧誘値にするという能力を持つドールを獲得してから戦況が逆転します。

 

  けっきょくそれらの能力を使用して大きく伸ばした勧誘値で特別調査を行い、順調に得点を伸ばした管理人が規定点を越えることに成功します。この時点でちいの得点は規定点を大きく下回っており、ミッションカードを加えてもその差は縮まらずダブルスコア近い差をつけて管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 ドールたちの住まう世界を探索するというテーマを持ったデッキ構築系のゲームです。

 デッキ構築というとデッキが尽きたところで捨て札をシャッフルして山札を構築しますが、本作はカードは使用した順に捨て札とし再構築の際にシャッフルなしとなっているのが特徴です。カードの効果には直前に使用したカードを参照するものも多くあるためプレイ順が重要ということもあって、どの様なドールをデッキに加えどのような順番で使っていくことでどのような効果をつなげていくかというカードマネジメントが考えどころとなっています。

 また、カード効果によって生じた探索値を消費してドールを進めスゴロク上のマップを周回しながら陣取り&レースをしていくところも独特で、周回による得点やボーナスを狙った移動力の調整などをどうしていくかというのも悩ましいですね。

 その一方で、上記の通り直前にプレイしたカードを参照にする効果によりカード順というのがより重要さを増していると思うのですが、どうしても手札のプレイにおいて参照にするところは多く、連鎖において重要となる探索地の表記が小さいことも含めてやや手番のテンポが悪くなるところは気になったかな。

 とはいえ、大きく気になったというほどでもなく、より厳密に組み上げるデッキビルドというかエンジンビルドといった感じのカードマネジメントを楽しめるタイトルになっていると思います。

 

 

☆ロストコード

○概要

作者:レオコロヴィーニ

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60分程度

 

 最近になり再び面白いタイトルを連発して存在感がでてきているコロヴィーニ氏のタイトルで、「ドメモ(「自宅ゲーム会132 後半の前半」を参照。)」のように自分だけが見えなくされている手持ちのタイルに書かれた数字を当てるという推理系のゲームです。「Think Str8!」というタイトルのリメイクらしいです。

 

①ゲーム開始時に6色各1-7の数字が書かれたタイルの内、各色1枚づつを自分に見せないように手札とします。

②手番プレイヤーがダイスを3つ振り、自分の手札の対応する色のタイルの合計を推理します。

③任意のディスクを一つ選び、推理した結果を提示します。正解すれば得点が受け取れ、間違うと正解と比べ数字が大きいか小さいかを聞くことが出来ます。

④誤ったプレイヤーは、手札のうちひとつを捨てストックのタイルと交換します。

⑤これらを既定のラウンド繰り返したところで、手札のタイルの数字を推理し最終得点を行い、その結果最も得点の高いプレイヤーの勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。2人プレイですが、タイル立ては4人分準備をしてからゲームの開始となります。

 

 ゲーム中の得点としては常に地位の方が上回っていましたが…

 

 最後の手札推測においては、6タイル中4つをピンポイントで正解させた管理人の勝利となりました。

 

〇評価

 自分の手札以外が見えるという状況で自分の手札を当てる推理ゲームです。ここだけ聞くと「ドメモ」っぽいのですが、毎ラウンドダイスをふってダイスに対応した色の数字を合計しその数値を宣言、その成否&失敗した際の予測より大きいか小さいかで情報を得ていくところが特徴といえます。ドメモに比べると得られる情報がかなり抽象的ですしダイスを使うため狙った情報が必ず得られるとは限らずなかなか数字を確定させるのが難しいのですが、このままならなさの中どう数字を推理していくかというのが考えどころとなっています。

 また、正答を宣言するためのディスクは数字の幅が広く得点の低いものから、幅が狭く得点の高いものがありますが、数字を絞っていくためにあえて幅の狭いものを使うということもありえ、今の得点を取るのか先を見据えて計画的に数字を絞っていくかというのも悩ましいですね。

 一方で、ゲーム前のタイル立ての組み立てがなかなか独特な形なので少し大変だったかな。とはいえ、ゲーム自体に気になったところはなくなかなか歯ごたえのある推理ゲームとして面白いタイトルになっていたと思います。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了となりました。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村